ア「ズラ」ーズ戦記

ろいくん

ア「ズラ」ーズ戦記 声劇台本

ア「ズラ」ーズ戦記




5人台本





ナレーター(不問)

物語の語り手





勇者

オーウェン・トレスウォール(不問)

勇者と覚醒した時に全ての髪を失い

ズラを被って生活している

彼がズラなのを知っているのは仲間たち

だけであるためバレそうになると人が変わる






勇者の仲間

メダトイオス・テスタニア(不問)

勇者の仲間の1人で

オーウェンが覚醒してから

ずっとオーウェンを支えている1人

オーウェンがズラということを

知っている1人






アルレウス・ミサテスタ(不問)

メダトイオスと同じ勇者の仲間

2人からはアルと呼ばれている

元々ニートだったが世界を見てこいと

両親に言われ、渋々勇者の仲間になった







魔王

メルトイア・デオスフィア(不問)

元々は人間だったが

ズラなことを馬鹿にされ

自国を滅ぼし魔王へと進化した

ズラコレクターの異名も持ってるい






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





ナレ

この世界は剣と魔法の世界

世にはびこる魔物の脅威に人々は

脅かされ

世界は滅亡への道をあゆみ始めている

そこには勇者が存在し

勇者と魔王の熾烈な戦いを物語る

そんな物語の1部のお話である












オーウェン

「さてと、次の街に行くとしますか!

二人とも忘れ物はない?」







アルレウス

「嫌だ僕はこのまま引きこもってたい。

というか僕必要なくない?

勇者ひとりで充分でしょ」







メダトイオス

「アルの使う魔法は凄いですから

この旅にあなたは必要なんですよ

オーウェン様も私も助けて頂いていますし

そうですよね、オーウェン様?」






オーウェン

「そうだな、アルが居ないと僕達はここまで来れなかったと思う

それにな?アルの両親から頼まれたんだ

この世界を回るならアルを連れてって欲しいってさ!

アルは魔法の才能があるから

きっと助けになってくれるって!」







アルレウス

「……絶対僕を勇者に押し付けただけだよね((ボソッ…

はぁ……この旅が終わったら

僕はもう二度と外に出ないからね」






ナレ

正しくアルレウスが察している通り

勇者という恰好の餌に

押し付けただけなのは内緒だ






オーウェン

「今はそれでもいいさ!

今のままじゃ引きこもってても

僕ら人類は滅んでしまうからね

僕らは最後の希望だ

頑張ろうね2人とも!」







メルトイア

「我もいるぞ」







オーウェン

「そうだった!3人でがんばr………え?」







アルレウス

「あのーどちら様ですか?」







メダトイオス

「この魔力!ま、まさか?!」








メルトイア

「ん?おぉ自己紹介を忘れていたな

我はm」








オーウェン

「君!なかなか強そうだね!

どうかな?一緒に魔王討伐にいかないか?」







メルトイア

「魔王討伐?

目の前にいる我がm」







アルレウス

「おーてことはこの人が居れば

僕はニートに戻れる!

よろしくね!僕は2度寝するから!

んじゃおやすみ〜」






メルトイア

「いやっちょっと待つのだ!!

だから我がm」






メダトイオス

「こらこらアル?

2度寝は認めませんよ」







オーウェン

「そうだぞアル!

いくらこの人がつよそうだからって

アルの魔法無しじゃ魔王は倒せない

だから起きるんだ!」







メルトイア

「い、いやだからな、お前ら

我がそのm」







アルレウス

「絶対嫌だ!

僕は眠いんだ

それにさっきも言ったけど

勇者ひとりで、どうにかなるでしょ」








メルトイア

「ほう?ひとりで充分と?このm」








メダトイオス

「ほら起きなさいアル

新しい仲間も増えそうですし

これからみんなで頑張るんですから」







メルトイア

「き…貴様ら…

いい加減我の話を聞かんかぁぁぁぁぁぁ!

はぁ…はぁ…はぁ…」








オーウェン

「び、びっくりした

そんな大声出してどうしたんだい?」







メルトイア

「はぁ…はぁ……。スゥ

やっと我の話を聞く気になったのだな

貴様らの目の前にいる

我こそが魔王だ!!」






オーウェン

「またまたぁ〜」






メダトイオス

「え?……え?」






アルレウス

「むにゃむにゃ…スヤァ」





ナレ

目の前の人物は

魔王と名乗り上げた

全人類の宿敵……魔王と

理解が追いつかない3人……あ、いや2人は困惑していく






メルトイア

「って1人寝てるし!!」






オーウェン

「ま、まぁアルのことは

このまま寝かしておけば大丈夫だ

こうなったら起きないから…」






メルトイア

「お、おう。

あー、それでなんだっけな…おぉ、そうだ

(ゴホン)ふははははは!

我こそは魔王なり!

貴様ら勇者を倒す為にここまで

出向いてやったのだ!!」






ナレ

その時、メダトイオスは床に落ちている

とあるものが目に入った

そして魔王の顔を伺いながら

恐る恐る言うのであった





メダトイオス

「あ、あのですね……魔王?さん

胸を張って名乗って頂いたのに

水を差す用で申し訳ないんですが……」






メルトイア

「ん?なんだ今更恐れても遅いぞ?」






メダトイオス

「あ、いやそうではなくてですね…」





ナレ

オーウェンは無常にも

そのものを拾い上げてしまう。

気を使っていたメダトイオスの苦労も

水の泡になった。







オーウェン

「お?こんな所にズラが落ちてる

これメダトイオスのものかな?」







メルトイア

「ほう?貴様ズラなのか」






メダトイオス

「あ、はい確かに私はズラなんですけど…。

これは…その……。

魔王さんのだと思いますよ?」







メルトイア

「ん?貴様は何を言っt……?

んなっ!?

き、貴様!!

そ、それを返すのだ!」






オーウェン

「あ、どぞ」







メルトイア

「ぐっ!!まさか我がこんな不覚を取るとは

貴様らも我を馬鹿にするんだろ!?」







メダトイオス

「安心してください

ここには馬鹿にする人なんていませんよ

私も魔王さんもオーウェン様もz…」







オーウェン

「(被せる)おいてめぇ!

それ以上喋んじゃねーぞ!あぁん?」








メダトイオス

「す、すみません…。

オーウェン様の秘密でしたもんね」







オーウェン

「(ゴホン)そうだ!僕と君だけの秘密なんだ。魔王に聞かれたらどーする」







ナレ

目の前に人類の最大の敵

『魔王』がいるというのに

何呑気に2人でコソコソと喋っているんだ。と思った視聴者も居るだろう

全く…ホントに子供が見てたら泣くぞ

…と思うところもあるが

たぶん魔王が存在感ないだけである








メルトイア

「さっきから我、蚊帳の外っぽくない?

ってなんですか!?存在感ないって!?

ねぇなんかナレーターに侮辱されてるんだが?!

(ゴホン)ま、まぁ良かろう。

というか馬鹿にしないとはどーゆー事だ?

そこの者と我がズラだと言うから

馬鹿にしないのは分かるが

勇者が我らズラーズを馬鹿にしない理由がわからん」








オーウェン

「ズラーズって……ネーミングセンス皆無か

うん、まぁ気にするな魔王!

そんなことより、も!だっ

僕達は君を倒す!」







メルトイア

「気にするなと言われると

余計に気になってしまう

それに秘密とはなんの事だ?」






メダトイオス

「あ、それはオーウェン様もz」







オーウェン

「メダトイオス…そこに立て。

魔王の先に討伐してやる」







メルトイア

「こやつ魔王より魔王みたいなこと

言ってないか?」







メダトイオス

「オ、オーウェン様!

魔王の言う通りです!」






オーウェン

「はっ!?ごめんな?メダトイオス

つい我を忘れてしまって」






メルトイア

「その豹変ぶり……まさかとは思うが

勇者よ貴様z」






オーウェン

「あぁん?てめぇなんて言おうとした?

内蔵全部引きずり出して干物にするぞ!」






メルトイア

「ひ、ひぃ!

我より怖いぞこいつ!」





メダトイオス

「お察ししたかも知れませんが

オーウェン様には禁句なんですよ」







オーウェン

「と、とにかく!

魔王にバレてしまった以上

生かしておけない!!」






メダトイオス

「オーウェン様それフラグっていうんですよ?

それも盗賊とかやられ役の……」







オーウェン

「くっ!まさか仲間から

こんな精神的な攻撃を食らうとわ!

まさか魔王!君は僕の大切な仲間を

操っているのか!?」







メルトイア

「いや、我まだなんもしてないぞ?」






オーウェン

「騙されないぞ!

クソっ!メダトイオス!今、僕が

救ってやるからな!」






メダトイオス

「えっと…オーウェン様その聖剣向ける相手間違ってます!私じゃないです!

操られてないです大丈夫ですから!!!」






オーウェン

「操られてないやつなら

そんなこと言わないんだよ!」






メダトイオス

「いやいや!!オーウェン様!

しっかりしてください!

むしろオーウェン様が操られているんじゃ…そうかこれは全て

魔王さんの罠なのですね!!?」







メルトイア

「い、いやだからな

我なんもしてないって!

濡れ衣だからそれ!!!」





オーウェン

「お命頂戴!お覚悟!」





メダトイオス

「ちょ!お命頂戴っておかしいですから!仲間の命奪ってどーするんですか!くっ!オーウェン様!

こ、こうなったら…仕方ありませんね

勇者相手ですから

全力を出すしかなさそうですねっ!」





ナレ

宿が半壊しながらも凄まじいバトルを繰り広げた2人はふと我に返る





オーウェン

「はぁ……はぁ……。

メダトイオス

君、予想以上に強くね?

あれ、聖剣どこいった?まぁいいや

あっ!ごめんね魔王!

放ったらかしにしてて!」








メルトイア

「あ、うん。あのさ?帰っていいかな?

我、ツッコむのも疲れたから。

城で待ってるからゆっくり来てくれ

それまでの旅で、せめて

その漫才癖を治してくれ」







オーウェン

「えっ?ちょっ帰るの?

せっかく仲良くなれたのに」






メダトイオス

「オーウェン様……それ勇者の発言として

アウトですからね」






メルトイア

「確かに」







オーウェン

「魔王にも言われたorz」






アルレウス

「ふわぁ…よく寝たぁ

ん?なんで勇者が土下座してんの?

ていうか宿が半壊してるし

え?なんで??」







メルトイア

「空気読めないやつキタ━(゜∀゜)━!」








オーウェン

「僕は……僕は……」






アルレウス

「な、何これどうなってんの?

勇者の聖剣は壁に刺さってるし

メダトイオスこれどうゆう状況?」







メダトイオス

「あ、では説明します

っとその前に

こちらアルレウスと言います

で、アルレウス

こちらは魔王さんです」






アルレウス

「は?」





メダトイオス

「魔王です」




アルレウス

「いや、聞こえてるけど

理解が追いつかない…というか

理解したくない

そうかこれは

夢の中かそうかそうか

…………ふむ

おやすみ〜スヤァ」







メルトイア

「はい現実逃避きたぁ!

最近の若者の特徴ですね全く!!

もうどうしたらいいのかわからないよ!

いっそこんな世界本当に滅ぼしていいよね?!」







オーウェン

「決めた……俺勇者辞める!」






メルトイア

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

そんなんでいいのかよ人類!」






オーウェン

「君と仲良くできないくらいなら

勇者辞めるよ!」






メルトイア

「ゆ、勇者(இдஇ; )」






ナレーター

こうして勇者と魔王は友達になり

世界が平和になりましたとさ






オーウェン

「ちゃんちゃん♪♪」








アルレウス

「ちゃんちゃん♪♪

じゃねーよ!

はぁ…はぁ…はぁ…。

な、なんだ夢か

ある意味酷い夢だった。

やっぱ家で引きこもってる方が楽だ」






オーウェン

「お?起きたか?アル

今日は次の街に行くから忘れ物とかないようにしろよ?」





アルレウス

「ま、まさかこれ正夢?

ははは……」







ナレ

アルレウスの夢は正夢となってしまうのか?

次回 アルレウスついに就活??

お楽しみに






アルレウス

「誰が就活するかぁぁぁ!!」

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