新たな存在。

とおるさんだけに抱かれ続ける中で

私の性痛のような鈍痛は痛みを増していき

生理の量も多くなり、生理痛も激しくなっていった…















生理の時には痛み止が欠かせなくなり、ナプキンも32cmの1番大きな物ではないとモレてしまうようになっていった。













生理の度に落ち込み、痛みを我慢しながらの仕事や家事が少しずつ苦痛になっていった…














そのうち、痛み止が効くまで寝込むようになり

時々、彦さんが腰をさすってくれていたけど

その行為でさえ煩わしく思えるようになっていた。













『もうムリなのかな…』















子供も、このまま子宮を残しておくのも

限界が近いような気さえしていた。














子宮を取る=女でなくなる














この頃の私はそんな風に思い込み

子供への執着と、不安と痛みの狭間で悩みもがいていたような気がする。














生理の時の憂鬱な気持ちが、生理後も続くようになり生理前には便秘に悩まされ心が重苦しい日々が継続するようになり、私はとおるさんと会うこともなくなっていった…。














そのうち仕事以外は外に出ることがなくなり

掃除もしなくなり、家は荒れ果てていった…












当たり前と言えば当たり前だと今なら解る。













けれど、この頃の私には信じられなかった…














もう、何度目なんだろうか…














そんなことさえ考えようともしなかった彦さんの浮気。













この時の彦さんの浮気相手の事は絶対に忘れない。













強烈なキャラと今までの人達とは違う攻撃。














この人の存在は私を簡単に壊した…。

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