愛情
ひとみを俺の中に抱きかかえている状態で、色々な事を暴露?してる内に化けの皮が剝がれる寸前のところに居た俺は、奥様を早く手籠めにしたいと思っていると俺はあることを思い出したのだ。
家に着く直前までに話していたことだが、話さなくてもいい内容でもあるのだが要領のいい奥様の事だから……
「あのさ、さっき言ってなかったことは言った方がいいか?」
「あなたが『帰ったら言う』ってことね。うん、聞きたいな♪」
笑顔満点で言われてしまったので、素直に答えることが出来そうだ。
「少し下品な話になるかもしれないけど、ひとみは俺に捧げてくれた時は自分の思ってた通りだった?」
「正直、あの流れで捧げるとは思ってなかったの。だって、目の前からいなくなるって思ったから。でも、あれでよかったと心から思ってるのは本心だから♪」
「もし、あの時以外で捧げるイメージってあった?」
「う、うん。あったけど言わないとダメ?」
「大丈夫だよ、聞いただけで俺もあの時で良かったと思ってるから。聞いたのは別な理由なんだ」
「別な理由?」
ひとみが首を傾げるのは予想済みというか、そうなるのは誰でもそうだろうな。
「分かってるとは思うけどさ、男にも理想のシチュエーションがあったり、シチュエーションに見立てた女性がいるもんなんだ」
「それは、解ってるよ。それが理由なの?」
「ひとみがさっき『あの対象』って言った時に俺が『女』に見られているって言うのは言ったな」
「普通って言ったらお仕置きされた」
「それは置いておこうな。ひとみは普通って言うけど、周りの男からすれば手に届くかもしれない女性をイメージすることだってあるんだよ」
「それが私ってことなの?なんで?」
まぁ、自分のことを解る人間なんているのかってツッコミを入れたくなるんだけどこれは言ってあげないといけないんだけど、色々飛んできそうだけどいいかな。
「これは自分で言うのは恥ずかしいというか自惚れなんだけど、俺に惚れてくれていたから、内面から出る輝きに目を向けてしまっていたのではないかと思う。あいつと関係が消えたのもあるかもしれないが、一番大きいのはひとみ自身の輝きなんだ」
「あなた……」
「秀子からあのメールを貰った時には、出来るだけ早く告白して自分の隣にいて欲しいと思った。でも、焦りもあって今思えば他の男に割込みされないか不安だったのかも知れない」
「私は、本当に幸せ者なんだね」
「え?」
ひとみの言葉に俺は、理解が追いつかない状態になってしまい少し困惑しているとひとみが補足するように言葉を綴った。
「だって、あの頃であなたのおかげで輝けたんだもん。これってあなたを好きになって良かったってことだよね?」
本当、この奥様はブレなくなったな。
俺のネガティブな言葉をポジティブ且ついいように完結させてくるんだから、最強の奥様だよ。
「そう思ってもらえるなら嬉しいな。俺はひとみに比べたらモテる要素はないし、鈍感だからそんな感覚はなかったからさ」
「もう、人に普通って怒るのに自分を普通扱いするのは本当にずるい」
「だって、現に俺に寄ってくる女子はいないだろう?」
「もう、本当にそうゆうのは鈍感なんだから……私にとってはいいけど♪」
先ほど、色々飛んでくるとは言ったが表情がコロコロ変わるとは思ってないんだけどね……『哀』からの『喜』がある意味怖い。正直な所『怒』がないのが意外。
「そうゆう訳で、ひとみがその時感じた『あの対象』はそうゆうことなんだ」
「今も思われてるのは嫌。私はあなただけの物で想像もされたくない!」
「今は、そんなことをすればどうなるか嫌でも分かるようになってるから、大丈夫だとは思うけど」
「けど?」
「俺の卒業した後が少し怖いな……まぁ、四天王がいるから大丈夫とは思うけど」
「なら、私はあなたに言われたことを守ればいいのね?」
「俺に言われたこと?」
今更ながら、色々言ってしまってる所為でどの言葉なのか分からないのでひとみの口から聞くことにした。
「あなたは私に『気丈でいればいい』って言ってくれた。それで私は『私に手を出したら大変なことになるわよ』って言ったの。覚えてる?」
「ああ、言ったことは覚えてるよ。学校でもそうゆうのがあれば『それ』を実行するってことか」
「それに私の中ではあなたの妻だから、もし寄ってくるなら『既婚者に手を出すつもりなの?』って言うもん♪」
今の奥様なら本気で言いそうだな……しかも、背後にブリザードが吹雪いてそうだな。
だったら、俺はその言葉に『安心』を乗せる必要があるかな。
「ああ、それなら俺も安心できるな。その時は出血大サービスで笑顔も見せてやるものいいかもな」
「あ、それは嫌。そんな連中にあなただけに見せる笑顔は見せたくないもん」
『嫌』って単語のところだけ、目が笑えないほどに殺気だっていたけど。
さっきから、語尾に『もん』がついてるのに気づいてるのかは判らないけど甘えたくなってきているのは分かっているので、そろそろ潮時かな。
言うなれば、俺も限界な訳で……
「ひとみ、ごめん。もう我慢の限界なんだけどいいか?甘えたいのかも知れないけど」
「ふふ、いいよ♪ねぇ、脱がせて♡」
「脱がすっていうか追い剝ぎみたいになりそうだがいいのか?」
「前も言ったけど、あなたに汚されるならいくらでも汚してもいいから」
「ひとみ、俺の物になれ」
「はい♡」
お互いに、タガが外れたようで布団に籠りながらお互いの服を脱がせていくが、俺はひとみの服を全部脱がすことはせずにほぼ着てる状態でひとみの身体を堪能していた。
「あ、あなた……んんっ、気持ちいい♪」
「あと何年後に取られちゃうんだろうな……渡しくないなー」
「あんっ、ふふ赤ちゃんみたい♪もっと吸っていいよ、んっ、んんっ!あ、ど、同時はダ……んんっ、ダメ……ああんっ」
「そ、そうゆう言ってる…け…ど、ひとみの手も動きがせ、せんさ…い…ああ」
「ごめん、痛かった?」
「い、いや、逆に気持ち良すぎだよ。このまま終わりたくない」
「ねぇ、私ももう我慢したくないの。お願い、早く私の所へ帰ってきて」
「その言葉は反則だけど、癖になりそう」
「癖も何もあなただけが帰れる特別な場所だから♡」
「煽り方が半端じゃないな、俺も帰りたいから行くよ」
「はい♡」
ひとみの煽りに見事に負けた俺は、ひとみと一つになった。
「あんっ、おかえりなさいあなた♡」
「ただいま、ひとみ。待たせて悪かったな」
「今日は、たくさん愛して欲しいの。お願いできる?」
「ああ、愛しの奥様のお願いなら聞かない訳にはいかないからな、ん!」
「あ!い、いきなりはずる…い…ああ…そのうご…きはダメ…ああんっ!」
「我慢できないから勘弁して欲しいかな」
「そ、そう言って…激しくす…るのは…あんっ…ダ…メです…んっ…んんっ」
俺は、なすがままになってるひとみを見て俺の欲望はどんどん膨れ上がっていき、ひとみの壊れる姿を見たくなったのだ。
その所為か、俺の動きはいつもよりも少し乱暴なのではないかって思ってしまったが、それに応えてくれているひとみの顔を見るともう止めることなんて出来なかった。
それだけ、ひとみを心の底から愛していて絶対に離したくないって感じるのだ。
「あなたとずっとこうしていたい」
「ああ、俺だって同じ気持ちだ。絶対に離したりしない」
「ねぇ、もうそろそろ限界でしょ?いいよ」
「今度は、もっと満足してもらえるように頑張るから」
「もう十分すぎるほど満足です♡さぁ、あなたの想いを私に下さい♡」
「行くよ、ひとみ!」
「んっ、それ深…い…そ…れ以上…んんっ…押し付けたら…こわ…れ…る…あ!」
ひとみが一言、嬌声を上げた瞬間にひとみは分からないが俺の頭は真っ白になるような感じになっていた。
そのまま、一旦ひとみに倒れ込む形になってしまうとひとみの心臓の音がバクバクと激しい鼓動をしていた。
「えへへ、私の鼓動凄いでしょ?私はあなたに求められるといつもこうなんだよ」
「なら、俺のも聞いてみるか?」
「うん。わあー、凄いバクバク言ってる♡私と同じだー♪」
「そうだな、少し休んだら先にシャワー借りてもいい?」
「先に言ってもいいけど、先に寝ちゃダメだよ?」
「……努力します」
「冗談です、寝てたら今日は私があなたを抱き枕にするから」
よし、それなら尚更先に入って寝てしまおうか。そうすれば、奥様の双丘の感触を身近で味わえるから……寝てたら感触も何もないじゃん……寝たふりしても寝そうだな。
俺が、すこしばかり悩んでいるとひとみがまた点火済みの爆弾を渡してきた。しかも、手渡しで。
「もし、寝てたら一旦起こして感触を感じてから寝てもらうから安心して♪」
……奥様?一体何を安心しろって言うんですかね!?
それって、自分が俺にまた抱かれるかもしれないってことに気づいてくれ……ってもしかしてそれが狙いだったりするの?
「困った奥様だな」
「えへへ♪」
うん、どうやら図星だったようで可愛いらしく誤魔化したので許そうかな。
「全く、気持ちはすごく嬉しいけど俺は一回一回が全身全霊で愛してるから」
「受けてる私が解らないと思ってるの?知ってるけどもっと欲しがっちゃうの」
「お願いだから、学校ではその言葉絶対に俺に言わないように……」
「言ったら?」
「俺限定とはいえ、襲われて喜ぶのは困るんだが……本気で」
「なら、別な方法で慰めてもらうもん♪」
俺は、この時あの教えをしたことに一層の後悔?を覚えた。
別な方法=あれを俺にしろって言ってるようなもんなんだから……でも、それがひとみの願いであれば、俺は応えるだけで問題は場所だけなのだから。
まぁ、あの場所しかないからいいけどねって思いながらもひとみに『先に行ってくるね』と言って、風呂場に向かうのであったが最後にとある場所にキスをされて俺は悶絶する羽目になったのだった。
奥様、壊れてるからってそこまでしてくれるなんて思ってみないよ俺は……
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