闇。
この頃は彦さんが出張の度、生理がくる度、
彦さんの帰りが遅くなる度…
事あるごとに私は悩み落ち込んでいった…
気持ちが晴れる日は無くなり家事も食事と洗濯だけしかしなくなり…家は荒れに荒れ悲惨なものだった…
身体を動かすこと無く家に引きこもり
ご飯だけ食べていると太りやすい体質の私は
あっという間に太り始め今までの服も入らなくなっていた。
美容院にも行かず延びきった髪。
化粧やスキンケアさえしなくなった…
この頃からだと思う。
あからさまに彦さんとのスキンシップが無くなり
彦さんは家に居ることがなくなった…
『胸がこんなに大きくなったのに何で?』
この頃の私はそんな風に思っていた。
そんな私を他所に彦さんは彼女との関係を続けていると思うといたたまれない気持ちになった。
そんな私を変えたのはまた彼女だった。
ある日、彦さんは見ていたミニバスの子供達の強化合宿を2泊3日ですると言い出した。
『彼女と旅行?』
私はそう思ってしまった。
が、止める事はしなかった。
場所も何も聞かず彦さんを送り出した私。
彦さんが出掛けると涙が溢れ泣き叫んだのを覚えてる
何1つ上手く行かない状況を私は嘆き続けた。
が、そんな私を彦さんは次の日
私を安心させる為なのか、それとも皆に言われたのかその場に呼んでくれた。
彦「今日はバーベキューだから来るか?
皆がお前に会いたがってるからおいで。」
私は悩んだ挙げ句、行くことにした。
彼女との不思議な対面から1年が経とうとしていた。
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