第11話 システムと初めてのフレンド

 トラブルを避けるため覚醒ジョブとエクストラスキルと加護については秘密にすることになった。


「あ〜そういえばシステムについて説明しておくね」


 思い出したかのように話が切り替わる。まあ、システムについては全く知らないし、通報って機能を知らなかったくらいだから是非教えてほしい。


「覚えておいてほしい事は3つくらいかな。まず1個目は、このゲームは現実世界で2時間で1日だから長時間ログインする時は時間の感覚に気をつけてね」


 このゲーム凄いな。どういう構造でなっているんだ。


「2つ目はパパからの伝言でスクリーンショットの撮影禁止機能と運営の映像撮影禁止機能になっているから、ユーゴのキャラクターは写真や映像に一切映らないからね。変えようと思っても、パパの認証が必要だから変えられないからね」


 別に映りたいと思わないし、盗撮とかされないから逆に全然良いな。


「ああ、問題ないな。別に自撮りとかもしないし」

「なら良かった。パパが私の写真がネットとかに貼られるのが嫌みたいだから」


 父親なら当然の考えだな。


「それじゃあ3つ目はね……3つ目は…この2つをしっかり覚えておくんだよ」


 3つ目ないのかよ。最悪分からないことがあったらスマホで調べるか、メールでマリアに聞こう。


「あとログインはメニュー開いて1番下の方にあるからね」


 3つ目に言うことあるじゃん。通報とかの機能を言うかと思ったけど言わなかったな。


「それくらいかな、それじゃあ、お互いにクリア目指して冒険頑張ろうね。一応フレンド登録の申請は送っておいたから登録してね」


 メニューを開いて探して見ると、人の形をしたマークに36とアイコンが出ている。36?と思い人型のマークを押すと色々なプレイヤーからフレンド申請が来ていた。その1番上に『暗黒騎士』と名前があり、押すと《暗黒騎士をフレンド登録しますか〈YES〉〈NO〉》と表示されたので 〈YES〉を押す。


「登録したぞ、あと色々な人からフレンド申請が来てたからビックリしたよ」

「それ設定で 『話したことがある人のみ申請可能にする』にした方がいいよ」っと言われ、メニューを開き設定をパーティーの申請とフレンド申請を『話したことがある人のみ申請可能にする』に変更する。


「できた?それと街の外に出たらモンスターでだけじゃなくてプレイヤーキラーていうプレイヤーを襲うプレイヤーもいるから気をつけてね」


 フレンド申請の設定とかプレイヤーキラーとか言う事が沢山あるのに何故3個目出てこなかったんだろう。


「色々教えてくれてありがとうな、俺も記憶が戻るよう頑張るよ」

「うん。私もランキング上位になって記憶が戻った時にユーゴがガッカリしないように頑張るよ!あと人前で俺って言わない方がいいよ」


 たしかに、この見た目で俺はおかしいな、できる限りは私って言うようにしよう。


「それじゃあ一旦部屋から出よっか」


 マリアが立ち上がり部屋の扉を開けて出て行く。俺も続いて部屋から出る。

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