第281話 星からの呼掛け
一度しっかりとしたキャンプを張って、休憩をとった。
もちろん、魔物と魔獣がひっきりなしに襲ってくる場所であるので、比較的見通しが良い場所で交代しつつになったのだが。
もちろん見張り番をしているのは、俺の仲間ペット達だ。
彼らも疲れない訳じゃないが、数が減った状態であれば問題なく対処できるらしい。
相変わらずの規格外な仲間ペット達だが、こういう時は本当に頼りになる。
『主達は、ここでしっかりと休憩をしておいてください。ここの奥は更に戦闘が激しくなると思われるので、休めるうちに休めるのも仕事ですぞ』
『そうですね。下の方から、かなり濃い気配がしますし。我らと同等かそれ以上のものがいるかもれしません。まあ、素の魔力でならの話ですが』
二人が警戒するくらい、この先にいるのはヤバイやつらしい。
こういう時は、大体予想が正しいのでメンバーにはしっかり休むように指示する。
みなは言うまでもなくすぐに休憩に入った。
まぁ、今までのダンジョンの中でも、ここは最高難易度と言っていいレベル。
たった2時間くらいでも、かなりシンドイだろうな。
この灼熱の中で食事を取り、水分を補給して仮眠をとるものもいた。
というか、軽く気絶したように伏せてる奴がいるな…。
あれは…ショウタか。
まだまだ、精進が足りないなぁ…セツナに鍛え直して貰おう。
「おーい、他には修繕必要な奴はいないか~?」
そんな中で、ガントが皆の装備の修理をしてくれている。
こういう時に本当に頼りになる男だ。
暑さも何のそので、皆の装備をチェックして必要なら修理しているようだ。
「ガントも、しっかりと休んでおけよ?」
「ああ、大丈夫さ。俺は戦闘しているわけじゃ無いからな。ただ、お前達が倒す魔獣の数が多すぎて、素材の回収作業が非常に忙しいけどな…」
「お、おう。それはご苦労だったな。でも、貴重な素材だからなるべく頼んだよ」
「ああ、魔石1個も零さずに回収しておくぜ。戦闘には参加しない分、きっちり働くさ」
「そうか頼りにしているよ、ありがとうな」
そう言ってから、お互いにハイタッチをしてからその場を離れた。
全員の調子が問題無い事を確認してから、俺も少し休憩を取った。
周りから意識を切り離し、少し目を瞑った。
『早く。ボクの元へおいで…。楽しみに待っているよ』
急に聞こえた声に驚いて起き上がる。
しかし、そこには誰もいない。
「今の声は…、女神の声とは違ったな。何だったんだ?」
しかし、それに応える者は誰もいなかった…。
────
休憩が終わり、再び深部を目指す。
「このダンジョンの奥には、本物のバケモノがいるんだにゃ。そいつに会えば、もしかしたらユートが知りたい事がしれないかもしれないにゃ」
「それって、つまりここの精霊が凄い強いって事か?」
「うん。その考えは間違っていないかにゃ。でも、それだけじゃないんだにゃ。アイツは、根本が違うからにゃ」
クロノスが意味深にそんな事を言うが、すぐに戦闘が始まってしまいそれどころじゃなくなる。
下に潜れば潜るほど、敵の強さが上がっていく。
試しにテイム出来ないか試してみたが、どれもテイム不可であった。
【この対象は、手懐ける事が出来ません】
と丁寧に表示迄出てくる。
しかし、このメッセージとかどうやって出てるんだろうな?
ステータス紋で自分のステータスは見れるが、こういうメッセージは出ないみたいだし。
女神に会う事が出来たら、聞いてみるか…。
そんな事を考えている間に、また凶悪な魔物や魔獣や魔物が現れたようだ。
ひとまず、『覇王の神眼』でステータスを確認してみた。
エルダードラゴン ランクSS 種族:老竜
HP:4500/4500 MP:800/800 SP:800/800 属性:炎・闇 耐性:炎・闇 弱点:無
STR(力):1000 MAG(魔):350 VIT(耐):320 INT(知):400 SPD(速):280
スキル:属性ブレス 闇魔法 咆哮
エンシェントドラゴン ランクSS 種族:古代竜
HP:4000/4000 MP:1200/1200 SP:600/600 属性:炎・光 耐性:炎・光 弱点:無
STR(力):1100 MAG(魔):400 VIT(耐):350 INT(知):450 SPD(速):200
スキル:属性ブレス 光魔法 咆哮
エンシェントリッチ ランクSS 種族:古代霊
HP:3000/3000 MP:5500/5500 SP:400/400 属性:闇 耐性:闇 弱点:神聖
STR(力):800 MAG(魔):1350 VIT(耐):320 INT(知):400 SPD(速):280
スキル:闇魔法 デスタッチ 呪霊魔法 連続魔法 魔法ダメージ半減
うわー、初めて見たわ。
まだ、LBOの時はランクが足りなくて出てくるダンジョンには入れなかったんだよ。
しっかし、ステータスが高いな。
HPこそボスよりも低いけど、レーナ達では防げないかも知れない。
しかも、そいつらの周りには取り巻きの魔獣や魔物がうじゃうじゃいる。
それも、最低でもAランクだ。
「リン、カイト。あいつら取り巻きの中心を先に狙うんだ。突破されたら後ろが危ないぞ」
「分かったよパパ!」
「了解しましたユートさん。みんな、連携して真ん中のやつを叩くぞ!」
「「「おー!」」」
俺も、みんなに『覇王の号令』を掛けて物理攻撃力、魔法攻撃力の上昇効果、全ての種族に対しての特攻効果を与えた。
「よーし、皆進めー!」
文字通り、俺の号令に従い皆が進軍し奥へ奥へと進んで行くのであった。
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