報告

夕飯後

俺はみんなに買い物の帰りに起きた事を話した


「へー、そんな事があったんだ」

「あったんだよ、まさかナンパ野郎から女子を助ける日が来るとは」

「ま〜ね〜、でも〜その子に〜怪我がなくて〜よかったね〜」

「さすがお兄さんです、私はお兄さんの事さらに好きになりました」

「マジか」


冬乃、これ以上俺を好きになるな

取り返しが付かなくなる

いや、もう無理か。冬乃だし


「で、その女の子はどうしたの?」

「その場で別れた」

「そうですか〜それで〜女の子は〜何か言ってた〜?」

「また会えるかって聞いてきた」

「ほうほう、なるほどね」


春ねぇはそう言って腕を組んで考え始めた

そしたら春ねぇは何かを思いついた


「秋夜、多分その子秋夜の事好きになったんじゃない?」

「「え?」」


俺と冬乃が驚いて唖然となった

待て、なんで冬乃が驚くの?普通俺だけじゃない?


「あ〜、ありそう〜」

「夏姉さんまで、マジかよ」

「だって、普通の女の子はピンチの時に助けてくれた男の人に恋をするもんだよ」

「それはマンガとかの話じゃないのか?」

「わかりやすく言うと〜吊り橋効果だよ〜。助けてくれた人に〜恋を抱いちゃうの〜」



なるほど、吊り橋効果か


「まさか恋のライバルが現れるとは、私は全力で戦って勝ちます!見ていて下さいお兄さん!」

「戦うな」


お前は俺の妹の時点で負けてる

てか何で戦うつもりだったんだ


「とゆうか、まだあの女子が俺の事が好きなのか分からないじゃん」

「そうだね〜」

「可能性があるからもしも明日、告白されたらちゃんと言ってね」

「あぁ、そのつもりだ」


告白か、した事もされた事も無いな

とゆうか、恋愛には興味はない

相手とデートしてるんだったら家でお菓子作りしていたい

もしくは本を読んでいたい


『♪〜』


俺の携帯が鳴った

今の音はメールだな

見てみると『天知 奈々』と書いてあった

こいつ誰だ?


「誰から?」

「なんか知らねー奴から来たんだけど」

「見てみたら〜?」


そうだな見てみるか


『こんばんは秋夜さん、夕方貴方に助けてくれた奈々です。すみませんが貴方のメールアドレスは調べさせていただきました。今回は私の思いを受け取って欲しくてメールをしました。単刀直入に言います。私は貴方のことが好きです。大好きなんです!朝起きてから夜寝るまでずっと、ず〜と一緒に居たいです!だから結婚を前提にお付き合いさせて下さい!返事は明日聞きます。いい返事を待ってます。私は貴方のことを絶対に、ぜ〜たいに逃しません!ではこれで失礼します』


おいマジかよ


「何だった?」

「えっと、、、今さっき話題になった女子から告白された」


俺はみんなにスマホを見せた


「「「ワォ、、、」」」


みんな唖然となった

俺、多分やばい奴に好かれたな










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