2日目③
修学旅行2日目完全開始。
今日の予定は何人かに分けて班活動だ。各々が各自に予定を立て行きたいところや遊びたい場所に自由に行動する。いわゆる自由行動というやつだ。本当はここで行く場所について語りたいがなんかボロが出そうなのでやめておく。作者、ニートみてぇなもんだから。
俺の班は…メンバーを紹介するのもだるいからやめた。あ、注意事項として言わせてもらうが男女混合の班ではない。うちの学校は混合にすると事件の種を招くと思っているのか基本、こういったイベントの際男女混合で班やチームを組んだりはしない。これは、俺たちのクラスが仲が悪いとかではなく、他のクラスもこのルールが適用されていることは例外ではない。この小説のメインは男女が同部屋になってどういうような感じに過ごすのかって話だから別に他に視点を当てる必要性は実は必要ないのだ。だが、説明が必要な部分があったり、尺を稼ぐために敢えて関係のあるような無いような話も盛り込んでいる。成功のような失敗のような。そうこうしてるうちに俺らは出発し、行動開始した。流石にそろそろ会話がないとやばいから会話を入れたい。
まあ、そうこうしてるうちに時間とは過ぎ去っていくものだ。
それでも、昼過ぎぐらいだったかなラブコメで言うところのプチイベントが起きる。
偶々、俺とりんは自由行動中にすれ違う事になった。
「あれ?あそこに幸生の同部屋いるじゃん」
最初に気づいたのは優也だった。
俺は優也の言葉を聞いて初めて反応した。だが、正確には気づいていないふりをしていたような気もしなくはない。
「あ、ほんとだ」
俺はりんの方に視線を向ける。あっちの班はこちらに向かってくる。多分すれ違う形になるだろう。いつもの俺ならあっちからくるやつのことなんて興味無いから視線すら向けないはずなのに何故か今の俺は視線を動かした。
「ま、特に俺たち女子と仲がいいわけじゃないし、無視でいいでしょ」
俺はそう言って顔を伏せてすれ違おうと思った。だが、
「幸生ほんとにそれでいいの?話しかけなくていいの?一応ひと夜過ごした仲でしょ」
「いや、最後の方生々しい言い方するな」
なんで俺はこんなツッコミを入れてんだろう。
「別に俺ら2人そういう関係じゃないし…」
「ああそお」
俺たちはただただすれ違った。俺は1番後ろを歩いていた。だからなのか分からないが、俺はりんの方に何故か吸い込まれるように視線が吸い込まれていった。りんも1番後ろをちょうど歩いていた。多分偶々だと思うが何か作為を少し感じる展開だ。
俺とりんは今ちょうど目があった。
その時、お互い何を思ったかは知らないが立ち止まってお互いを見つめ合っていた。
すぐに2人は動き出し先行していた班のメンバーに合流した。
「りん、おーい。何してるのー?」
優子がりんに呼びかける。
「あ、待って急いで行くから」
りんはすぐに返事をして急いで合流した。
「おーい、幸生〜。早く来いよー」
「ああ、ちょっと待った」
俺も急いで合流する。
「2人で何してたんだよー?」
優也に茶化されながら聞かれる。
「俺にも分からん」
何故かあの人のことが気になる。なんでだろう。同じ部屋になったからか?たったそれだけでか?意味がわからん。俺は修学旅行が始まって何かおかしい。もしかして、これが恋というものなのか?人を好きなる、興味があるということなのか?こういう感覚は初めてだ。今まで体験していない感覚だからか、なんて表現していいか分からない。俺は咄嗟に手を心臓に当てた。
…特に異常はない。いつも通りだ。変にバクバクしてるなんて事はない。なんなんだろうこの気持ちは…そして、あっちはどう思っているのだろうか。
「おーい、大丈夫幸生?」
優也があまりにもボーとしている俺を心配している。
「いや、何もない。俺が無駄に立ち止まった分取り返さなくちゃな。さっさと次の場所に向かおう」
「そんなでもないから焦んなくても大丈夫」
優也が俺にフォローを入れる。
優也は優しい奴だからな。ま、面白い事好きでもある部分があるんだけどな。だからこそ、俺のことよくからかってくる。まあ、別にいいけどな。
俺たちは歩き出した。
そして、俺はさっき自分で言った言葉に何か引っかかる感覚を持ちながら歩き出した。
無駄に立ち止まった…
無駄…
無駄…
俺は違和感を覚えながらも今日この昼間一日を過ごした。
…なんだろうこのモヤモヤは?
もしかして、私…まさかそんなことあるわけないでしょ。今まで全然関わりなかったし、同じ部屋になっただけだし。
「りん、さっきからどうしたの?」
「え…?」
優子が私に聞いてくる。私はよく状況を飲む込めておらず空返事気味に疑問で返した。
「なんかさっきからボーとしてるけど大丈夫?」
「私さっきからボーとしてた?」
「うん、してたよ」
「りんさっきから全然会話入ってこないし」
優子が述べた後続いて里沙も述べる。
「さっきのあいつのこと気になってるの?同部屋になっただけでしょ」
花凛が私に聞いてくる。
「うん…そうだよね。ただ偶々部屋が一緒になっただけだよね?」
「え、もしかしてりん貴山君のこと意識してるの?」
「え…?!」
私は優子がいきなりそんなこと言ってくるから思わずピクッと反応してしまった。
「えーーそうなの?」
里沙が言及してくる。
「りんってああいうタイプが好みだったの?」
花凛が追求してくる。
「そんなわけないじゃん。今までに接点あったわけじゃないし、今回一緒の部屋になちゃったただの災難2人組だよ」
私は胸にチクっとした感覚があったような気がした。
「でも、吊り橋効果ってあるじゃん」
舞夢が私の言葉を覆うように言う。
この話題早く切って欲しいんだけど…
「男女が同じ場所でひと夜を過ごすと勝手に意識し始めるとかって聞いたことある」
えーと、それ理論だと私は別に彼のこと好きでもないけどその吊り橋効果とやらで気になってることになるんだけど。
「そんなことってある?」
って私こんなこと聞いている時点で彼の事を意識してるの認めてるし、好きだって認めてるようなもんじゃない!
「あれれー?りん貴山君のこともしかしてガチ目でそういう感じなの」
「ち、違う!」
私は顔を真っ赤にしながら否定する。あ、これは後で聞いた話から私の顔が真っ赤だったらしいからここでは一応様子をより明確に伝えるために語らせてもらう。
「その反応はマジってことー?」
舞夢が追い打ちをかけてくる。
「ち、違うって言ってるでしょ!」
「へーりんって貴山君が好きだったんだー」
「里沙まで…」
「否定するところがまた怪しいしね」
「そうだよねー」
舞夢と里沙が合致して喜んでいる。
「でも、りんがあんなに声出して否定するなんて珍しいよね」
「確かに。いつもおっとりした感じで喋るもんね」
優子と花凛が私が大声をあげたことに驚いていた。
私はどうしたらいいんだろーー。
多分この時の私は目を回していたと思う。それくらい困っていたから。どうやったらこの話題から抜け出せるんだろ〜。
「こんな所で立ち話なんてしてると予定が間に合わなくなるよ」
私がこんなこと言う日が来るとは…
私っていつもこういう事は言わないキャラなんだけどな。私って今、こんなこと言わないといけないほど追い詰められてるの?
2人の物語はまだまだ始まったばかり、本番は夜の自由時間になってから。ここからどんな展開が待っているのだろうか。
いや、今語りしてるやつ誰だよ。もう何も起こらねぇよ。勝手に語りしてんじゃねぇ。
バゴッ
やっと邪魔者が居なくなったな。
ははは、私はこの作品の作者だぞ。乱暴に扱って大丈夫かな?そんなことすると君は最終的に捕まる結末を迎えるかもしれんぞ。
すみませんでした。でも、もう出てこないでください。
前後で全然別のこと言ってるぞお前…まあ、もう出てくるつもりないから安心しろ。
ははぁぁ〜〜
今回は繋ぎの都合上出てきただけだから。もしかしたら、また繋ぎが悪いと出てくるかもしれないけどなるべく出てこないでつもりだからよろしく。
ははぁぁ〜〜
チッ
どうせまた出てくるだろ。
ここ心の中の空間だから全部丸聞こえだよ。
!!マジか。
それじゃあ、いなくなるとしよう。いい夢見ろよ!
・・・うるさい奴がいなくなった。
うまく字数稼いでいなくなりやがった。次からは本編に戻るから安心してくれ。
…なんだろうこのモヤモヤは?
もしかして、私…まさかそんなことあるわけないでしょ。今まで全然関わりなかったし、同じ部屋になっただけだし。
「りん、さっきからどうしたの?」
「え…?」
優子が私に聞いてくる。私はよく状況を飲む込めておらず空返事気味に疑問で返した。
「なんかさっきからボーとしてるけど大丈夫?」
「私さっきからボーとしてた?」
「うん、してたよ」
「りんさっきから全然会話入ってこないし」
優子が述べた後続いて里沙も述べる。
「さっきのあいつのこと気になってるの?同部屋になっただけでしょ」
花凛が私に聞いてくる。
「うん…そうだよね。ただ偶々部屋が一緒になっただけだよね?」
「え、もしかしてりん貴山君のこと意識してるの?」
「え…?!」
私は優子がいきなりそんなこと言ってくるから思わずピクッと反応してしまった。
「えーーそうなの?」
里沙が言及してくる。
「りんってああいうタイプが好みだったの?」
花凛が追求してくる。
「そんなわけないじゃん。今までに接点あったわけじゃないし、今回一緒の部屋になちゃったただの災難2人組だよ」
私は胸にチクっとした感覚があったような気がした。
「でも、吊り橋効果ってあるじゃん」
舞夢が私の言葉を覆うように言う。
この話題早く切って欲しいんだけど…
「男女が同じ場所でひと夜を過ごすと勝手に意識し始めるとかって聞いたことある」
えーと、それ理論だと私は別に彼のこと好きでもないけどその吊り橋効果とやらで気になってることになるんだけど。
「そんなことってある?」
って私こんなこと聞いている時点で彼の事を意識してるの認めてるし、好きだって認めてるようなもんじゃない!
「あれれー?りん貴山君のこともしかしてガチ目でそういう感じなの」
「ち、違う!」
私は顔を真っ赤にしながら否定する。あ、これは後で聞いた話から私の顔が真っ赤だったらしいからここでは一応様子をより明確に伝えるために語らせてもらう。
「その反応はマジってことー?」
舞夢が追い打ちをかけてくる。
「ち、違うって言ってるでしょ!」
「へーりんって貴山君が好きだったんだー」
「里沙まで…」
「否定するところがまた怪しいしね」
「そうだよねー」
舞夢と里沙が合致して喜んでいる。
「でも、りんがあんなに声出して否定するなんて珍しいよね」
「確かに。いつもおっとりした感じで喋るもんね」
優子と花凛が私が大声をあげたことに驚いていた。
私はどうしたらいいんだろーー。
多分この時の私は目を回していたと思う。それくらい困っていたから。どうやったらこの話題から抜け出せるんだろ〜。
「こんな所で立ち話なんてしてると予定が間に合わなくなるよ」
私がこんなこと言う日が来るとは…
私っていつもこういう事は言わないキャラなんだけどな。私って今、こんなこと言わないといけないほど追い詰められてるの?
2人の物語はまだまだ始まったばかり、本番は夜の自由時間になってから。ここからどんな展開が待っているのだろうか。
いや、今語りしてるやつ誰だよ。もう何も起こらねぇよ。勝手に語りしてんじゃねぇ。
バゴッ
やっと邪魔者が居なくなったな。
ははは、私はこの作品の作者だぞ。乱暴に扱って大丈夫かな?そんなことすると君は最終的に捕まる結末を迎えるかもしれんぞ。
すみませんでした。でも、もう出てこないでください。
前後で全然別のこと言ってるぞお前…まあ、もう出てくるつもりないから安心しろ。
ははぁぁ〜〜
今回は繋ぎの都合上出てきただけだから。もしかしたら、また繋ぎが悪いと出てくるかもしれないけどなるべく出てこないでつもりだからよろしく。
ははぁぁ〜〜
チッ
どうせまた出てくるだろ。
ここ心の中の空間だから全部丸聞こえだよ。
!!マジか。
それじゃあ、いなくなるとしよう。いい夢見ろよ!
・・・うるさい奴がいなくなった。
うまく字数稼いでいなくなりやがった。次からは本編に戻るから安心してくれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます