第5話

遥と遊び終わって家に着いてお風呂を終えると

ピロン🎶とスマホが鳴った。クラスのグループラインを見ると、

どうやらまだ始まって間もない高校生活なのに、どうやら転校生が来るらしい。まぁ俺は関わりないと思うからいいんだけど。陽キャでパリピの人はやめてほしい。


次の日

俺は智と登校していた。

「なぁ、転校生くるってよ」

智が言う

「俺だって一応グループライン入ってるから知ってるよ」

「それにしてもさ、陽キャの情報収集能力半端ないよね?」

「それは思った」

どこからそんな情報を仕入れているんだか

「女子だって」

「そんなところまでわかってるのかよ!」

すごいな陽キャ…

「なぁ、笑輝?」

「ん?」

「お前モテそうなのにモテない理由わかる?」

「そんなのわかったら今頃モテモテだよ」

「まぁそうか。とにかくお前は笑え。笑ってる時が1番いい顔してるから」

「ありがとう」

「素直だな」

と少しおちょくられたけど、俺のために言ってくれたことだから、なんとも思わなかった。


そんなこんなで学校の門をくぐり抜け教室に着いた。

「おはよう」

遥は廊下側でドアに近いから俺に挨拶をしてくれた

「おはよう」

「今日は、滑り込みセーフとか言わないんだね」

とからかってきた

「まあね」

微笑んで返して俺は窓側の自席についた。相変わらずクラスの中心人物達いわゆるカーストトップグループは朝からワイワイはしゃいでいる。




「キーンコーンカーンコーン」

着席の予鈴が鳴ったと同時に先生が入ってきた。

「席につきなさい」

みんなが席に着いたあと転校生を紹介すると言ってドアが開いた。そんなの気にせず俺は寝ていた。転校生は教壇まで上がり名前を言った

その子は

「おはようございます。鈴木 花奈と言います。これから一年間よろしくお願いします。」



まさかと思って目を開け体を起こした。そこにいたのは、髪は肩くらいまでのストレートヘアで150センチ後半くらいの可愛らしい女の子。やっぱりなにも変わらない。第一印象ただのガキが教壇の上に立っていた。


クラスのみんなは

「かわいい」

とか

「天使様が舞い降りたぞー」

なんて言っている。


俺は思ってしまった。

今1番望んでいた人物が来てくれて嬉しい、けど1番自分をダメにする存在なのかもしれない。でも、今の俺は感謝はしているけどそれ以上のことはないんだと自分に言い聞かせる。


「花奈さんは、あの無愛想で仏頂面の鈴木 

笑輝の隣に座って」

と先生が言って。花奈はポカンとしていた。

そりゃ、3月に旅行に行って今は5月でたった2ヶ月で会えるなんて思ってもなかっただろう。俺も思わなかったけど。それによりによって俺の隣かよ…嬉しいけど素直に喜べない…


「久しぶり」

「うん」

と短い挨拶を交わして花奈は俺の隣の席に座った。

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