第2話一風変わった朝

「起きて優ちゃん。もう朝だよ〜」 

「アキ姉の言う通りだよ。

  にぃにいつまで寝てるの?」

もう、朝なのか...

「ごめんごめん。おはよう。それより毎回思ってるんだけど、無理して二人で起こしに来なくてもいいよ。別に」

正直に言うと暑苦しい。でもそれを言ったら多分殺される。だからオブラートに包んでいった。でもだ。なんで二人は泣きそうなんだ

「だ、大丈夫?フタリトモ..」

「優ちゃんは私達にいわせたいの?」

は?なんの話?

「でも本人が気づいてないなら何回でも言ってあげる。 私達は優ちゃんがいないと生きていけないの!ねぇ奈々。」

「そうなんだよ。自分は気づいてないかもしれないけど私達にとってにぃには心臓みたいな存在なの!だからにぃに嫌われたらもう死んでもいいの!」

ま、まさかこんなハズレくじを引くとは。

地雷を踏んでしまった。

「ご、ごめん。ふたりともそんなに僕を思ってくれているなんて思ってなくて...」

「別に私達はにぃにが困ってる顔なんかも見たくもないの!にぃには私達だけのもの。

もし彼女なんか作ってきたら家中が血まみれよ。」

ひぇ〜怖い。 

「ま、まぁ、そんなことは置いといて朝ごはんできてるの?」

何とか話をそらさなければ。

「そうだったわ、今日は優ちゃんの好きなだし巻きたまごよ」

「ならみんな早く朝ごはん食べようか。」

僕が何とか話をそらして階段を降りようとすると奈々ちゃんに袖を引っ張られた。

「さっき最後に行ったこと、冗談じゃなくて本気だから。よしじゃ仲良く3人で食べよ」

これが僕の朝の風景さ。

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