第9話日常的な朝

普通の人はかわいい妹がほしいはず。 


「にぃに。朝だよ〜」

僕は毎朝この声で起こされてる。

「ねぇ、にぃにってば。早く起きて!」

「ごめんごめん。今何時?」

ったく時計どこだよ...

「もう7時半だよにぃに。」

は?

「何回も呼んだけど起きて来なかったのはにぃにの方でしょう!」

やばい。これはまじでやっべーぞ

「桜、ありがとう。俺、朝ご飯いいわ。」 

そう言って全力で支度を始めた。

「もーう、にぃに。ネクタイ歪んでる。 

私は、かっこいい、にぃにが好きだな...」

くっこいつ、

不覚にもかわいいとも思ってしまった...

「ごめん桜。もう中3なんだから早くいけよ

「誰のせいだと思ってのよ。

            バカにぃに」

バカって..

「それじゃ俺は言ってくるわ」

「待ってにぃに、いつもの」

そう言って桜はほっぺにキスをしてくれた

「気をつけてねにぃに」

「ありがとう。それじゃあ行ってくるわ」

 やっぱいいな〜〜おい 

   妹ってのはよ!

そんなたわいもないことを

      思って家を出た、今日この頃。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る