猫の冒険と女王の憂鬱 6

「総監! また壊すつもりですか? この扉は僕が開けますからこれからまだやらなければいけないことがたくさんあるんですから早く行きますよ? それではこれで失礼します。それからご迷惑をかけ申し訳ございませんでした」

そう言うとルーカスが扉を開け、ディランの背中を押しながら出ていった。

その様子を確認した私は倦怠感を感じこんな一日は二度と来てほしくないとも思った。そして誰にも聞こえないような小さな声で呟いた。

「疲れたな……まさか一日で扉が2回も壊れるなんて思わなかった。でもどうしてディランはあんな遠い目をしていたんだろう……さて私も気持ちを切り替えてこれから仕事頑張りますか」

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