第7話夜の孤独
泣き虫少女 何故か今日は涙が出なくて
あれ?いつもなら出てもいいのにな
泣かないことはいいことだけど 泣けないのは嫌だなあ
そんなことをぐるぐる考えている 午前3時
夜中は孤独になっちゃうの
まるで独りぼっちの世界に居るみたい
私が声を上げても 叫んでも
夜の闇に吸い込まれて 誰にも聞こえない
そんな気がして怖いの
独りぼっちの泣き虫少女は
もうこんな世界はうんざりだと言う
嘘にまみれたドロドロの世界になんて
生きていたくないという
そんなことを考えていたら また泣きたくなった
頬をつたう透明な雫は 少し温かくて
その温かさを感じるから 更に泣きたくなった
涙だけが私の味方だ
独りぼっちに取り残された世界には
誰一人何一つ
居なくて、無くて
私の放った言葉は ブラックホールに吸い込まれる
誰にも届かない 誰かに聞いて欲しい
私の心の内を 私の心の本音を
でも嘘だらけの世界だから
真実も嘘に埋もれてしまうの
信じて貰えないことが どれほど辛いか
誰かにわかって欲しくて
また涙を流すの
泣き虫少女は どこかで期待している
本心を見抜いてくれる人が現れると
本音を話しても ちゃんと受け止めてくれる人が現れると
真っ暗闇の孤独から 救い出してくれる人が現れると
信じてる ずっと信じてるから
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