第17話 真相は夢の中

今、私は泉君と遊園地にいる。

「ここだよ。泉くん。泉君はこの遊園地来たことある?」

そう、私たちは前によく二人でこの遊園地に来ていたのだ。

「あるのかな?なんか懐かしい感じはするけど...」

はっきりしてよ!泉君!

でもまあいいや。

前に私達が乗ったアトラクションに乗れば

泉君も思い出してくれるはず!

きっとそう。


「最初はここ!」 

そう言って私はジェットコースターを指差した。

「まず最初はジェットコースターでしょ。」

「う、うん。」

少し動揺している泉君。

き、きゃわいい。

「どうしたの?泉君?

もしかしてジェットコースター怖いの?」

私は小悪魔的な笑み浮かべた。

「べ、別に怖くねえし。」

めちゃくちゃ動揺してる。

ごちそうさまです。


「ふぅ。いやー面白かったね〜泉君!」

「そ、そうだね。」

泉君は半分泣きそうになりながら答えた。

そして私達はここの遊園地の乗り物を一通り楽しんだ。


「朝早くに来たのにもう夕方だね〜」

「早いもんだね〜」

「ねぇ、もう一度聞くけどここの 

  遊園地に一回でも来たことある?」

「うーん。わからないや」

もう仕方ない。

こうなったら定番中の定番のあそこで言うしかない...


「いやー高いね。南さん。」

「そ、そうだね...」

勇気をふり絞れ南!

「あのさ。泉君。私たち前にもよくあって遊んでるんだけと覚えてる?」

泉君は少し困った顔をした。 

もう言うしかない...

「泉君。私達、幼馴染なんだよ。」


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