僕が知らない君を教えて
さいでんさん
第1話
今年から高校生の高橋笑輝は
母が中学2年生の時事故で死んだあとからまともに笑えなくなった高橋 笑輝は色々な人を好きになろうとした。理由は父が中学の卒業記念と言って沖縄に旅行に連れ行ってくれた時に海で出会った同い年の鈴木 花奈に出会う。花奈といた時、初めて心の底からの笑顔をすることもできたしドキドキもした、そして何より楽しいと思った。だから沖縄去るとき、またいつか出会ったらお互いのことを深く知り合おうと約束した。でも、笑輝はもう花奈と二度とあの日のドキドキや楽しさが訪れることがないのはわかっていた。叶うはずのない「初恋」だった。でも、笑輝はもう一度「恋」をしてみたいと思えた。あんなに人と関わることが楽しいと言うことが分かったから。
高校1年生になった俺は唯一友達で唯一の幼馴染みである池田智今は下校中
「明日放課後クラスで集まるらしいぞ」
と智が言う
「気合を入れなくては…」
と俺が言うと
「そんなに女の子にモテたい?」
「モテたいというか俺が恋をしたい」
「そんな簡単なこともしたことないのか…」
智はどっちかと言うとモテる。何人とも付き合ったことがある。羨ましいわけではない。だからこう返す
「した事くらいあるんだよ…」
「え?あんの?いつ?!誰!?」
めっちゃ食いついてきた!!正直こんな驚くかと思ったがここは素直に
「母さんが死んだ翌年沖縄旅行に父さんといったんだ。俺が砂で遊んでたら花奈って子に話しかけられたんだ。その日から少しはうまく笑えるようにもなった。だからもう一度他の人に恋をしたいんだ」
智が信じられないって顔してるのがわかる。
「じゃあなんでその、花奈って子を追いかけないの?」
智がらしいことを言う
「沖縄行かないと会えないから…」
智は完全に呆れてる。そして一言
「しょーもな…」
「ダ、ダメかよ…?」
「お前の人生だし俺にとっちゃどーでもいいけどな!!」
智は思ったことをすぐに言うから女子から嫌われやすい。でも、それが良いって人も世にはいるらしい。決して悪い奴ではないんだけどな
「どんなとこが好きだったの?」
と急に真剣な顔になって聞いてきた
「恥ずい…言わなきゃダメか?」
「ダメだ!!」
「まずは率直に顔が可愛いって思った。それと笑顔が輝いて見えたんだあの頃の俺には」
輝いて見えたのは多分楽しそうで自分の好きなように生きてる姿がカッコよく見えたんだと思う
「え?それだけ?外見は大事だけどさ本当にそれだけか?」
「それだけと言ったら嘘になるかもな」
俺はそういって口を噤んだ
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