666話 先手必勝

 夏も終わり、秋風が吹くような季節になった。

 そんなある日、いつものように執務をしていると、チャールズがやって来た。

 いつになく真剣な表情だ。


「ご主君。

ヴァード・リーグレが襲撃されたと報告が入りました。

リカイオス卿配下の将軍が、指揮を執っているのも判明しております。

将軍はアリスタイオス・アンディーノ。

リカイオス陣営では3番手の評価ですな」


 執務室に緊張が走る。

 外交的に封じ込めていたはずだが……。

 やはり俺には決定権がないことを痛感させられる。


「わかりました。

防衛の兵力は足りていますか?」


「敵の総数は5000程度。

味方は1000に満たないので、数的に劣勢ですが……」


 5倍以上か……。

 だが籠城線になれば、こちらの後詰めが期待できる。


「籠城すればなんとかなると。

それにしても味方が、随分少ないですね。

総数だけなら3000程度いたと思いますが?」


 チャールズは渋い顔で、肩をすくめた。


「麻薬の蔓延によって、国境沿いを中心にトラブルが多発していました。

領主たちは、見えない危機より見える危機への対処を優先させたかったようですな。

派遣している騎士の帰還を要請してきたのです。

ガリンド卿としても無視できないので、必要最低限の帰還を認めたのですが……。

人数の指定がなかったのをいいことに、ほぼ全員が帰ったのですよ」


 なんだそれは?

 最初は聞き間違いかと思った。


 だがチャールズの顔は真剣そのものだ。

 俺は無言で続きを促す。

 チャールズは静かにため息をついた。


「ガリンド卿から『ご主君に知らせる前に、各領主を説得する時間が欲しい』と言われましてね……。

1カ月だけ待つつもりでした。

ご主君に報告しなかったのは私の失態です。

言い訳するつもりはありません。

譴責けんせきなり処罰は覚悟しております」


 聞き終えた俺のはらわたは煮えくり返る。

 チャールズへの怒りではない。

 領主たちへの怒りだ。

 連中がベルナルドの温情につけ込んだようにしか思えない。


 ダメだダメだ。

 怒りに支配されると大きくミスを犯してしまう。

 俺は大きく息を吐いて、頭を振る。


 もしかしたらクレシダの配下が好き勝手暴れて、危機感を煽ったのかもしれない。

 派遣するさいに、領内の治安維持に必要な数は残すように伝えたが……。

 予定外の状況が発生しては、大勢の帰還もやむなしか。


 この話を表沙汰にしたくない、と現場を預かるベルナルドが判断し、チャールズもそれを容認したのだ。

 責められるとすれば、俺しかいないだろう。

 やっと冷静に戻れたようだ。


譴責けんせきや処罰をするつもりはありません。

そもそも私が、各領主たちに配慮を見せたのが問題です。

ロッシ卿もガリンド卿もそれに倣っただけでしょう。

本来なら多少の反発を覚悟してでも……。

私が強くガリンド卿の指揮下に入るよう、各領主にいうべきでした。

正式な指揮権を、ガリンド卿に与えられなかったのです。

私が悪いのであって、ロッシ卿が謝罪するには及びません」


 チャールズは渋い顔になる。


「それでは示しがつかないでしょう」


「いいえ。

私の意図に沿ってロッシ卿たちは動いてくれました。

私の指示に反したことをすれば、当然ながら譴責けんせきします。

ですが今回は違う。

絶対にヴァード・リーグレの兵力は保持しろ、などと指示していません。

ロッシ卿たちは限られた状況の中で、最善を尽くしてくれました。

後出しで責任を問うことはしません。

結果論で責められるのは、私だけで十分ですからね。

それよりこの問題への対処が大事です」


 チャールズは小さくため息をつく。


「いっそ譴責けんせきされたほうが、気は楽なのですがね。

ともかく……。

説得が成功して、可能な限り騎士を戻す話でまとまりましたが……。

すぐにとはいかなかったのです」


 領主たちにとって騎士の帰還は一時的なもの、と考えていたはずだ。

 領内のトラブルを片付けて、また戻ってくるつもりだったのだろう。

 この前提にある考えはただ一つだ。


「つまりはリカイオス卿の侵攻などない、と思っていたわけですか……」


「なまじご主君の政治的封じ込めが、うまくいっていたから尚更でしょう。

しかも第5襲撃のあと、巡礼街道での襲撃はありません。

危機感も薄れていたのでしょうな。

結局残っていたのは、その地を治めているピンナ家騎士団。

加えてアドルナート、パリス両家くらいです。

ピンナ家は封土されて間もなく、戦力は多くありません。

アドルナート、パリス両家は努力してくれましたが、多くの兵力はだせませんからな……」


 両家の努力はとても有り難い。

 それにしても、5000人の移動なんて山からでは有り得ない。


「アドルナート、パリス両家には改めて、私から感謝の意を伝えましょう。

それより……5000に先制されたとなれば、巡礼街道から攻めてきたのですか?」


「その通りです。

巡礼街道方面の防備を固めはじめたばかりでしてね……。

本来はもっと早くに着手する予定でした。

ところが『教会を刺激するのは避けたい』とピンナ家が難色を示しましてね。

『最近の巡礼街道は安全で、そこからの襲撃は有り得ない』とまでいいだしたのですよ。

予想ですが、家臣たちの反対に押し切られた感じでしょうな。

そもそもラヴェンナに、助力を求めてきたのはピンナ家当主ですから。

それでご主君の不興を買うような、馬鹿な真似などしないでしょう。

最近になって、ようやく説得できたのですがね」


 タイミングが良すぎるな……。

 ピンナ家の当主が内通したとは考えられないが、家臣団はどうなのだろうか。

 封土するさいに、当主と側近は調査したのだが……。

 ただ側近の配下までは調べていなかった。

 時間が足りなかったからな。

 これは調べる必要がでてきたなぁ……。


「ピンナ家に関しては、キアラに調べてもらいましょう」


「それは難色を示した段階で、キアラさまにお願いしてあります。

調査報告が届く前に襲撃されてしまいましたよ。

調査の手が伸びていると察し、慌てて認めた可能性も捨てきれませんが……。

不幸中の幸いですが、当主パトリツィオ・ピンナはシロです。

ピンナ領全体が寝返る事態は有り得ないでしょう。

さらにヴァード・リーグレの改修は済んでおり堅固です。

スカラ家に救援を求めましたので、じきに撃退できるでしょう」


 既に打てる手は打ってくれていたか。

 俺が独自に動く必要はないのかな。


「それはなによりです。

襲撃されたとのことですが……。

被害はどれほどですか?

無傷ではないでしょう」


 チャールズの表情が、珍しく曇る。

 かなりよくない話になりそうだ。


「砦の建築中に襲撃を受けました。

作業員を先に逃がしたので、非戦闘員の被害はありませんが……」


「構いません。

教えてください」


「当家は騎士4名、従卒17名が戦死。

62名が負傷。

他家の被害は、戦死者14名。

負傷者96名です。

それだけではありません。

砦建設の指揮を執っていたガリンド卿が負傷したそうです。

幸いジュベール卿が駆けつけて、被害は拡大せずに済みました。

無事に死傷者を収容できたそうです。

今はヴァード・リーグレに戦力を集中させ、ガリンド卿が引き続き防衛の指揮を執っています。

敵はヴァード・リーグレを包囲している、との報告がありました」


 思わず深いため息が漏れた。

 こればっかりは、何度聞いても慣れることはない。

 慣れてしまったら、俺は終わりだろうな。


「よく死傷者を収容できましたね。

ガリンド卿が負傷したとは……。

近接戦闘に持ち込まれたのですよね。

一度は撃退したのですか?」


「いいえ。

遠距離から矢の嵐が飛んできました。

ガリンド卿は運悪く、鎧の隙間に矢が刺さったそうです。

怪我人が多いのも、そのためですな。

非戦闘員を逃がすために、その場で踏み止まりましたから。

400メートル先から飛んできたようなので、ロングボウの熟練兵が多いと見ています。

ロングボウ兵はおおよそ400人との報告でした」


 たしかロングボウで、プレートアーマーの貫通は難しい。

 それでも隙間の鎖帷子に当たれば、怪我をする。

 従卒はプレートアーマーではないから、被害は大きいわけか……。


「リカイオス卿側にそんな熟練兵がいたとは初耳ですね」


 ロングボウは熟練に時間がかかる。

 400人もどこから沸いてきたのだ?


「ドゥーカス卿が雇い入れた傭兵でしょうな。

それをリカイオス卿が雇用して、部隊として再編成したと思われます」


 ドゥーカス卿は傭兵を、必死に雇い入れていたな。

 大体は討ち取られたと思ったが……。

 ロングボウ兵だけは殺さずに雇ったのか。

 

 そこまで、探りを入れていなかったのは迂闊だった。

 思い返せば、前も似たような失敗をした記憶があったな……。

 魔族の奇襲を受けたときだった。

 俺は何度同じ過ちを繰り返せば、気が済むのだろう。

 それも俺がツケを払うなら、笑い話で済む。

 他人に俺のツケを払わせるなど……とんだお笑いぐさだよ。


 だが今は自分を責める暇はない。

 深いため息と共に、この思いは脇にどけておこう。


「ともかく負傷で済んだのは……なによりです。

こちらが焦って援軍を送ろうとしたら、隙を見せることになりますね」


 チャールズは真顔でうなずいた。


「ご主君が冷静で助かります。

撃退は任せて、こちらは動かないほうがよいでしょう。

その後の対応になりますがね。

シケリア王国にはどう仕掛けますか?」


 俺は机から書状を取り出して、チャールズに見せる。


「ヴァイロン・デュカキス卿が再び訪れたときに、この書状をもらいました」


 チャールズの目が鋭くなる。


「リカイオス卿が攻撃を仕掛けた場合、シケリア王家とは無関係である。

ラヴェンナの処置について、異論を挟まないと。

しかも国王の署名つきですか。

ふーむ。

これだけだとシケリア王家が、日和見に徹したように見えますな。

一切の対処をせず、ただ勝ったほうの尻馬に乗るかのようです」


 たしかにそうなのだ。

 だが王家の責任を追及しても、この場合メリットがない。

 感情的に、一時は気が晴れるだろう。

 だがそれだけだ。

 そのあと余計な問題を抱え込むだろう。


「実際、固有の武力を持っているのはリカイオス卿だけです。

そこで国王が反対したとして、どうなりますか?

退位させられて泥沼の全面戦争になるのがオチです。

それを望んでの襲撃かもしれませんがね。

リカイオス卿がいくら心底からの王家支持者でも、自分が破滅してまで支持する気はないでしょう」


 止められる力があるなら、責任を追及する。

 その力がない以上、別の方法で利用するしかない。

 チャールズは納得顔でうなずいた。


「なるほど。

力がないから、そこまで求めないと。

リカイオス卿のハシゴを外すわけですな」


 もし王家まで敵に追いやると、シケリア王国との戦いになる。

 必然的にリカイオス卿の求心力が増す。


 仮にシケリア王国対ラヴェンナの戦いになっても負けると思っていない。

 それでも被害は無視できないだろう。

 分断してリカイオス卿を撃破するのがベストだ。

 そうすればクレシダの問題も解決するだろう。


 それにアラン王国と使徒、世界主義がいるのだ。

 ラヴェンナの戦力は可能な限り温存する必要がある。

 アラン王国との戦いは、ランゴバルド王国が前面に立つだろうが……。

 ラヴェンナが後詰めできるかで、戦い方は大きく変わる。


「ええ。

少なくとも中立から反対派は、リカイオス卿に助力しないでしょう。

国王の顔に、泥を塗る行為です。

王宮内のリカイオス派も、リカイオス卿に協力せよ、と言えないでしょう。

しかしこのタイミングとは……。

少々予想外です」


 チャールズは腕組みをしつつ、アゴに手を当てる。


「もしかしたらですがね。

リカイオス卿の手綱が緩んだ瞬間に、配下が暴走したのかもしれません」


 有り得る話だな。

 こうなった原因を探る必要はあるが……。

 まずは撃退することが大事だ。


「だとしてもリカイオス卿は、もう戦い続けるしかありません。

部下の独断にしてしまうと統率できない、と評判が立ちます。

つまりは権威の失墜を意味します。

成り上がり者にとっては致命的でしょうね。

あとは力で強引に押さえつける……それしか手は残りません。

リカイオス卿の戦力で、両面作戦など不可能ですよ。

根拠はありませんが、今回の襲撃はクレシダ嬢がアンディーノ将軍を唆したのかもしれません。

今までリカイオス卿は、なんとか踏み止まっていました。

現時点で戦争を仕掛けても、勝算がありませんから」


「たしかにリカイオス卿の陣営では、競争が激しいと聞きますな。

功を焦ったのかもしれませんなぁ。

唆されれば、我を忘れ踊りだすかもしれません」


 それだけで勝手に軍を動かせるのだろうか。

 なんらかの承認があったと思うのが自然ではあるのだが……。

 ダメだな。

 今は、結論をだせない。

 それより胃の辺りがムカムカする。

 俺の認識が甘かったことにだ。

 政治的に動きを封じたから、これで大丈夫と思い込んだのか……。


 いかんいかん。

 今は自己憐憫より前に進まなくてはいけない。

 そう何度も自分に言い聞かせないと……立ち止まって、自分を責めてしまう。


「配下を競わせるのは、正しい手法です。

ラヴェンナにだって、競争はありますからね。

ですがそれも行きすぎると、足の引っ張り合いか暴発を招きます。

それにしても迂闊でしたよ。

傭兵を雇い入れることは想像していました。

そこで止まってしまって、内容にまで注意が向いていませんでしたよ……」


 ダメだな。

 つい口にでてしまう。

 チャールズは、そんな俺を見て苦笑した。


「気がつかなかったことでは、私も同罪です。

誰に罪があろうと、過去を悔いるのはすべてが終わってからにしましょう。

こうなってはリカイオス領への侵攻も実行せざる得ませんな」


 そう。

 撃退して終わりとはいかない。

 リカイオス卿が手袋を投げつけてきたのだ。

 決着をつけなくては、犠牲はムダになってしまう。

 血が流れた以上、それをどう有効に活用するか考えなくてはいけない。


「そうですね。

前々から計画をしていたでしょう。

いつでも動けるように、準備を進めてください。

仕掛ける時機は相談して決めましょう」


「承知致しました」


 俺はどっと疲労を感じ、椅子にもたれかかる。


「それと撃退が確認できてからの話になりますが……。

ガリンド卿に帰還命令をだしてください。

ゆっくり温泉で療養してもらうべきかなと。

折角なので……奥さんと水入らずの時間を過ごしてもらうのも、そう悪い話ではないと思いますよ」


 チャールズはニヤリと笑う。


「帰還命令をださないと、ムリをして大事に至りかねませんからな。

それで後任には誰を?」


 ベルナルド負傷の知らせから、俺の中で後任は決まっていた。

 あとはチャールズの判断次第だな。


「ポンシオ将軍はどうでしょうか?

そしてラヴェンナ兵も送ります。

もはや配慮をする余裕などありません。

重要拠点の防衛に、最善の人事をすべきでしょう。

反発の押さえ込みなど含め、後始末は私がやります。

ロッシ卿は最善と思われる手段を選んでください」


 チャールズは真顔で俺に一礼した。


「では、ポンシオ将軍を急ぎ呼び寄せましょう」


                  ◆◇◆◇◆


 チャールズが退出したあとの部屋は静まりかえっていた。

 だが呆然とばかりしていられない。

 やるべきことをやらなくてはな。


「ミル。

この事実を公表してください。

あとシケリア王国とニコデモ陛下に送る書状の用意を。

文面はこちらで考えます」


 ミルはうなずいたが、心配そうな顔をしている。


「ええ……。

それでポンシオを送り出して大丈夫なの?

向こうの領主たちはともかく……。

騎士たちが納得するかしら?

ポンシオの指揮に従うってことでしょ」


 大丈夫かではない。

 強制的に従ってもらう。

 有事になったのだ。

 最善を尽くさないと、余計な血が流れるだろう。


「そもそも彼らに配慮して、ラヴェンナ兵を送らなかったこと。

これが奇襲を許す切っ掛けになりました。

彼らの異論など聞き入れません。

配慮した結果この為体ていたらくは……なんだというのです。

リカイオス卿からの攻撃はない、と油断していたのは見え見えです。

彼らの怠慢で、ラヴェンナ市民が犠牲になったのですから」


 どうしても語気が強くなってしまった。


「それはそうだけど……。

騎士たちをヴァード・リーグレに常駐させればいいんじゃない?」


 俺が不機嫌でも、自分の意見を言ってくれるのはとても助かるよ。

 ミルは本当なら、疑問を呈するようなことなど……言いたくはなかったろう。

 感謝の意をこめてミルに笑いかける。


「こうなった以上、どこから攻撃されるかわかりません。

騎士は領地に帰す必要があります。

正直あとは勝手にしろと言いたいのですが……。

見捨てることは、統治上できません。

経済圏を守らなくてはいけませんからね。

あとオフェリーにお願いがあります」


 オフェリーは待っていましたとばかりに席を立つ。


「なんでしょうか」


「戦死者の遺体は、こちらに送ってもらいます。

葬儀の準備を進めてください。

ラヴェンナとして彼らを弔わなくてはいけません」


「わかりました。

その……」


 オフェリーはうなずいたが、何か言いたそうにしている。


「どうかしましたか?」


「アルさまは自分を責めないでください」


 その気遣いはうれしいけどな。

 俺は自分の責任から逃げるわけにはいかない。


「ありがとうございます。

ですが私は、彼らを送り出したのです。

命令した責任から逃げるわけにはいかないのですよ」


 オフェリーは小さく首を振る。


「そうじゃありません。

防げなかったことを責めないでください。

すべてを防げると決めて、自分を責めるのはアルさまの悪い癖です」


 前もそんなふうに指摘してくれたな。

 結局、それをいかせなかったか。

 バツが悪くなって、頭をかく。


「……そうですね。

私の悪い癖ですよ」


 ミルが大袈裟にため息をつく。


「私の言いたいことを、オフェリーに言われちゃったわ」


 オフェリーはフンスと胸を張った。


「先手必勝。

早い者勝ちですから。

これはミルヴァさまにでも譲れません」

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