第6話 自分が決めたことだから

また僕は、いつものように二人に起こされて朝ごはんを食べていた。

「今日は暖かくていいお天気ね」

「確かにね。こういうときは外で散歩なんてのもいいよね。」

何一つ変わりない日常の会話だ。

ふぅ、試しに聞くだけ聞いてみるか。

「ね、ねぇ」

「どうしたの?にぃに」

「もし、もしだよ。もし、僕に彼女ができるって言ったらどうする?」

       .....

なんだこの沈黙は。

「も、もしだよもし!」

「もしにぃにに彼女ができたら私は多分、

もう一生嫉妬と怒りにかられておかしくなるかも。だって彼女になるってことは私達の知らないにぃにのことを沢山知ることができるってことでしょ。

しかも、その、なんていうか、にぃにのいろんなところも触れるし、そういう関係にもなれるってことでしょ。だって私達はそんな関係になれないんだもん。そんなん嫉妬して狂っちゃうよ。きっと。」

「私だってそうよ。優ちゃんがもし彼女を作って来たら多分、現実を受け止めきれずに部屋に籠もって出てこなくなるかも。」

ま、まぁわかってはいたけど、まさかここまでとは。

「だ、大丈夫、大丈夫。」 

こうなったら仕方ない....

アキ姉と奈々ちゃんには悪いけど

      半年間嘘をついてやる!

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