第3話通学路にて

朝ごはんを済ました僕たちは学校に向かった。家の玄関をでて「じゃ私はこっちだから二人とも頑張るのよ!」そう言ってアキ姉とわかれた。僕と奈々ちゃんは同じ学校なので通学路も一緒だ。


ここで一つ行っておこう。生活費はどうしてるの?だとか両親はどこ?

などという質問は無しだ。だいたいまず、こんな天国みたいなことが現実であるわけないからね。では、続きをどうぞ。


「ねぇ奈々ちゃん学校生活はどう?噂によるとまた先輩に告白されたそうじゃないか。

一回経験として付き合ってみたら?」

「ねぇにぃに。私はにぃにがいれば他の男子はいらないの!にぃにがすべて!にぃにが命

何回でも言ってあげる」そう言って小悪魔的な笑顔で俺を見つめた。

「そんなことより外であまりにぃにって言うなよ。恥ずかしい」

「そんなことどうでもいいの!私が心配してるのは一つ。にぃにのクラスに林さんって子いるでしょ。」

「それがどうしたんだ?」 

確かにそんな子がいたようないないような。

「その子学校でも一番人気の女子でしょ。

しかも学校で一番人気の女子の噂は学年も関係なく回ってくるの。その噂はだいたい恋の話。その噂によれば宮沢優くんのことが好きって言う噂をよく聞くの!私は毎回それを聞くたびに殺意が湧いてるの!もう耐えられない。だからもしその子と付き合ったら終わりだから」

そう言って奈々はいつもの小悪魔的な笑顔にも戻った。

「あぁ大丈夫だよ。奈々。」

僕はそう言って奈々の頭をなでてあげた。

これは流石にやり過ぎたか?

奈々の方をみると耳まで真っ赤にしている。

「ごめんごめん。からかいすぎた。」

「にぃにのバカ!バカにぃに!」

今日も僕の周りは平和だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る