こんにちは。
雰囲気たっぷりの語りでした。
自分と他人とを隔てる深淵の深さを覗き見たようなお話として私は読みましたが、、、いろいろな読みができそうですね。
作者からの返信
こんにちは!
レビューとコメントをありがとうございます。雰囲気たっぷりとのこと。とても嬉しいです。
私はひと同士は相互共感できても、理解しあえることは永遠にないと思っています。
悲観的というのではなくて、わかるはず、から出発すると、ハードルが高すぎて人付き合いが面倒になってしまうので。
仕事を通して一番学んだのは、「自分の常識は他人の非常識。他人の常識は自分の非常識」。いやあ、人間て面白い。
ともあれ、コメントありがとうございました。
はじめまして。幻想の里、怪奇の里へのご参加ありがとうございます。
実に耽美的な一篇でした。
時代ものの小説は殆ど読むことがないのですが、現代小説にはない落ち着いた風格のある文体と語り口に魅せられました。第六章冒頭で、知らず知らずのうちに引き寄せられてきた視線をふっと引き戻す巧みな立体感が印象的です。
そもそも、善良としか言いようのないりくの側に実は魔性がひそんでいるのか、それともそこに魔性を見た亡夫の妄念や孤絶そのものこそが魔性であるのかさえ定かではない揺らぎが、まさに玄妙でした。
梶井基次郎の「櫻の樹の下には」を思い出します。
作者からの返信
はじめまして。コメントとレビューをありがとうございます!
視線の立体感を感じていただけてよかった! 視覚や嗅覚の一端を、文章で伝えられることができたら、本当になによりも嬉しいです。
「桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!」この季節になると、とみに思い出されるフレーズですよね。
美しさは欠落と歪みではないかと、美しさは愛でるものではなく畏れるものではないかと思うのですが、これがひとか、妖しか、夢幻であったのかは、私自身、わかっていないような気がします。
何よりも、「玄妙」というお言葉、ありがとうございました。
(このパターンが多いような……)