企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
初めまして!
カクヨムさんで、Web小説をカクのもヨムのも初めてから半年の、織香と申します。
タイトルにひかれまして、読ませていただきました。
私は現在、その『なろう系』と呼ばれるジャンルを書いている、事になるかもしれません。
何故ならば、私はこことは違う、別の世界のお話が大好きだからです。
沢山の方が『なろう系は嫌い・駄目だ・なってない』と、否定的な言葉を使っているのをいろんな所で拝見しました。確かに、流行りのジャンルは沢山の方々に執筆をされているので、本当に素敵な作品もあれば、起承転結さえ組まれていないような作品も、沢山あると思います。
なので、それを全てひとくくりにして、『嫌い・駄目だ・なってない』と簡単に言われてしまうのが、本当に悲しいことと、思っておりました。
大好きなジャンルだからこそ、悲しく思うのかもしれませんね。
どうしてこんなにも『なろう系』はたたかれてしまうのか? 全て書いてありました。納得出来る内容でした。
登場人物達の細かい作り込みや世界設定の作成は、見えないところまで作り込むことでプロットに彩りを与えるものだと私は思って、日々勉強しております。
私は少し、独特な(クセがある?)地文を書くこともあり、流行りの流れを求める方には、叩かれることも少なくはないです。
それだけWeb小説は、『今売れる、今好かれる』方のためのサイトなんだなと、認識しています。
だからこそ、出版社の立ち上げを応援したいと思いました。
私はなんのお力にもなれませんが、夢を持った原石の方々と沢山出会えますように、お祈りしています!
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
ぜひ出版社を作ってほしい
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
完全に同意いたします。
応援しております!
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
壮大な夢ですね。応援します。まあ、ぼくには貸せるような力はないんですけど、応援しますよ(笑)
編集済
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
4/14「消費系」という用語の使い方がおかしかった部分があったので、「なろう系」に訂正。
拝見させて頂きました。
昨今右肩下がりと揶揄されている出版業界における、
貴方の志に敬意を表します。
以下、気になった点を幾つか。
●「なろう系」の功績
私は「なろう系投稿サイト」には比較的肯定派で、
「なろう系」最大の功績は「低年齢層への拡散」と考えて居ます。
現に「転スラ」や「本好き下剋上」は小中学生に人気がありますね。
本項でおっしゃられている通り、商業小説は低年齢層にとって、
どうしても「高嶺の花」となりがちです。
小学生に到っては、月に1冊すら買えない可能性もあります。
しかし、小学校時代の経験というのは、大きいものです。
読書好き、あるいは、普段からよく本を読むという人は、
小中学校時代から図書館などで読書をしていたケースが多いです。
加えて、図書館と違って、順番待ちの必要がありません。
更新された翌日に、皆で学校で話題にできます。
TV番組の様に見逃す心配もありません。
そうやって、活字や文章に親しんだ子供たちは、
将来、商業小説のユーザーとなる可能性が高いです。
その意義はとても大きいと思います。
●内容が無いよう、とは言うけれど……
「消費系」批判において、内容や質に言及する人も居ますが、
私はお門違いだと思います。
なぜなら、本項でもおっしゃられていた通り、
『いつまでもアンパンマンを見続ける事は無い』からです。
絵本を読んでいた幼児も、小学校でコロコロへ。
中学辺りでそれすらも卒業し、ジャンプやサンデーへ移るでしょう。
同じ様に、例え入り口が「消費系」だったとしても、
いつまでも「消費系」ばかりを消費し続けるとは思えません。
いずれ、ラノベや他の小説にも手を出すと思います。
というか、仮に「アンパンマンを見続ける人」が居たとして。
その責任を「アンパンマン」の所為にするのはお門違いでしょう?
もし責を問うとしたら、『魅力的な次のステップ』を提供できない、
社会や業界の方です。
まぁ、タラレバを語るのであれば、
『最初は消費系風だけど、話数を重ねるごとに高度になって、
シリーズ読破するとラノベが読める読解力が身に着く』
な~んて作品があったら面白いなぁ、とは思いますね♪
●人気出版と拾い上げ
この二つは本来、競合しないものです。
既に作品や作家に知名度がある「人気出版」は、
宣伝等のコストを圧縮しやすく、
安定した収益を上げやすいものです。
一方、磨いた結果、光るか砕け散るか分からない「拾い上げ」は、
あくまで投資であり、一種のギャンブル性すらあります。
つまり「人気出版」で稼いだ資金を「拾い上げ」に注いで、
大当たりを狙うのが本来の流れです。
本項でリソースの話を書かれておられましたが、
少なくとも印刷業界側はむしろ、仕事が減っている状態です。
参考URL:ttps://www.jfpi.or.jp/topics_detail6/id=77
なので業界としては、「人気出版」でガンガン稼いで貰って、
集まった資金をどんどん「拾い上げ」に投下して貰った方が、
結果としては上手く回るんです。
……まぁ、問題はWebで人気でも、実際に出版してみると、一部を除いて、
あんまり売れないから、さほど稼げないという事実かと。
それで潰れた会社もあったとか……(遠い目
もし、出版に携わるようでしたら、ネットの人気投票に惑わされず、
『本当に売れるか』『どうしたら、より売れるか』という辺りを
厳しく審査して頂ければと思います。
それでは、今回はこの辺で。
長文失礼いたしました。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
なろう系は一般のエンタメ小説というより、スマホのソーシャルゲームに近いと個人的には思います。
それも、ゼロの使い魔もしくはもっと以前のロードス島戦記がコンシューマのドラクエなりFFだったりしたのが、ランキングとデイリーミッションをこなすことが重要度の高いスマホゲーにメインストリームが変化していったように、内容よりも日々の暇つぶしに丁度良い事が重要な。
昨日、有吉弘行のサンデーナイトドリーマーというラジオを聴いていて興味深い事を言っていたのですが、コロナ休業中で暇だから異世界転生アニメを見始めてハマったと発言していました。その前週の話題で米国ドラマのウエストワールドが面白いと言っていたのですが、ぼんやり観てたら内容について行けなくなって最初に巻き戻したと発言していました、それに対して異世界ものはスマホゲー(ドラクエウォーク)をしながらでも視聴出来るから良いと言っていたのです。
長くなりりそうなのでまとめますが、なろうと以前のラノベを含むエンタメ小説が同じ土俵で戦ってる事が一番の問題だと考えます。なんやかんや、一般に目に付かなければ手に取られることはありません。akb48系が音楽ランキングを席巻する事により違うジャンルが埋もれてしまったように、情報過多の時代において、この物量問題をなんとかしないと難しいなとカクヨムのランキングを見ても思います。
あ、あと辛口批評は結構やってるので、気が向いたらおじゃまするかもしれません。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
安心してみてられるという点ではなろう系アニメは良いですよね。私自身嫌いではありませんし…
暇つぶし、となるとやはり「スマホ」というのが大切な部分になってくるという事で、書籍化に向かないものも多いと考えられます。となるとやはり書籍化して面白いものを書籍化できるシステムの構築を考えなければなぁと感じる次第であります。貴重なご意見ありがとうございました。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
基本カクヨムを中心に小説を執筆している者です。
本文を拝読しました。
自分も常々、
異世界転生ばかりのなろう系、
PV制を基準にした作品選考に疑問を持っていたので、
「なるほど」と納得すると同時に、
無料のネット小説が読める場所は、
自由にできるお金の少ない低年齢層が多い。
という意見には一面的に思えます。
カクヨムはなろうに比べてまだ、
異世界転生ばかりでなく他のジャンルも、
それなりに注目を集めるためか、
あるいは、
自分の小説の作風文体が硬すぎるせいか、
結構お年を召していそうな方を中心に、
レビューを頂くことが多いせいもあるので、
そう思うだけかもしれませんが……
PVの多さを基準に作品の大賞、書籍化を決める事の弊害については、
これは自分の友人の漫画描きから聞いた話になりますが、
実際に某出版社の開催するWEB投稿の漫画の大賞選考会にて、
タイトルをやたら意味不明かつ奇抜にする、
絵のクオリティは粗悪だが性的な表現を多用する。
などのネット上の「釣り」のような悪目立ちする手法を使った漫画が、
クリック数をもとに投稿作品の中で首位を取ってしまい。
規約により書籍化するも当然のごとく全く売れず。
真面目に作品を描いた他の参加者(その友人も含む)が、
馬鹿を見る結果に終わった事例があります。
上の事例ほど酷くはないにせよ、
カクヨムの大会等でも受けそうなキーワードをとにかく、
全面的に載せてゆく方式でPVを稼ぎ、
結果ランキングには大体似たようなテンプレ臭の作品ばかり、
大量生産、大量消費されてゆく刹那主義に辟易しています。
その作者ならではのオンリーワンの作品がより多くの人に、
注目されるには「PVやレビューの星数という量」ではなく、
もっと別個の「独自性の質」を評価着目できるシステムが、
必要なのかもしれませんね。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
中学生が多い、などのデータはいずれ取ってみようかなと考えています。推察では空論にしかなり得ない事は重々理解しているつもりです。
質で決められるシステムの構築を考えてはおりますが、なかなか難しいところがあり…
貴重なご意見をありがとうございました。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
「事実は小説より奇なり」と言いますが、現在進行形の事実って見えないものです。
「逃げ道を塞ぐという手を打った」という事実は次にどう繋がるのか? 頁をめくっても、事実はまだ白紙なんですよね。
それを可視化できるという点において、SNSや小説投稿サイトの果たす役割は大きいような気もします。
続きが読みたいです。
なろう系と消費系への応援コメント
非常に興味深かったです。
個人的に感じていた「なろう系」の忌避すべき部分を簡潔かつ的確に指摘してくださり、非常にすっきりとしました。
私自身の意見としては、この手の小説は「著者の願望」を具現化しているものが多いように感じられます。始めからご都合主義にストーリーが進んでいくのも「自分は挫折したくない、努力というものをしたくない」、始めから主人公がチート能力を持っているのは「本当の自分はこんな力を持っている」、そして異世界転生に縋っているのは「周りの環境のせいだ、自分は悪くない」という意識の現われだと思っています。
筆者自身が「そういった結果」を描きたいがためにそういう魂胆が先行してしまい、その過程である物語や人物の描写がおろそかになり、結果的に「消費系」という形で再現されているのではないか、と考えました。
以上、私どもの意見でございました。長文失礼いたしました。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
こんばんは。
無銘さんの仲間になれるかたがいらしたら、きっととても苦労しそうですが、それを乗り越えた先で得るものも大きくなりそうですね。
こころざしが結ばれる日を願わずにはいられません。応援しています。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
このはりと様の今後の活動、応援させていただきます。
お互い頑張っていきましょう。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
拝読しました。
私なりに「なろう系が流行している理由」とそれが生み出す危険性について考えていたことがあり、大変興味深く読ませていただきました。
その上で、余計とは存じますが私なりの意見を。
1、なろう系が流行している理由
なろう系が流行している理由として大きなものは、「テンプレであるからこその安心感」だと思うのです。
水戸黄門の印籠のように、ある程度先が見えているから安心するし、何より「異世界ファンタジー」という創作者によって大きく世界観が変わるものの事象を説明する手間が省けるからですね。
これは、実に大きな発明だと個人的に思うのです。例えばドラゴン一つにしてもいちいち身体描写を入れるとテンポは悪くなりますし、それについての文量も無駄に多くなってしまいますから。
そして、「今後どんな展開が待ち受けているのかある程度想像がつく」というのは逆に言えば作者の技術が如実に反映されてしまうことでもあります。如何に面白い描写で引き込めるか、ときめく展開を描けるか。大抵評価の高い作品はこのスタートダッシュが上手なことが多いようです。
2、「なろう系が流行している理由」が生み出す危険性
「なろう系が流行している理由」は上述から守破離でいうところの守に該当しているのですが、問題として、なろう系展開を多用する作者さんの多くが破、離に辿り着かないことだと思うのです。
「如何にPVや評価を上げるか」に腐心する余り、「序盤だけ書いては人気が出ない作品や飽きた作品は放置し新しい作品に手を付ける」「中盤になると同じような展開だけをひたすらだらだら続ける」だけの作者さんが多過ぎること。
これは書籍化している作家さんも同じことで。
私は主にコミカライズで知ってから原作を読むことが多いのですが、それで完結していることは10本のうち1本あれば良い、というぐらい。しかもコミカライズ部のかなり初期は面白いのだけど、次第に尻すぼみになる作品も多々。
無名竹光様は原石の人が応募すらしなくなることを懸念しておられますが、実は逆で、物語を生み出す作家ではなく人気を取りたいだけの人が余りにも増えたから手を出せなくなっているという可能性もあるのではないでしょうか。序盤の展開だけ上手い人なら、それこそ無料で読めるなろう界隈に掃いて捨てるほどいますからね。
モチベーションを維持するためやお金を手に入れるために読者の人気をある程度気にすることは必要ですが、「なろう系小説」のシステムが秀逸すぎたが故にそうした摘み食いばかりする作家未満の書き手が増えたことこそが最大の悪果だと感じています。
個人的には、中盤以降まで書いた上で評価するシステムが生まれない(というか早期に評価させられる)限り現状が改善されることは無いんじゃないかと思いますね。
作者からの返信
貴重なご意見ありがとうございますm(_ _)m
成功したなろう系しか読んでこなかった分、その辺の諦められたなろう系には視点が向いていませんでした。それはかなり問題ですね…ちゃんと書き上げて欲しいものですね…
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
大変興味深く拝読いたしました。
色々と思うところありますが、ひとつだけ。
無銘さんのような感覚の方が投稿されているので、カクヨムへの投稿は続けてみようと思いました。
(私の作品はまったく投稿サイト向けではない、という自覚がありまして、この4月に試しに登録してみたところでした。頑張ってみます!)
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
頑張って下さい!応援してます!
編集済
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
はじめまして。タイトルに惹かれてたどり着きました。
自分の出版社を作る。素晴らしい目標だと思います。
そして、それを達成する手段として、まず自分で書いてみると言うやり方も大変共感しました。
作家を支援したければ、作家の気持ちがわからないといけないです。
メーカーのホンダは、新入社員がどこに配属されても必ず製造部門で研修させるそうですので、理にかなっていて、高い志を感じます。
私も最近なろうに投稿初めました(零細ですが)が、近年の「書籍化ありき」「書籍化すれば成功」と言う文化に強い違和感を持っています。
何故、「おたく」で「物書き」と言う、型にはまらない生き方をしているのに、そこだけ価値観が画一的なのかと。結局は「承認欲求の発露」でしかないからなのでしょうが。
ただ、投稿サイトは自分の実力を知り、今まで多くの作家が無関心だった「マーケティング」を学ぶ最良のツールだとも考えています。
私見ですが、これから作家の在り方は変わってゆくと思います。
「編集者との二人三脚で作品を作る」と言う文化が崩れた今、作家は自分でマーケティングまでこなすか、助言者を見つけてアドバイスを貰わなければならず、難しい舵取りを迫られるでしょう。
かつての価値観で伝説クラスになりえた人材が、鳴かず飛ばずのまま作家人生を終える事もありえると思ってます。
だから、そう言った人材を掘り起こして支援すると言うのは、ニーズがあるし、やりがいのある仕事だと思います。
作家は編集者としての能力が求められる様になったのに、編集者は編集者のまま。良くある編集不要論などはここに根差しているのかもしれません。編集もまた変わらなければ生き残れないでしょう。
非常に面白い状況ですが、同時にシビアな時代だとも言えます。
そんな中で、どんな小説文化を作りたいか。作家とどんな関係を築きたいかを模索してゆくのは、とても有意義なお考えだと思います。
是非応援させて下さい。
ただ、1点気になっている事があります。
趣味で完結するつもりならともかく、将来お金を取って物を見せようとする方が、「駄文」「冒頭がつまらない」と言う言葉を自作に対して安易に使うべきでは無いと思います。
無銘さんのお言葉は向上心の表れで、ご自身に向けられたものだと言う事は読めば分かりますが、お客に物を売る人間が「この商品はダメな物」と言って売りつけようとするのは誠意を欠きますし、商売で考えてもお客はわざわざお金を落としたり、時間を使ってはくれはしないでしょう。間口が狭まって、無銘さんの目的からも遠ざかると思います。
「拙文ではありますが」「まだまだ改善の余地があります」と言った表現に留めておいた方が良いでしょう。
いきなり辛口のダメ出し、失礼しました。普通はこういった点はわざわざ指摘しないのですが、無銘さんのスタンスを読ませていただいて、気になった事は書いた方が良いと思いました。
次回更新を楽しみにしています。
作者からの返信
貴重なご意見ありがとうございます!
小説家と編集者の二人三脚が崩れてきた中で、私がやろうと思っていることは時代と逆行していると思いますが、需要の有無を確認しながら手探りでやっていこうかと考えました。
「駄文」等に関しまして、確かに誠意がないなと感じました。ご不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ありませんでした。
日々精進、頑張っていこうと思います。
編集済
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
読んでいて思ったのが、やや独善的な意見が見受けられることかな。
「ネット小説を読む年齢層は中学生が最も多い」と書いてますが、そもそもライトノベルのはしりは平成初期からなので、意外と高年齢の読者も結構います。
現代ファンタジーの基礎、特にエルフの基本設定は「ロードス島戦記」が基準ですし、一番売り上げ部数が多く、日本生まれのファンタジー小説の金字塔は「スレイヤーズ」ですよ。
なんせ、今よりも販売価格が安いのに作者の神坂一は長者番付に載ってますからね。
(確か記憶に間違いなければ五番目辺り)
ちなみに、wikiで調べた結果ですが、ゼロの使い魔全22巻で約680万部ですが、スレイヤーズは2008年時点で既刊45巻(本編15+外伝30)で約2000万部ですから
売れないのは無料で読めるものをわざわざ買う価値がないと思われている面もあるからだと思います。
自分なら、相当好きな作品じゃない限り、ネット掲載+α程度の商業版なんて買いませんし、この辺は基本無料のオンラインゲーやソシャゲと同じで、それらは利用者の一割ほどしか課金されていないというデータ出てます。
あと、ネット小説を全体的に読んでいて思うのが、設定のテンプレ化もそうですが
1、後半にはどうでもよくなるような設定等の説明を作中に入れすぎている
2、主人公とその周りのヒロイン描写、初期設定に力を入れすぎていて、サブキャラ等の作りこみがなく、その場その場での物語を紡ぐだけで、何処で完結させるかのプロットが見えてこない。
3、上記の理由と明らかな知識不足と相まって、ご都合主義の違和感がある描写が多い。
1については、代表的な例が収納関連や通貨。まずアイテムボックス等の設定や通貨価値の基準をいれてきますが、これって必要なことなんでしょうかね?。そもそも物語に必要なことって、登場人物がどう動いて何を為したかであって、日頃どうやって活動資金を稼いでいるか、どれだけ稼いだか、どれだけ使ったとか、どういう風に荷物を持ち運びしているかなんて気にする作家や読者がおかしいと思います。
いうなれば、例えば、旅行に行き、その話をするとしましょう。
まず話題になるのが、何処に行って何を見て何を食べたり楽しんできたかであって、旅行中の移動手段、どれだけ荷物をもっていったか、旅行中どれだけお金を使ったかなんて聞く人はまずいません。
でも、大抵の作家はどうでもいい注釈をまず入れる。それをおかしいとか不要な情報だと思う読者もいない。
実際、物語が進めば、それらの要素は省かれていきますし、商業系で有名な古典的なファンタジー作品でもある「ロードス島戦記」や「スレイヤーズ」辺りでも、それらの記載は作中には全くありません。
2は、主観的な書き方の性もあるのでしょうけれど、その場での主人公の考えや行動を記載しすぎて、その反動か、相対的にそれなりにでてきそうな脇役でも、行動理念がなくモブと扱いが変わらない。そして、メインキャラを大事にしすぎて、物語の選択を狭めていることが多い。ですから、物語で危機的状況を演出しても「どうせ無事に解決して助かるんでしょ?」というお約束が覆されることがまずありません。
田中芳樹さんの小説みたいに主人公まで最後は死亡させる展開までは望みませんが、少なくとも、メインに近いキャラを必要とあれば死亡ないし離脱させるくらいの考えが欲しいかなと個人的には思います。
また物語の面でも、ファンタジーの古典的である「指輪物語」では最初からの目的である「冥王サウロンの指輪を消滅させること」でもって物語を完結させてますし、大抵の有名商業小説では、初期の方にラスボスの名称や目的が記載されていて、それらが絡んできた時点で終わってます。
でも、昨今のネット小説にはそれらがなく、いくらでもだらだらと続けられる感じになってますね。
この辺は某有名ジャンプ漫画の影響があるんでしょうけれど。
3、これは現代物におおい傾向ですが、ちょっと調べればわかるようなことを調べず、物語を綴っていく方がたまに見受けられます。
以前自分が突っ込んだ内容ですが、異世界との取引で生活費を稼いでる為、不法所得を疑われないよう現在生活基盤のある日本に会社つくり、友好的な外国にある会社との偽装取引をでっちあげるよ...倫理的な問題はともかくここまではいいとしまして、そのあとに突っ込んできた内容が「主人公には転移能力があるから取引には輸送費は一切掛からずウハウハだよね」というぶっ飛んだ内容でした。
また、チームレベルの護衛がつくほどのセレブ設定なのに、その護衛が警察官をなのる数回しか面識のない人物を簡単に信用する。チームで護衛についている主人公への不審な一般市民の計画性もない単独襲撃を成功させる。襲撃時に護衛が護衛対象者保護を優先せず、放置して襲撃者を確保しにいき、その結果、拉致されてしまう..等の事例もありましたね。
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます。
私は、「ファンタジー作品」の原点ではなく「なろう系」の原点を書いたつもりでした。確かに、いわゆる「なろう系」作品の中に「スレイヤーズ」をイメージして書いた作品はあるのかもしれませんが、私は「ゼロの使い魔のSS」が原点となって作られ始めたと認知しております。しかしながら、諸説ありの可能性もありますので心にとどめておこうと考えました。
さて、小説に対してのご指摘、本当にありがとうございます。確かに、どうでもいい情報を入れると大事な設定も消えてしまい、よくわからない作品になってしまいますね。文章も無駄に長くなってしまい、つまらなさを加速させてしまう、理解しました。
他のキャラクターにも焦点を当てる、確認してきましたが、描写がほとんどなく、改めて自分の腕のなさを確認できました。改稿版で修正していきたいと思います。
何がしたいかわからない…そうですね。私としては「隠しておいてだんだんと情報を解禁していくまたは、予想してもらう」といった形をとりたかったのですが、改めて読んで見たところ、まったく本筋も理解できず理解不能に陥りました。あまり隠しすぎるとつまらなくなると確認したのでそのバランスをよく考え、再構してみます。
貴重なご意見ありがとうございました。日々精進、頑張っていこうと思います。
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
ツイッターで目に止まったので読ませていただきました。
恐らくおっしゃられたいことは、「作品を空虚にしないためには、キャラクターや舞台背景における基礎づけが大事だけれども、読者に低年齢層が多い結果、ベースの甘い幼稚な作品に人気が偏り、評価システムで書籍化を決める傾向のある出版業界にしわ寄せが言ってしまっている」ということだと思うのですが、読者が低年齢層に集まっていることの根拠は、少し弱いと思います。
確かに中学生に金がないのは事実なのですが、わざわざ本屋に行って本を吟味する時間も気力もない大人が結構いるのも事実ですし、(電子書籍は置いておいて)地方などではオタク文化への偏見が強く、趣味を隠しやすいweb小説は読まれやすいということで、読者の年齢の層がどこかに偏る理由はないというのが僕の考えです(データはありませんが)。
web小説の内容の空疎化については、中学生の幼稚さに理由を求めずとも、
1. 基礎づけの込んだ小説は書くのが難しい(供給側の問題)、読むのも更新が飛び飛びでは記憶が風化し難しくなりやすい(需要側の問題)
2. 直感的なものは流布しやすい(例えば、良し悪しはともかく、頭のいい経済学の研究者の間でさえも、数理モデルの分かりやすいものの方が良いとされる風潮はあります)
3. 読者は初見の作品について情報を何も持っておらず、また品質保証も受けていないため、読む作品をほぼタイトルやあらすじで選ぶしかない状況にある。内容面で比較されないため、作者にタイトル・あらすじで表せる以上の内容を小説に出す旨味がなくなる
などで説明が可能です。特に3つ目が問題で、品質保証がなく、さらに内容が濃ければ濃いほど1つ目の理由から第三者の一推しを得るのが困難になる以上、人気を得たい作者にとってタイトル通りの軽い内容をペラペラ続けていくのが最も効率的なのです。
以上を踏まえて言いたいこととして、読者の低年齢化→作品の空疎化という関係に絞って事態に対処しようとすれば必ず失敗します。作品に確固たる基礎づけを与えることを潮流としたいのならば、読者にそういう作品を読ませたいと思わせること、作者にとってそういう作品を書くことがベストになること、その両方が不可欠です。一つの手として、日本語だと誤字や粗が目立つ、縦書きweb小説のプラットフォームを作ること・広めることが手だと思います(そもそも僕自身は、web小説出版社の最大の失敗は「横読みで面白いからと言って縦読みで面白いとは限らない」ということに初期段階で気づかなかったことだと思ってます)。読者も下手なものは読みたくないですし、作者も下手なものは書けなくなるためです。ただし、横スクロールはパソコンでは少し読みづらいという欠点もありますが。恐らくもっといい方法はあるはずですので、今しがた僕が挙げた、主観の混じった方法に囚われずに、もっと詰めて模索してみるべき課題かと思います。
ケチをつけてしまいましたが、無銘竹光さんの夢そのものはとても素晴らしいと思います。流行り風にはお気をつけて。ご健勝をお祈りいたします。
作者からの返信
なるほど…確かにそうですね。別の可能性を考慮せず、思考ロックに陥っていたかもしれません。ありがとうございます。
にしても、こうなってくるとデータが欲しくなってきちゃいますね…
様々な可能性を考慮し、試行錯誤してみようと思います。ありがとうございました!
なろう系と消費系への応援コメント
かなり共感出来る内容でした。
一般的になろう系作品は「ハーレム、異世界転生、無双、題名が長い」などの要素が多い印象です。
その中でも凄く面白いという作品はかなりあります。
ゼロの使い魔を初めて読んだ時は衝撃的でした。もう心の中で超面白い!!とまず初めに思えるような作品でした。そのおかげで気づいたら2日くらいで全て読み終えていました。今思えばなろうサイトを読むようになったのもこの作品といえますが、いざ蓋を開けて見るとなろうの数々の作品にガッカリした覚えがあります。同時にこれ超面白い!!という作品もありました。
この違いは筆者様が書いた内容の通り登場人物がモテる=カッコいい、カッコいい=モテるかの違いだと思います、更に言えばストーリー構成や出てくる登場人物の繫がりみたいなものが薄いように思いますね。
結局は書いてる著者の腕次第ですね。
まぁ、本当にいい作品に出会いたいなら私ならお金使って賞を取った作品を買いますねw
長文失礼致しました。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
あえて地雷を踏み抜きまくって良作を探して読むという力技もなかなか楽しいので是非w
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
こんにちは。
書かれていたことに強く同意します。
私は小説は芸術だと思っていますが、出版社も結局は利益を出さないとつぶれますからね。おそらくカクヨムのような投稿サイトは、企業にとっての青田買いの場であると同時に、リサーチ──人気があれば、どの程度の売上が見込めるか──をする場として最適なんでしょうね。
そしてそこには芸術性や文学性を追及する姿勢はなく、当然作家を育てようという考えもなく、売れなければ別の──★や拍手やpvの多い──作家をまた引っ張り出して売り出す、という悪循環があるのみです。小説としての完成度よりも、いかに読書にウケるか、の方が重要視され、作家はいずれチューインガムのように使い捨ての存在として、大量生産大量消費されてゆくでしょう。
どの出版社も目先の利益にばかりしがみついて、そうしたやり方がマクロ的には衰退への道であるということに思い至らないのでしょうか……。
語られていた夢のこと、私にはあまり力になれることがありませんが、応援しています(>_<)
※ここからは素人のアイデアですが、こうしたやり方はいかがでしょうか。
①竹光さんが「これは!」と思った作者や作品をデータにストックしておく。
②出版社の人とコネクションをつくる(難しいのは承知の上で)
③出版社が求める「こういう作家を求めている」「こんな作品をウチで出したい」という要望に対して、①のデータストックから、紹介する。
つまり『小説家の仲介業者』という訳です。
出版社を興すとなると、それなりにお金や期間やノウハウが必要になりますが、こうしたプロデュース的なやり方なら、既存の出版社を利用しつつ自分の目にかけた作者や作品を世に出すことも可能かなと思います。もちろん自分の思い通りにいかないことも多々あるでしょうし、そもそもが絵に描いた餅でしかありませんが、色んなやり方がある、ということを伝えたかったのです。
長々と失礼しました。是非夢を叶えて、私の作品もその場所へ呼んで下さい(笑)
作者からの返信
なるほど!それはいい案ですね!コネクションなら飛び込みで印象づけさせるなりネット上で名前売れればいいわけですからね。それも視野に入れていきます。ありがとうございます!m(__)m
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
読ませて頂きました。
自分もカクヨムで投稿している身ですので、楽しいから書いているけど、読まれないと辛いし、じゃあ割り切って芸風変えるかとなると抵抗感があるし……というジレンマに陥っています。
そんな中で、作者様のような冷静な分析と向上心を拝見して、共感すると同時に、勇気づけられました。
ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
物事には流行りと言うのが絶対にありますので、面白くても売れないと言うのは少なくはありません。でも、そこで諦めてしまってはその後は衰退するのみ。折角の作品がもったいないです。生活に支障をきたさない程度で粘ってみれば、いつかは話題になるかもしれません。それを信じて頑張っていきましょう!
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
読ませていただきました。
なかなか共感する部分も多く、様々な物書きさんにも読んでみてもらいたく思いました。
竹光さんの夢、とてもいい夢だと思います。それが実現することを願っています。
私も私の夢ため、竹光さんはご自身の夢のため、お互い頑張りましょう。
馴れ合いとかではなく、お互い何かしら刺激し合えるような、一歩でも前に進めることを願い筆を置きます。
ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
小説は書き続ける限りどこかに波長の合うファンは必ずいます。見つけ出してもらえるかが大切だと思っています。
web小説、厳しい世界かもしれませんがお互い頑張っていきましょう!
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
しかと読ませていただきました。
私は自分の作品に自信をもって書いていますが、評価されるかは別問題だと割り切っている節があります。
現状私のような考えでヒィヒィ言いながら作品を書いているかたは幾らでもいると思います。
このエッセイは、私も含め、そんな人達に勇気をくれる内容だったと思います。
私も先日、竹光さんに小説を読んでいただき、好意的な意見を戴いたことに感謝しております。
貴方の様な方がいる限り、私は筆を折ることはしないでしょう。
私事ではありますがこれからも頑張ります。
ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
初動どころかタイトルやジャンルで決まってしまうようなweb小説の世界ですが、お互い頑張っていきましょう!いつかなにかが変わる事を信じて…
企業と消費者と作家さん、小説界の危機への応援コメント
たしかに出版社の青田刈りにもなっていないのがwebの現状かもしれませんね…
さいしょから商業行きゃいいのに、というのは私も考えてました(笑)
web小説の発展のことなど、実は出版社も考えてなくて、運営も考えてなくて、というのが本当のところだと思います。
育つ仕組みは一朝一夕ではできませんが、このもやもやを解消するべく出版社を作るというのはすごく偉大な発想だと思います(真剣に)。