狂気2

 いつもの時間。目覚ましを止め眠い目をこする。1時間は寝たのか、じゃあ大丈夫かと感覚のバグった感想を抱く。

 なんでこんなに寝ていないんだっけ。

 あぁまた例の。


 昨日の恐怖心はどこへやら、喉元過ぎれば熱さを忘れるをも驚きの他人事具合。なぜ寝れないのかと考え直す程度には余裕だ。

 最早狂気。

 自問自答しないわけではないが、いつも通りだ。普段と同じ、自分が聞き自分が返す。皮肉に、貶すように、冷静に。


「なんでまた寝てないんだ?」

「いつものあれだろ」

「寝ればいいのに」

「お前がいうか」

「早くリビング行けよ」

「まあ忘れればいいじゃん」


 忘れるのも難くない。すぐに頭は切り替わる。


 こんな昼の私も私は嫌いだが、夜よりましだ。

 私は誰。




 また夜になれば同じことを繰り返すのだろう。

 そうやって電池が切れたように寝るか、脳がショートして寝る。

 毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日

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