第10話いつもとち、違う!

代わり映えのしない日常。

あぁ憂鬱だ。

毎日毎日学校に行くだけ。

でも、今日は何が違った。


「はぁ」

ため息混じりにクラスの扉を開けた。

「おはよう。泉くん」

そう言って彼女は小悪魔的な笑みを浮かべた

え?

周りの男子は殺意の目でこちらを見ている。

あぁ。怖いよぉ

「めっ、珍しいね南さんが挨拶してくれるの

   何か僕に用事かな?」

「私は泉君に何か用事がないと話しかけたらだめ..なの?」

そう言って彼女の目には涙が浮かんでいる

ヤバイヤバイ 

ここで南さんを泣かしたら学園生活が終わる。

「ごめんごめん。いや以外だっただけ。

  南さんに挨拶してもらってうれしいよ」

僕は南さんにそういった。

危ねぇってえっ..えっ...

今度は何でまた泣きそうになってるの?

「どう、、したの?南さん?」苦笑い。

「べ、別になんでもないし!

        バカ泉。もうしらない!」

彼女はぷいっとそっぽをむいてしまった。

まぁいいか。いや、よくはないのか?わからんな〜。女心は。

そう思って自分の席についた。

すると今度は、 

「おい泉。さっきのはなんだよ、」

えっなんでそんな声低いの

地底から喋ってるみたいな低さ。ひぇ〜

「お、おい。どうした千歳」 

「おいお前。朝のあれはなんだよ。

  俺が南さんのこと好きなの知ってるだろ

「ごめんって。え、俺悪くなくね?

   向こうから話してきたからじゃん」

「まぁ、今回は許してあげるわ。でも南さんのこと好きになったら俺に言えよ。

     一騎打ちだ。」

そう言って千歳は戻っていった。

朝からなんだよ。ドタバタした朝だ。

   まぁでも悪くはないかな...

不覚にもそう思った。

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