737話 RPGのレベル補正

 あれ? 俺は仕事をしていたはずだが……。

 ラヴェンナの領域にいる。


 しかも既に椅子に座っているし。

 目の前にはラヴェンナ。

 急遽呼ばれたのか?


「たしか仕事中だったよな?」


 ラヴェンナは真顔でうなずいた。


「急に倒れたのよ」


 前々から聞いていた悪霊の消滅パターンだな。

 ついにくたばったか。


「つまり悪霊関係か」


 ラヴェンナはほほ笑んで、わざとらしく拍手した。


「Congratulation《コングラッチュレーション》!

Congratulation《コングラッチュレーション》!

悪霊は消えたわ。

パパの勝ちね」


 ちょっと滑っているぞ。

 ひとりでやってもなぁ……


「ひとりで連呼しなくていいよ……。

自然消滅ではないよな」


 ラヴェンナは頰を膨らませる。


「相変わらず五月蠅いわねぇ。

力が不足しているの!。

だから出来ないのよ。

ともかく……。

契約の山が大爆発して消滅したわ。

そのおかげね」


 きっと大騒ぎだろうなぁ……。

 それにしても悪霊の消滅に、契約の山が関わるなんて初耳だな。


「あの山が関係あったのか?」


 ラヴェンナは、重々しくうなずく。


「ええ。

この世界は、完全に物質の世界から独立していないわ。

この領域を維持するためには、物質の世界とつながりが必要なのよ。

根を下ろすというけどね。

それで、やっと神域を固定して神になれるの。

根がなくなると、神域は保てない。

そこに属する神ごと消え去るわ」


 それは、なんとなく合点がゆく。

 ただ悪霊の根は、もっと広く深いような気がする。

 1000年以上の時間があったのだ。


「その山だけなのか?」


 ラヴェンナはうなずいた。

 意外だな。

 まあ細かい俺に説明してくれるだろう。


「悪霊が生まれたのは契約の山よ。

普通ならそこから、根を増やしていくわ。

悪霊も最初は、各地に根を張っていたの。

でもね、最初の使徒を食ったときに変質したでしょ。

それで今まで張った根は消えたのよ。

説明が難しいけど……。

増やした根は、力のやりとりが出来ないと消えるの。

違う力を送られても、悪霊にとって苦痛だから切り離したわ」


 なんとなくは理解できた。

 わかっているが、もうちょっと確認するかぁ。


「新しく根を張ればいいんじゃないのか?」


 ラヴェンナはチッチッと指をふった。


「張っても吸えるのは、この世界の力よ。

悪霊の中身は兄界きょうかいに属するわ。

その体に弟界ていかいの力は有害なのよ。

ただ生まれた根だけは別。

力をやりとりできるけど、しなくてもいい。

存在をつなぎ止める力があるわ。

ローカルな神は、それで満足して根を増やさないけどね。

単に人見知りって話もあるけど。

神様にもコミュ障はいるのよ」


 人見知りの神って、妙に俗っぽいなぁ。

 まあ……ラヴェンナなんてほぼ人だ。

 それなら色々な性格の神がいるのだろう。


 それにしても……。

 神様のルールも、結構複雑だなぁ。

 

「土着の神は、勢力を広げないのか?」


 ラヴェンナは苦笑して、肩をすくめた。


「神様のルールも知らなきゃ気が済まないみたいね。

パパらしいけど……

たまに面倒くさくなるわ。

まあ……いっか。

神は生まれたときに、性質が決まるわ。

その土地に根付いて、テリトリーを広げないか……。

テリトリーを広げるタイプか。

俗な言い方をすれば、インドアかアウトドアね」


 そんなタイプがあるのか……。


「なんというか……。

神の表現かそれ?」


 ラヴェンナは小さく肩をすくめる。


「パパの前で、重々しい言い方をしても……。

どうせ簡単にまとめられるもの。

私はインドア。

折居はアウトドアね。

私はまったく広げないわけじゃないけど……。

かなり消極的よ」


 そりゃ女神ラヴェンナってくらいだからな。


「能力の違いはあるのか?」


「インドアは狭く強く。

アウトドアは広く弱くね。

あとは神々の個性も影響するわよ。

私は直接干渉する力がない。

そのかわり神格は高いし、神様同士の戦いなら強いわよ。

折居は直接干渉できるけど、神格は低いし神様同士の直接対決だと弱いわ。

だから私の庇護下にあるイメージね」


 ちょっと気になるんだよな。

 話が逸れているけど……。

 気になって仕方ない。


「神格の高低は、どう関係するんだ?」


 ラヴェンナは面倒くさそうな顔で、ため息をついた。


「やっぱ聞くのね……。

神同士が同じ事象に干渉したとき、神格の高いほうが勝つわ。

あとは対決するときね。

低いほうの攻撃は通らないの。

いくら力が強くても、神格に差があると通らない。

パパが嫌っていたRPGのレベル補正だと思って」


 そのたとえ余計だよ……。

 わかりやすいけどさ。


「嫌っていたかなぁ……」


 ラヴェンナは白い目で俺を睨む。


「都合の悪いことはパパでも忘れるのね。

『最も安直で、頭の悪いバランス取りだ! ステータスの意味ないだろ!』って怒っていたでしょ。

まあ神が1柱なら、神格なんて意味がないけどね。

悪霊はそんなに高くないわよ。

今なら私より下ね。

折居よりは上だけど」


 なんかモヤモヤするな。


「それならラヴェンナが、悪霊をぶん殴ってくれればいいんじゃないか?」


 ラヴェンナはジト目で、ビシっと指を突きつけてきた。


「悪霊はこの世界の神とは違う存在よ。

だから直接殴っても、私の手が痛いだけよ!

そもそも私は武闘派じゃないの!」


 それは残念だ……。

 神は結構不便なのかもしれないな。

 神格社会かぁ……。

 世知辛いな。


「それは残念だ。

ちなみに悪霊はアウトドア派だったのか?」


 ラヴェンナは腕組みをして苦笑した。


「あれは特殊なケースね。

もともとインドアだったかな。

変質したときに、アウトドアに変わった感じね。

滅多にないと思うわ。

信仰の質が変わるとかね。

それで話を戻すけど……。

悪霊の命綱は、契約の山一本だったの。

私も驚いたけど……。

奇麗さっぱり吹き飛ぶとか思わなかったわ。

そのおかげで、悪霊はKOできたんだけどね」


 消滅ってのもすごい話だな。

 昔はそれが、複数同時に吹き飛んだのか……。

 俺も大噴火程度だと思っていたよ。


「その命綱が切れると消滅したってことだな?」


 ラヴェンナは悪戯っぽく笑う。


「それは正確じゃないわ。

山が吹き飛んで、根が切れた瞬間ね。

悪霊は根を張ろうと、ムリに力を使ったのよ。

本来出来っこないけどね。

一か八かだったんじゃない?

それで霊的なバランスが、一気に崩れてドカーンよ。

何もしなければ、霊的な世界を漂い続けて消滅するだけだしね」


 それにしても……。

 思わず苦笑してしまう。


「存外あっけなかったなぁ……」


 ラヴェンナは意味深な笑みを浮かべた。


「その前に、髭と争っていたのよ。

それが一番大きいわ。

だから契約の山が爆発するかもなんて、気にしている暇なかったの。

気がついても……阻止する力はなかったけどね。

あの髭は、知らずに有効な攻撃をしていたのよ。

いわゆる陣取り合戦ね。

神域をどんどん自分の領域にしていったの。

物質世界に、節操なく根を下ろしてったわ。

その結果どうして悪霊が焦ったか……わかる?」


 正直ピンとこないな。

 契約の山を巡って、綱引きがあったとは思えない。


「さっぱりわからん」


 ラヴェンナはニヤリと笑う。

 随分嬉しそうだな。

 

「パパのやった仕掛けは、予想以上の効果だったわ。

悪霊は自分で根を張れないから、教会や聖地は自分だけのものにしないといけないの。

自分しかいないから、自分のもの理論ね。

だから偶像崇拝を禁止して、神の出現を防いだのにね。

もう悪霊は仰天したでしょうね。

いきなり髭が出現したもの。

その髭は張り切って、教会や聖地に自分の根を下ろしたわ。

悪霊は実効支配できないけど、髭は出来るからね。

そうなると契約の山が奪われるのも、時間の問題よ。

それは悪霊の消滅を意味するの」


 最後は契約の山まで塗り替えられるのか。

 そりゃ焦るわなぁ。


「それなら教えてくれればよかったのに。

もっと早く手が打てたぞ」


 ラヴェンナは頰を膨らませる。


「それはムリよ。

手伝うことは出来るけど、直接的な誘導は出来ないの。

パパが思いついてくれるように、関連情報を提供するまでが限界よ。

相手からの攻撃には、前もって教えてもいいけどね。

パパから攻撃するときはアドバイスできないの。

こうやって色々話せるのは、悪霊の件が終わったからよ。

もうこれから、ヒントをだすこともないと思うわ。

人同士の戦いだからね。

お互い……半歩人間から外れた同士のね」


 色々考えて手助けしてくれたんだな。

 俺には勿体ない娘だよ。

 時々ネタが滑るけど……。


「そうだな……。

いろいろと助かったよ。

ありがとう。

ついでに聞かせてくれ。

悪霊の抵抗手段って、なんだったんだ?」


 ラヴェンナは照れたようにほほ笑む。


「どういたしまして。

悪霊の抵抗はね……。

悪あがき的に使徒を暴走させて、世界をぐちゃぐちゃにさせるの。

争いが起こって、髭の攻撃は止まるわ。

信仰どころでないレベルまで混乱させるつもりね。

それで急場を凌ごうとしたみたいよ。

あわよくばその混乱の中で、ハーレムメンバーや使徒が死ねばラッキー。

今は極限まで力が落ちているから、死ぬ確率は高いの。

つまりは、相当追い詰められていたってことよ」


 かなりムチャな話だな。

 それだけ追い込まれていたと考えるべきか。


「あの暴走は、本人の資質だけじゃなかったのか……」


 ラヴェンナは苦笑する。

 それ以外の感情はないようだ。


「資質は大きいけど、それを助長しただけね。

悪霊に出来るのは、それが精一杯よ。

あの使徒も……。

考えてみれば、可愛そうな子だったわね」


 なんの感慨も湧かない。

 俺と似た立場でスタートした。

 選んだ道でこうなっただけだ。

 一時でも夢を見られたから幸せだった……のかもしれない。

 俺はユウじゃないからわからないがな。


「あまり同情する気にはなれない。

暴走のおかげで、何人死んだのやら。

かといって、責め立てる気もないがな。

断罪できるのは、暴走で迷惑を被った人だけだろうさ」


 ラヴェンナは呆れた顔で、小さく首をふった。


「パパだって殺されかけたのよ。

断罪してもいいと思うわ」


 思わず笑ってしまった。


「俺はいいよ。

相手を憎む快感に、身を委ねる暇なんてないし。

それに実行犯より、指示したやつのほうが大事だ。

俺が憎むのはそっちだ。

極端な話、悪霊さえ消えれば……使徒が生き残っても良かったよ。

だからと助ける気はない。

俺にとって、その程度の存在だからな。

それにしても……。

まさか山が消えるとは、悪霊も予想できなかったろうなぁ」


 ラヴェンナはクスクスと笑いだした。


「普通考えないわよ。

穴を掘るとか……。

噴火で削れる程度なら平気だけどね」


 完全に、形を維持できる山なんて存在しないからな。


「それもそうか。

これが何もない平地だったら……助かったのだろうなぁ」


 ラヴェンナは偉そうに指をふる。


「それだとムリね。

なにか特徴がないと、根は下ろせないわ。

建物だったり大木のケースもあるけどね」


 しかし今までの理論でいくと……。

 土地だと抽象的すぎて、具体的なほうがいいように思える。


「建物でもいいのか?」


「いいけど、ちゃんと修繕しないとダメよ。

しかも形を変えたらダメ。

だからその土地に変わった石を置いて、それを礼拝させることもあるわ。

どちらにしても決まった儀式で補完しないとダメなのよ」


 宗教儀式がやたら形式にこだわるのは、実利的な意味もあるのか。


「ラヴェンナはそんなことさせないだろう?」


「私は人に直接影響を及ぼさないわ。

だから要らないのよ。

像と広場があるしね。

皆に、自分はラヴェンナの市民だ、そんな意識があればいいわ。

あとは適当なお祭りでもOKよ。

儀式の煩雑さは、直接干渉の力に比例するの」


 折居の儀式なんて聞いたことがないな……。

 あれは、直接干渉する力があるだろう。


「待てよ……。

折居がなんかさせていたっけ?」


 ラヴェンナは苦笑して、ため息をつく。


「やっぱり細かいわねぇ。

折居は漁とか船に乗ること自体が儀式よ。

得られる力は弱いけど、数でカバーしているの。

それに個人でなく、船に干渉だからね。

ある意味楽よ。

あ……ちょっと待ってね。

パパにお客さんよ」


 突然、エテルニタが現れる。

 すかさず、俺の膝の上に乗ってきた。

 膝の上で体をり付けている。


『にゃっ!』


 あとから入ってきたのか?


「エテルニタがなんでここに?」


「今はパパの隣で丸まって寝ているわ。

パパが倒れてから、側を離れようとしなかったみたい。

安心させたいから呼んだの。

さっきまで顔を舐めていたわよ」


 そういえば、癒やしてくれる猫だったな。


「エテルニタにも心配かけたなぁ」


 エテルニタは満足気に、尻尾をフリフリする。


『にゃおぉ』


 猫にまで心配されるのは、有り難いのか情けないのか。

 どちらにしてもだ……。


「なにかお礼でもしたいところだが……。

いいものがないな」


 ラヴェンナは、パチンと指を鳴らす。


「じゃあ……これでもつくってあげてよ」


 突然巨大なキャットタワーが現れた。


「おいおい……。

キャットタワーかよ。

今は力が枯渇しているんじゃないか?

猫じゃらしでいいと思うが……」


 ラヴェンナはチッチッと指をふる。


「動かないものなら、力をほとんど使わないから平気。

それとパパは、猫じゃらしを舐めているわね……。

ただふればいいものじゃないの。

単純な動きだと、すぐ飽きるからね。

猫が興味を持つようにしないとダメなのよ?

それよりこっちのがいいでしょ。

エテルニタを連れてってあげて。

まだ自分のものだと認識していないから」


 エテルニタを抱きかかえて、キャットタワーのハンモックにのせてみる。

 エテルニタはキャットタワーの匂いを嗅いでいる。

 隅々まで自分で移動してだ。

 まるで品質チェックだな。


「なんか匂いを嗅いでチェックしているな……」


「すぐに自分ものだと理解するわ」


 エテルニタは一通り嗅ぎおえると、キャットタワーの一室に潜り込む。

 たしかノルウェージャン・フォレスト・キャットだったかな。

 大きな猫だが……。

 キャットタワーもでかいので、隠れる部屋の大きさは十分だ。

 おもむろに一室から顔だけだした。


『にゃお』


 一鳴きして引き籠もった。


「お気に召したようだ。

起きたらつくってもらうよ」


 いやだったらこっちに逃げてくるからな。

 ラヴェンナはウンウンとうなずく。


「あのボンキッュボンに、絵を描いてもらうといいわ。

そのほうがわかりやすいでしょう?」


 オフェリーなら喜んで協力してくれるだろう。

 これ多分、複数必要だな。

 エテルニタがいく部屋全部に必要だとか言われるぞ……。

 頑張れオニーシム。


 それより確認したいことがある。


「そうだな……。

それで悪霊が消えたのなら、使徒も死んだのか?」


 ラヴェンナはあごに指を当てて、暫し考え込む。


「多分ね。

ハーレム歴の長い子は、確実に死んでいるでしょうね。

もしくはもうすぐ死ぬかね。

ああ……。

折居が治療させた子は大丈夫よ。

衝撃はきたけど、折居が体を張って防いだから」


 マリー=アンジュに死なれると、色々面倒だからな。

 使徒が死ねば、政治的価値はなくなるが……。

 とくにどうこうする必要もない。

 オフェリーに任せておこう。

 それにしても折居は頑張るなぁ。


「そうなのか」


「おかげで今は、ただの木彫りのニシンよ。

手足がもげたみたい。

あの子の近くにあった……呪いの人形折居人形の手足がもげたって。

放置すればすぐに、手足が生えるけどね。

あ……人形はムリよ」


 人形の手足まで勝手に生えてたまるか!

 それにしても……なんだろう。

 この漠然とした違和感は……。


「慣れって怖いな……。

手足のない折居は想像できないぞ」


 ラヴェンナは、突然お腹を抱えて笑いだした。

 エテルニタが驚いて、文句ありげに隠れ家から顔をだす。

 ラヴェンナは笑いすぎて、涙目になっていた。


「私もよ。

ともかく使徒が死んだのは確実ね。

これがどんな影響を及ぼすかは、パパが考えてね。

そこからは人の領域よ」


 十分すぎる話だ。

 ラヴェンナの力を増すための方法も、このままでいいとわかった。


「教えてくれただけでも十分だよ」


「私の力が弱っているからね。

パパへの衝撃を抑えられなかったわ。

力が健在だったら……。

ちょっと倒れる程度で済んだけどね……」


 結構ハードだったのか。


「ぶっ倒れて昏睡こんすいか。

どれくらいたったんだ?」


「3日目よ。

ようやく目が覚めそうだから、やっと呼べたの」


 3日か……。

 前回の半年に比べたら随分軽症だ。

 そう暢気に考える俺がいる。

 ミルの前で口走ると説教コースだが……。


「ラヴェンナ中は大慌てみたいだなぁ」


 ラヴェンナは苦笑して、肩をすくめた。


「そこはママにお願いしてあるわ。

混乱しないようにしてもらったの。

今のところ、過労で倒れた程度にしているみたいよ。

パパの働き過ぎは有名だからね。

後始末は頑張って」


 一度顔合わせしているからな。

 すんなり聞き入れたのだろう。


「それは助かる。

目が覚めてから、大変だなこれは……」


 ラヴェンナがパチンと指を鳴らすと、俺の意識が薄れていく。

 意識が途切れるとき、なにか聞こえた気がする。


「元気になったら、について説明してもらうからね!」


 多分アレだな……。

 聞かなかったことにしよう……。

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