第2話

俺の家は学校までは十分ほどの距離で智の家は隣だ。今は父と離れ一人暮らしをしている。

「それじゃあ、また明日」

「寝坊すんなよ!起きなかったら置いてくからな!」

と強めに言われる

「それだけはちょっとやめてほしい…な…はは」

って言っても寝坊するのは俺が悪い、だから明日は頑張って起きよう!と心の中で誓った。



「明日の集まりどこでやるんだろうか…」

俺はクラスの中心人物ではないけど。それなりに話しかけられたりはする。今の俺がいるのは全部花奈のおかげだ。花奈は俺の人生を楽しくしてくれたあれほどの影響力がある人間そうそう居ないと思う。会えることならもう一度会ってお礼も言いたいと思っていると

そんなこと思ってるとピロリン🎶と音がした

何事だ!?でスマホを覗くとそこに写っていたのは遥と書かれた人からのメッセージだった。

清水 遥とはクラスメイトで中学が一緒の基本的に人付き合いがうまいそして何より可愛い。ポニーテールがよく似合う女の子。学年でも5本指に入る

そんな遥からのメッセージを見るとそこには

遥「明日の放課後2人で遊びたな?ダメかな?」

笑輝「俺はいいけど、お前は集まりに行かないのか?」

遥「上辺だけの友達の集まりだから嫌なんだよね」

笑輝「それって俺たちもじゃないの?」

思わず本当のこと言ってしまった…

そのメッセージに既読はすぐついたが返事が来るのは2分ほど経ってからだった

遥「上辺だけだから、これから仲良くしたいと思ってるんだよ。」

笑輝「まぁ断る理由がないから、いいんだけどね」

と言うと、すぐに

遥「ありがとう。じゃあみんながいなくなったら話しかけにいくから待っててね!!」

笑輝「おけ!」

とだけ返しておいた。なんか要でもあるのかな?そんな疑問を思い浮かべていた




翌朝

「ピンポーン、ピーンポーン、ピンポー、ピンポーン、ピピピピピピーンポーン」とチャイムが連打されてようやく起きた。遅刻まであと20分ってところかな〜なんて呑気なこと言ってる場合じゃねぇであええ



「滑り込みセーフッ」と急いだあまりに大声を出してしまった。視線が少し痛かった。けど清水遥は微笑んで手を振っている俺も手を振り返しておいた。

ちなみに智には置いてかれて結局ご飯も食べずに出て来てしまったため、全然元気が出ないし午前中の授業は集中のしゅの字もなかった


そして昼休憩という学校に俺が来ているもっともな理由と言ってもいいだろう。まあ大抵ぼっち飯なんだけどな…今日も智は佐藤 駿という友達のグループとワイワイご飯を食べている。ま、いっか俺は教室を出てすぐに科学室向かった。今日は朝ごはんも食べてないから早く食べいと言う一心でいつもより早く科学室にたどり着いた。一様ノックをする。

誰もいるはずがないけどいつもこうしているからほぼルーティン化していた。当たり前だけど「どうぞ」声なんて聞こえるはずもない


「どうぞ」


はぁー今日も誰もいなくてよかった?んんん?えーと今誰かどうぞって言ったよな?


恐る恐る中を覗くと清水遥がそこに1人で座ってた俺は目が点になってしまった。


「なんで?いるの?」

思わず言ってしまった

「高橋君

と話すのを放課後まで待ちきれなくって…ダメ…ですか?」

うぅ、あざといでも可愛いから許しちゃうんだよね

「全然いいよ」


俺はいつもストックしてある栄養補助食品とおにぎりを一瞬で食べ終えて寝ようとしたその時

「私どうしていいかわかりません」

遥がぼそっと呟いた

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