123話 閑話 それぞれの16歳

 領主の年齢は16歳じゃないだろうが定着している。

 そんな領主が17歳になろうとしている時の話題。

 貴方達の16歳の時はどうでしたか?


■キアラ・デッラ・スカラ

 まだ14歳ですけど、16歳になってもお兄さまを愛していますわ


■ミルヴァ・ラヤラ

 森に住んでいたくらいよ。

 憂鬱な思い出しかないわ。


■ファビオ・ヴィスコンティ

 あーそりゃ、つまならい教会の教書を盾に官能小説をよんで……。

 忘れてくれ


■シルヴァーナ・キティ

 友達とペア組んで冒険者として駆け回ってたわよ。

 結構人気者だったのよ。

 アタシがいうのだから間違いないわよ!

 アタシの方が人気あったわよ!!!!


■チャールズ・ロッシ

 16歳ですか? 3人でしたかな。

 女性の経験人数の話でしょう?


■ロベルト・メルキオルリ

 そうですね。

 将来愛する人と巡り合えることを願って、それまでに恥じない騎士になろうと修練していましたよ。


■ジュール・ダヴォーリオ

 ちょうど料理が楽しくなってきた頃ですね。

 現地の材料でいかにうまい味を出すか。

 奥深いですよ。


■オラシオ・エローラ

 そんなもの、狩りに明け暮れていたに決まっている。


■ルードヴィゴ・デル・ドンノ

 排水管に不思議と興味がわきましてね、いろいろ試行錯誤していました。


■オニーシム・アレンスキー

 そんなもの酒飲んで、穴を掘っていたに決まっているだろ。


■ウンベルト・オレンゴ

 日々の生活に手一杯で……子供の頃の思い出なんてないですよ。


■ジョゼフ・パオリ

 女の子のスカートめくりに人生をかけていましたね。

 白こそ至高。


■ラボ・ヴィッラーニ

 ちょうど結婚した頃で将来の夢と希望に満ちていました……その時はですが。


■エマヌエーラ・ヴィッラーニ

 主人と一緒になった時で……将来を楽しみにしていた時期ですね。


■アーロン・グリン

 老人に子供の頃の話なんて聞くものではないですな。

 妻がとても可愛くて大人しかった……。

 いえ、何でもありません……。


■エイブラハム・オールストン

 ただ走り回ってあちこちを見て歩いていましたよ。


■トウコ・プリユラ

 毎日が殴り合いだ。

 年齢で変わるわけがないだろう。


■フェルディナンド・デッラ・スカラ

 前の妻と結婚して間もない頃だったな……その話は忘れよう。


■アレッサンドラ・ポレッティ・デッラ・スカラ

 嫁いできて、緊張の毎日でしたわ。

 先妻の息子たちとも仲良くしないといけないと。

 いろいろ目が回っていましたわ。


■アミルカレ・デッラ・スカラ

 地獄に落ちる2年前かい。

 そんな日々が来るとは知らずに無邪気に遊んでいたよ……ふぅ。


■バルダッサーレ・デッラ・スカラ

 奈落に落とされる2年前……。

 役人なんて簡単にいうこと聞くだろう……。

 そう思っていた時期が私にもありました……。


■エドモンド・ルスティコ

 騎士の家に育っても16の餓鬼です、好き勝手に遊びほうけていたよ。

 酒、女、博打……懐かしいな。


■マリオ・デル・ドンノ

 キノコを踏んだり、亀を蹴飛ばして遊んでいました。

 今のこの苦しみはその報いなのでしょうか。


■デルフィーヌ・マシア

 聞けるわけないだろ!

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