第333話 あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。心から感謝致します。
だいたい月曜日から土曜日にかけての毎日更新を目指していたので、勝手に四苦八苦しておりました。
このお話はいろいろ残念な青年が必要とされる事で居場所を見つけるお話です。
篠宮は少し複雑な家庭環境に育ちます。いわゆる『妾の子』であり、幼くした母を無くし、お金持ちの父親に引き取られますが、そこは父の存在さえ希薄な場所でした。(金銭面で恵まれている分、ましだとは思いますが)
父の本妻には子どもができず、ひとり息子として育ちますが、どうもうまく馴染めません。また、父親への反発もあり、父親の勧める方へは行きません。
なんとか篠宮家から離れようと、田舎の高校へ教師としてやって来て、ようやく生き生きと過ごしていきます。
そして篠宮の特性は多様性の享受に尽きると思います。どんな相手もまあまあ受け入れると言う。
現実ならマイノリティとか、または誰がどういう考えでも「その人それぞれよね」って言いそうですね。
それまで疎外されてたデミのみんなはそんな篠宮が大好きになります。(作中ではデミは肯定的に使い、あじんと呼ぶ人は否定的に使ってます)
彼等は自由な世界を求めてこの世界から旅立つ事を決めていました。旅立ちは突然でしたが、篠宮も惚れたサクラの為についていくのですが、二人には別れが待っていました。
見つけた居場所を失うのはとても辛いことです。なのでひねくれた篠宮は二十年の間こっそり暗躍し、人工的に能力者(デミ)を生み出す土壌を作ります。
また、内緒ですがデミの皆が旅立った『島』のある世界は時間の流れがこちらの約十倍。手紙がついた時点で向こうでは二百年経っています。(サクラはベニクラゲの遺伝子を組み込まれているので、不老不死に近い身体なのでまだ存命中)手紙はもっと早い段階で送られたんでしょうね。
が、それはまた別のお話。
いつかどこかで再会する二人のように、また皆様とお会いできたら嬉しいです。(ぜひまた読みに来てください! 熱望)
たくさんの感謝を込めて
halhal02
ゲート・キーパー 秘密の実験場で俺は亜人達の教師になる事にした 青樹春夜(あおきはるや:旧halhal- @halhal-02
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