3日目⑥
この後、俺たちはなんて事もない会話をした。日常会話だな、クソつまんない。どう話題を持っていけばいいかわからないから話の内容は平行線だし。俺は同様と緊張でうまく話せねぇし、こんなこと初めてだな。俺こういうこと意識したりするの初めてじゃね?いや、普通この状況なら1日目から意識してもおかしくなかったか。なんで今更になって…
さっきの一緒にいたいって言葉が俺に刺さったのか?
こうやって意識してるってことは俺はりんのことが…
りんサイド。
取り敢えず2人きりになったけどなかなか切り出せない。普通やった事もないのにそう簡単にきりだせるはずないんだけど!舞夢は簡単に言ってくれるよね。自分関係なからって…修学旅行から帰ったらなにか奢ってもらおっと。
それよりもさっきから会話してる私の返しがたどたどしいんだけど大丈夫私?
てゆうか、あっちも様子が変なんだけど。あっちも舞夢か誰かに何か仕込まされてる!!私みたいに!
もし、それが本当だったら両思いってこと…
カァァァァ
幸生サイド。
りんの顔が一気に赤くなっていったがどうしたんだ?
それよりやばいのはこの沈黙だ。俺が考え始めたぐらいからずっと2人の中で沈黙が続いている。しかも、りんの顔が赤くなっている事に気づくまでこの沈黙に俺が気づかないとは…俺相当集中してたんだな。じゃなきゃ、俺沈黙大っ嫌いマンだからすぐ沈黙を破るもんな。
あれ、りんが頭に巻いていたタオルとってる。
そして、なんか俺の方めっちゃ見てくるんだが。俺はどう反応したらいいんだろう。
「もう寝よう」
「え、は、早くない?」
「もう、電気消すね」
カチッ
あ、明かりが消えた。俺の話しガン無視だったんだけど。え、もしかして、このままの勢いで俺たち初夜を過ごす事になるとか?いや、初夜っていい方おかしくね?これで3日目だから。
いや、そんなはずないだろ。普通に今日は早く寝たかったんだろ。早く寝るに当たって俺がいないといろいろ面倒そうだと思って俺を引き止めた。そんなところだろ。あれ?でも、それならおれに鍵を持たせばいいだけじゃ…
もう考えるのはやめるか。
りんも自分のベットの方行ったし、きっと寝るだけだな。落ち着いて寝たかったんだろうな。じゃあ、俺もりんを見習ってさっさと寝るか。
俺は布団を被り寝る体勢入る。もちろん、1日目と一緒でりんがいる方向とは逆の方を向いて寝ている。
あー、なんか布団久しぶりだな。そういえば、昨日は布団使ってないわ。完全に忘れてたわ。俺よくバス内とかで寝なかったな。眠かったはずなのに。
俺はそんなことを思いながら布団をがっぽり被り寝ようとする。
あーー。布団気持ちいいー。家のに比べるとあれだけど、でも、昨日夜布団を味わってないからかめっちゃ気持ちいい感覚になるわーー。あー、このまますぐ寝れそーー。
カチャ。
ん、なんの音だ?なんか、後ろの方に淡い光が…くらいから淡い光でも眩しく感じる。
俺は振り向いて目を開けて確認してみた。
りんが小物を入れたりする、ほら、ホテルとか旅館とかにあるあれ!のところに置かれているスタンドの明かりをつけたようだ。なんで、そんなものをつける必要が?1日目の時そんなものつけてなかったよな。真っ暗で大丈夫タイプじゃないの?もしくはなんか忘れてたことでもあった?寝るんじゃなかったの?
これは作者の言葉である。この男鈍感すぎるのではないか。ここまで来て気づかないとは…
ガサガサ。
なんかガサガサ音が…
え!?なんかりんが俺の方に迫ってくるんだけど!どういうことだ!
そして、俺の布団を剥がした。
俺せっかくもうちょいで寝れそうな感じだったんだけど…布団剥がさないで。
と思ってたらいきなりりんが脱ぎ出した!
え、え、え?
「なんで脱いでるの?」
「・・・」
俺の質問は完全に無視された。
りんが服も下着も全て脱ぎ終えたと思ったら俺に裸で迫ってくる。
「え、え、ど、ど、ど」
言葉が出てこない。俺はこの状況に対応できていないようだ。
りんは胸を俺の体に押し付けながら迫ってくる。顔が近い…
緊張してくる…そして、流石の俺の息子さんもこのエロいシチュエーションに反応してしまった。
いや、流石にこれは…
俺の状態と気持ちは御構い無しでりんは俺の息子を触ってくる。
いや、これはエロすぎだって!いや、ただのクラスメイトっていう一線超えちゃってるって。
(舞夢がこういう感じで攻めればいいって言ってたからその通り攻めてるけど…反応してるっぽいけど実際どうなんだろう?)
作者から一言。男は反応してる時点で落ちてます。
ここで回想。
バス内でのりんと舞夢の会話。
「あっちが奥手ならこっちから攻めちゃえばいいんだよ」
「え、こっちから」
「そうだよ。女から攻められたら男なんてイチコロだよ」
(自分の情けなさを味あうがいい)
舞夢がずっとニヤニヤしてるけど何を企んでるんだろう?
「それで何を実行するかというと・・・」
舞夢が私に耳打ちをしてきた。
「え、私そんなことしないといけないの?!」
「りん、舞夢にどんなことしろって言われたの?」
「えーと…私の方から襲えって」
言ってることは間違ってないよね。本当はもっとすごいこと言われたんだけど。
「まーそんな感じだねー」
んーー。舞夢がずーーとニヤニヤしてる。
なんか嫌な気分。
で、その後も舞夢に私はいろいろなことを指導された。
指導されてる時、ふと思ったのがなんでここまで舞夢はできるんだ?という疑問だった。そういうことが盛んとか聞いたことないけど意外とそういう系なのかな?私たちが知らないところで経験豊富だったりして。
*内容を敢えて伏せさせて貰ってますが、経験豊富な人ならそんなこと言わないだろうという感じの内容が含まれています。そのため、舞夢が経験という事実は実はありません。勝手な妄想です。無視してください。舞夢が妄想女子だっただけです。そのため、この後、りんは道を外してしまいます。
俺は脳内にあの言葉が過っていた。りんは、実はビッチ説。あの話は本当だったのか。口からでまかせ言ってるのかと思ったけど違ったのか。だってそんな噂耳にしたことなかったからな。いや、俺のところに情報が来るのはとんでもなく遅いからな。その話題が去ってから俺のところに届くからな。
そんな場合じゃない!!
俺がそんなこと思ってるとりんが俺のズボンを脱がしてきた。
「あ、お、おい」
バッ
ズボンどころかパンツまで下された。
りんが一瞬俺の顔を見た。正直お互い顔がはっきり見えてるかっていうと見えてない。淡い光で薄っすらとは見えてるけど。
りんが行動を始める。
まあ、ここからの経過は皆さんのご想像にお任せします。
・・・
俺の…いや、俺たちの初体験は終わった。
先程、りんがビッチなのではという話をしたが、普通に俺と同様初めてだった。2人して、こんな形で卒業してしまうとは。しかも意外だったのは、あっちから襲って来たから完全にそういうものだと思ったらねぇ〜。まさか、本番迎えてみれば違っていたという本当にびっくりだよ。
でも、最後のあのセリフは今でも終わった後もすごく印象に残っている。
最後、俺に対して、りんが唇を重ねてきた。そして、最後にこう言ったのだ。
「…ファーストキスも奪われちゃった。…私の初めて全部奪ったんだから、責任取ってよ」
その時のりんの顔の表情はなんと表現すればいいか分からない。
俺はただりんを両腕で優しく包み込んで布団を被った。真っ裸で男女が同じ布団で寝てる状態だな。完全に淡い物語じゃなくなってるんだが。
俺たちは初めてですごく疲れたのか、その後すぐ2人して眠った。
そう、疲れてすぐ眠ったことが後に大変な事を引き起こす。
隣の部屋。
先生2人がベットに入ってるところ。
俺たちが2人で営んでいた時の話。
「・・・・・・」
「施川先生、隣から喘ぎ声が聞こえるんですけど気の所為ですかね?」
「え…・・・きっと気の所為ですよ…」
(あの子達2人に限ってそんなこと無いわよね…)
「・・・・・・」
「施川先生、大分はっきりしっかり隣の部屋から聞こえるんですけどこれ大丈夫ですか?」
「きっと、気の所為ですよ。疲れが溜まってるんですよ。そんなはずありません。明日に備えてさっさと寝ましょう」
「いや、でも、私たちの隣の部屋って男女が都合でペアになってしまった部屋ですよね?」
「そんなわけあるはずないじゃないですか。あの2人に限ってそんなこと…」
「いや、分かりませんよ。男女2人で屋根の下で今まで2日間過ごしてきたんですから、意識し合ってる可能性だってありますよ」
「私はもう寝ます。また明日」
「あー、布団に潜っちゃった」
(いや、絶対隣の2人やってるでしょ。担任として、その事実から目を背けていいのだろうか…担任だからか…)
(全くあの2人何やってるのかしら。あの2人からは後で事情徴収しないと)
幸生達の隣の部屋まで声が聞こえていたのだ。幸生達はそんなこと御構い無しでやっていたが、はたしてどうなるのか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます