彼女との関係。
彼女と不思議な初対面を終え、私は帰宅し
直ぐに彦さんに聞いてみた。
私「ねぇ?何か私に話してない事はない?」
彦「どうしたの?何もないと思うけど…」
私「じゃぁ、頻繁に来るメールや電話は誰?」
彦「どうしたの?急に…」
私「答えられない?」
彦「何で急にそんなことを聞くの?」
私「質問返しはやめて」
彦「そんなつもりはないけど、どうしたの?」
私「誰なのか聞いてるだけだけど
そんなに、答えたくないの?」
彦「お前の知らない人だから説明するのがめんどくさいだけだよ。やましいことも何にもないよ」
私「答えられないってのが答えでいいの?」
彦「だから、何を見たの?」
私「なんにも。」
彦「じゃぁ何?」
私「見知らぬ女の人がね目の前に突然現れたの。
で、彦コーチの奥様ですか?って聞かれたの」
彦「で?」
私「まだ言いたくないの?」
彦「だから何を?他に何か言われたの?」
私「コーチって?何のコーチ?」
彦「あ、それ?(笑)」
こんな時の彦さんはアホだ。
コーチの事を私が言うとホッとした顔をしたのを
私は見逃さなかった。
彦さんはその後、生唾を何度か飲み込みながら
上ずった声を必死に修正しながらミニバスのコーチを頼まれ始めたことを話してくれた。
彼女はきっとそのチームの生徒の保護者なのだと
この時、私は思った。
良くある話しと言えばそうかも。
冷静にそう思ったのを覚えてる。
そして、この日から毎週、水曜と土曜の夜
彦さんは堂々と(今までは嘘をついていた)出掛けるようになった。
そして、私は悶々とする日々の中で
仕事への気力も薄れていき家に引きこもるようになる。
ダメ主婦の誕生だった。
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