第7話 どっちなの♡ツンデレ系男子

みなさん、こんにちは。


みなさんの周りに冷たい態度をとったと思ったらいきなり甘くなり、また冷たくなる...そんな男の子はいませんか。今回はそんな男子の話をしたいと思います♡


彼と出会ったのはテニススクールです。小学5年のときに新しいテニススクールに移動したわたしはそこのコーチの息子でもある2つ上の彼と出会いました。


彼はコーチの息子ということもあり、いつもわたしたちを気にしてくれ自主練習のときのメニューなども考えてくれました。その反面、コーチの息子というプレッシャーもあってか練習をちゃんとするようにと注意を受けることもありました。


前回でも触れたようにわたしは捻挫をしてしまい2週間くらいテニススクールに行くことができないときがありました。捻挫も治り、久しぶりにテニススクールに行ってみるとみんながなにやらヒソヒソと話しています。気になったので聞いてみるとどうやら彼がわたしがいなくて寂しくて泣いたというのです。にわかには信じられませんでしたが、彼は嘘泣きに決まってんだろといっていたのでとりあえず安心しました。たぶん彼は長く休んでいたわたしがまたみんなに馴染めるように気を遣ってくれたのでしょう。


それから彼はあまりわたしに話しかけてくれなくなりました。しばらくするとみんなもわたしと彼のことを話すのをやめました。それが彼の狙いだとわかってはいたものの、わたしは不安で仕方ありませんでした。


それからしばらくした後、母の車に乗って家に帰る途中で窓からテニスコートで練習している彼が見えました。彼もわたしに気がついたようです。わたしが堪えきれず彼に手を振ると彼も振り返してくれました。わたしはほっとして家まで帰ることができました。


彼は今、そのテニススクールのアシスタントコーチとして活躍しています。

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