空虚

空虚

これがいつもの私の夜。

私と私の会話。


暗転したベッドの上で独りでむなしく考える。

私のようになりたいという誰かがいた。


私は出来た人間ではない

ひとまず置いておいて、私のようになりたいのなら

こう自分に問いかければいいと思う


「誰が私だ」


 私は誰だではない、私はと言っている時点で私は私として確立されている。自己の認識が済まれている。私はどれであって私という存在を、私として完成させるものは何なのか。


 私は今日も私に否定され、貶され、罵倒されながら私に問う、私が誰であるのかを。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る