冷たくて、綺麗な白色。

本当に、自分に語彙力が無い事を恨みます。
まずタイトルから大好き。世界観が好き。
そして、冒頭から現れる「死」。機械的に処理される死に対して一人、悲しみを覚える主人公。いや、悲しみって一言じゃ言えないな。死に触れた時の独特の感情。
「恋」って言葉が出てきた時に、モノクロの世界に一輪、色のついた花が咲いたような、そんな感じがしました。一輪だけ目立つ綺麗な花は、幸せを呼ぶか、不幸を呼ぶか。
「死」「安楽死」という難しいテーマをこんなに綺麗に書いてある話は初めて読みました。綺麗って言葉が似合う。白色が似合う。そんな話です。軽い訳じゃない、でも重すぎない。無駄な文字が無くて、すっと染み込む感じ。
沢山書いた所で伝わらない物は伝わらないのでとりあえず読んで下さい。
あと一言だけ。ラスト大好きです。