第3話



 体に何の変化もない。痛くもないし疲れもないし、気持ちよかったかどうかの感想も出てこない。だって……なにも憶えていないの。


 獣車から降りる時も歩いていても、アルトは私を気遣うように手を貸してくれたり歩幅を落としてくれたり、なんだか雰囲気も柔らかくなって……女性の扱いをされているのがありありとわかる。


 どどどどどうしよう、ほんとに何も憶えていない。私、酒乱なの? 前からアルトには控えろよ、とよく言われていたけど、お酒は好きだし、アルトといると安心するので飲みたいときに飲むような生活態度であった。


 今では心から反省、懺悔である。



 白襟はアルトが漂白してくれていた。昨日私は紅蜜花酒をこぼしたそうで、綺麗に染み抜きがされていた。アルトは細かいところに気が付く素晴らしい人である。きっと寝具だってアルトがささっと洗濯に出したか片付けたかしてしまったのだろう。だから寝床はとても清潔なままであった。

 そして私はすっぽんぽんのぽんだったのだが、アルトは私のために下履きを履いて寝ていた。ありがとう、そこをいきなり見た日には絶対叫んでいただろうし、数日夢でうなされていると思う。私の裸はばっちり見られたのだろうが、今更そんな小さな部分を悔いても何にもならない。






 死ぬ気で工場の監査を終わらせて、なんとか帰りの公共獣車に乗り込んだ。


 隣に座るアルトの顔がまともに見られない。


「ビアンカ、顔色が悪い。……家まで送る」


「いいいいいいよ大丈夫へいき」


「……そんな泣きそうな顔をしないでくれ。何が辛い? 話してくれよ」


「ううん、辛くないから。……疲れて……、早くお家で眠りたいなあってだけ」


「……そうか。まあ、君にとっては何もかも急展開だったのだろうし……それは俺もだけどね……君と結婚か。……ふふ、楽しそうだな」



「た、楽しそう……? アルト、嫌じゃないの……?」



「なんで嫌になるんだ? ビアンカといるのは、一緒にたくさん学び遊び笑い、刺激的だ。楽しみだなって思う」



「…………」











 次の日、私は急病という仮病で仕事を休んだ。

 精神的には急速に大変病んでいたので、あながち急病というのも嘘ではなかった。


 アルトから何度か通信があり、心配だから何か持って行くと言うのだが丁重にお断りをし、再び毛布にくるまる。



 オルロフさんのことなど、一気に吹っ飛んでしまった。


 オルロフさんほど私の条件にぴったりな方はいないだろう。

 誰ともお付き合いをされたことがなく、仕事に向き合う姿勢はとても好ましく、誠実な人柄が滲み出ている。告白してくださった時にすごく照れていたお顔からも、オルロフさんが本気で私を想ってくれていることは明白だった。




 ……アルトは……私と結婚をしてくれるらしい。


 確かに私たちは一緒に学び、遊び、笑ってきた。結婚後もそれが楽しみだと、彼は言った。


 つまり彼は私を友人としてみている。


 私は……?



 私は…………。





 アルトが好きだな……と長年感じていたのも事実。








 操を立てるって……なんなのだろう?



 貞操を守るって、こういうことなのだろうか?




 いかに自分の考えが浅はかで夢見心地だったのか、体をもって知ってしまった。


 アルトは私のために結婚してくれる。

 でもそこにアルトの愛はないのだ。私が困っているから、私のために、長年の付き合いだからって、私と『結婚してあげる』のだ。


 アルトが言っていたじゃない、今は離婚だって簡単なの。アルトが別の人と結婚したくなったら、アルトは現代風の考えを持った人だから、すっぱり私と離婚するだろう。彼はとても誠実な人だから私ともこのような結婚をしてくれるし、だからこそ彼の気持ちが揺れたときは誰も裏切らないよう、彼は迅速で最善の選択をするだろうから。



 ……私はどうなの?

 貞操がああだこうだとお祖父ちゃんの持論を頑なに信じ、守り、今でも間違っていないと思っている自分も、少し残っている。

 だけど私は、私のことを愛してくれる人と結ばれるつもりでこの操を守ってきたのだ。


 それがこんな、私のほのかな一方通行の想いになるような結婚を、しかもアルトは初めてではないというのに、私の古代染みた概念をアルトに押し付けて才気溢れる彼の人生を一時であっても縛り……。



 いいわけないじゃない。そんなの、人として恥ずべき行為だよ。










 次の日は仕事が終わると、いつもとは違うちょっと遠い食堂にてアルトと待ち合わせをした。


「どうした、今日はこんなに遠くの店にして?」


「アルト、あの」


 席に着くなり早々とアルトがまずは一緒に住む場所を決めよう、とたくさんの物件情報の画像を、通信魔法を使い机上に広げ始めた。


 楽しそうに探している彼を見て、きっと一種の部署異動か単身赴任のような感覚なのかもしれないと内心苦笑しつつ、重い女を出張ついでに勢いで抱いてしまった可哀そうなアルトを解放してあげなくてはと、一層の決意が込み上げたのだった。


「私と結婚、しなくても大丈夫だよ」



 通信中の不動産画像を並べていたアルトの手が止まる。



「……うん?」


「結婚……、やっぱりなし」


「……?」


「撤回するよ。私の貞操問題のせいで、あなたの人生を縛れない」




 ついに画像はパッと消えてなくなり、アルトは私に向き直った。




「……撤回……?」


「うん。もう私は誰にも操は立たないし、こうなってみてやっと目が覚めたんだ。アルトは体の相性が大事って言っていたけど、つまり私がやっていたことって、そういうことだなって気づいた。互いが純潔であることを求めるということは、体だけ求めることと同じだった。私はアルトに捧げたわけだけど、ってごめんね……重い言い方になっちゃうけど、気にしなくていいからね。そうなってから、残ったものってただの薄っぺらい貞操観念だけだった。アルトは私を可哀そうに思って結婚なんて決意してくれて、でも私、結婚ってこういう風にするものではないと今やっと理解したよ」


「……」


「守っていたものがもう無いから、今は心がとっても自由。……だからアルト、本当にありがとう。アルトは好きな人と結婚して。私も……、私を好きな人と結婚できるようにこれからがんばる」


「……」



「……?」



 あれ、アルトは喜んでくれるかほっとしてくれるかのどちらかだと思ったのだけど。


 ずっと謝罪の意味で下げていた頭を上げたら、飛び込んできたのはアルトの蒼白顔だった。





「……ビアンカ。君の最初の男が、君の夫になるんだろう?」



「それをね、撤回し」


「撤回ってなんだよ? 君が守ってきた大切なものは俺がもらったんだ。それは生涯、変わらないんだよ。君が今一時の気の迷いで撤回しようがしまいが、俺は決意して君と結婚すると言って、君はそれをのんだ。それでいい」


「あの、私アルトは撤回を真っ先に喜んでくれると思って」


「あいつ……オルロフか。あいつは君に何を言ってきたんだ? もしかしてオルロフを受け入れた?」


「オルロフさんは関係ない」


 というよりすでに、かなり忘れていた。


 ていうか私は酔いついでにオルロフさんに告白されたことまでアルトに話してしまったのね!

 最低。オルロフさんになんて失礼なことを! 本当にダメ、人として最悪。お酒はしばらくやめよう……。


「……ビアンカは、なんでいつも俺に『関係ない』って言うんだ……。関係ないわけないだろう」


「違うのアルト。あなたは私の自慢の友人であって考え方も尊敬できるすごい人なの。だからこそ私のつまらない部分や私的なものはなるべく隠しておきたくて、関係ないって言っちゃうのかもしれない。攻撃的な言葉に聞こえたのなら謝る。使わないようにするから」



「…………俺は……ビアンカの友人……?」



「うん。ずっと、すごく大切な!」


 あまりにもアルトの顔から血の気がなくなってしまい私は内心焦燥してしまったけど、とにかく彼をどうにか元気にできないかと、言葉は選んで話したつもりだ。



「……そう…………」




 そう言ったきり、アルトは何も言葉を発さなくなってしまった。


 注文した晩御飯をなんとか食べてもらい、ごめんなさい、今日は私が全部払うから、と言っても無言で全部会計を済ませ、道を走る獣車を止めて家まで送ってくれて……さらなる無言のまま、彼は夜に消えていった。














「そうですか……いや、はは、結構しんどい。でも、諦めます。正直にお話しくださり本当にありがとうございます。どうか忘れて、また僕と普通にご商談お願いします」


 あれから十日ほど経っただろうか。

 オルロフさんが本社出張で首都にいらした際に環境研までお顔を出してくださるというので、私は彼と近くの喫茶店でお会いし丁重にお断りの旨を伝えた。


「もちろんです。オルロフさんの仕事ぶりにはいつも刺激をうけています。これからもどうぞよろしくお願いします」


「あの…………サーガソンさんとは、なにかありましたか?」


「へ?」


「あっ、いやその、監査の次の日に魔巧総研に行く用事がありまして、そこで出張明けのサーガソンさんにお会いして。……ただの男の勘ですが……、彼の、僕を見る目がなんていうかその、完全に敵を斬ったあとの視線といいますか。聞いたらサーガソンさん、首都の王宮騎士の内定を断って総研に入ったそうですね。僕の叔父は母国の近衛騎士ですが、不良魔獣を倒した後はあんな目つきだったなあと思い出しました。総研ってだけで凄いのに王宮騎士って……いやあ、こんなに才能があちらこちらに飛びぬけている人、僕は初めて聞きましたよ」


「え、ええ、サーガソンの多才ぶりは総研でかなり有名ですからね……」


「それで、僕は昨日も支社長と総研での商談がありまして、先日の工場に関係するので実はサーガソンさんも同じ場にいらっしゃいました」


「そうですか」



 アルト、元気かなあ……。


 あの日以降、私が通信しても彼からは何の返答もないのだ。既読にすらならない。だから私はもう完全に嫌われてしまったんだと理解した。


 ……そう思ったら心が急に冷たくなってきて、寝台の中で毛布にくるまった。あふれた涙は無視して、無理やり眠った。


 寝起きの気分は悪く、今とってもしんどい。



 そりゃそうだよ……こんなばかな友人に対して結婚まで決意してくれて、わけわけんない理由で撤回されて、なんだこいつって思っただろう。


 私がアルトだったら、俺がここまでちゃんと考えてやったのになんなのこの女? と思う。いや、それ以前に、たかが友人の貞操観念を成就させてやるために自分と結婚しようだなんて、そんな自己犠牲極まりない提案、そもそも絶対しない。




 ……絶対、しない。







 ……うん、普通……しないよね……?







「ところが、昨日のサーガソンさんは先日の敵を斬り殺した視線はどこへやら、もはや主回線の切れた古代機械のようなポンコツ、あ、失礼、商談はぎりぎりでまとまりましたが、……これも僕の勘ですが……ジャベリさんと何かあったのでは、と。僕を非常に恨めしく見ていたので、あの、それで、すみません、僕は邪推して……今日はもしかしたらジャベリさんから良いお返事が頂けるのかもと期待してしまっていました……」


「……それは……その……本当に申し訳ありません……」


「いや、謝らないでください、勝手に浮わついた僕が悪いんです。上司が一刻も早く病院に行ったほうが良いとサーガソンさんに勧めていました。実は、上司はもしかしたらサーガソンさんはかなり悪い病気かもしれない、と。引継ぎの担当を考えるべきか、とも言っていました」


 なんてこと!!


 アルト、どうしたの! 引継ぎって……、投資の顧客担当を降ろされるだなんて経歴に大きく傷がついてしまう。

 大変、そんなに体調が悪いだなんて全く知らなかった!!






 オルロフさんとは円満にその場を別れ、彼が見えなくなってから総研に走った。


 環境研から総研本部は公共獣車で二駅だ。親と子会社の関係なので互いの所員の行き来は多く、環境研の所員証でも総研に張り巡らされた魔法陣と護符を突破できる。ただ、基本は互いの所員の案内付きが通常だ。


 私はというと、実はアルトの案内なしで総研に入ることは新人研修以来一度もなかった。

 念のためこれからそちらへ向かうことを通信で伝えたけど、案の定彼の既読はつかないので、受付の自動魔人に声をかける。だってアルトがこの大きな建物の、どの入口の、どの階にいるのかも知らない。


「統括投資部に行きたいのですが」

『ごよやくはありますか』

「ないです。統括投資部のアルトノウル・サーガソンに会いたいのですが」

『あなたのおなまえと、ないようと、ごよやくのおじかんきぼうを』

「まどろっこしい!」


 どこを見ても建物の案内表はない。環境研だってそれは同じ。特に魔巧総研は国家機密を扱う部もあるのですべてが秘密だ。仕方ないので自分の所員証で手あたり次第転移魔方陣に乗っかることにした。

 魔源発掘部、海洋移動研究部、獣車開発部、いろいろある。しかも総務部の隣に魔法食研究部、その隣に貿易交通部だ。並び順に一貫性がなさすぎて位置の推測もできない。なぜなら総研は内部情報秘匿のため、しばしば魔術で部署位置の総入れ替えが行われるのだ。

 所々、私の所員証では作動しない魔方陣がある。ああ、そろそろ詰みそう。どこかに食堂や休憩所はないものか……、あっ、あれは喫煙広場だ。男性が数人いる!

 目があって、その人たちは怪訝そうに私を見つめ、しばらくした後「あ!!」と口を開けたのが見えた。



「あの、つかぬことをお伺いしますが統括投資部はどちらにありますか? あ、不審者ではなく許可証はあります! 私は環境研の」

「憶えていますよ。先月食堂でご一緒しましたね!」

「え」

「アルトの『ヴィー』さん!」



 アルトの、ヴィー……さん?

 ヴィー……。


 どこかで……聞いたような……気のせいなような……。



「失礼、えっと……ヴィーではなくて……なんだっけ……」

「ビアンカさん、でしたよね!」


 二人の男性はそろって破顔し、煙草をすぐに消し私のもとへ歩み寄ってきた。


「え? あ、はい、先日はありがとうございました。それで、私アルトをさが」

「助かったああああ!!!! あのヴィーさんが自ら来てくれるなんて!!」

「ジルちょっと黙って。ビアンカさん、統括投資部全員を助けると思って、アルトのことをどうかよろしくお願いします」

「へっ? あの、状況がちょっとよくわからないんですが、ってあの」

 その男性達はついてきてください、と小走りに私を誘導し始めた。



 私では作動しない魔方陣に三度ほど乗り、ようやく辿り着いた部屋の扉には副所長官室と書いてある。

 外の景色を見ると、どうやら建物が違う。きっと今乗ってきた転移魔方陣のどれかは非常に高度なもので、この場所を総研の建物から空間移動させているのかもしれない。


「アルト……具合が悪い上に何かやらかしたのでしょうか……副所長にお呼び出しされているんですか?」


 彼ら二人は目をぱちくりさせて私のことを見てきた。


「あー……なるほど。ビアンカさん、部屋に入る前にちょっと情報のすり合わせをさせてください。まずは……そうですね、アルトとはどこで出会ったのでしょうか」


「え? 内定者研修です。確か……私が総研の受付で、研修担当者のもとに集合していた時、たまたま隣に来たのがアルトでした。そのまま研修の席も隣で、結局全研修をアルトと一緒に受けていました」


「なるほど。アルトとはいつもどのように会っていましたか?」


「んー……そうですね、基本はアルトが連絡をくれます。アルトのほうが私より忙しいので、私から連絡することはなるべく控えています。アルトからの連絡がなくても長年の付き合いですから、私の行く場所はほぼ彼は知っているので彼は時間が空いてから来ますね。もちろん来ないときもありますよ、忙しい人ですから」


「ふむ……。総研の中に、アルト以外の知り合いはいらっしゃいますか?」


「そんなには。毎回アルトも一緒です。環境研側も、アルトとつながっていない人はそういえば一人もいないかも……」


「すげえ情報統制網だな……そういう才能を軍に使えばいいのに」

「お前黙ってて。大変失礼ですが、ビアンカさんの貞操観念の話、初めてアルトにしたのはいつでしょうか」



「えっ! …………いや、それは……皆さんもいらっしゃった、あの場が初めてです」



「なるほど……、ビアンカさん、お酒を飲まれますよね。お酒に飲まれてしまう、記憶が飛ぶ性質ですか?」


「わああ、お恥ずかしい限りです。そうなんです。遺伝でして……だから商談の場では絶対飲みませんし、基本的には嗜む程度でやめているんです。羽目を外すとアルトには翌日こっぴどく怒られます。気を付けてはいるのですが、安心すると飲みすぎてしまうことが多くて。いつまで経ってもこれじゃ飲み方を知らない子供みたいですよね……」


 そう、アルトに次の日よく怒られるのにお酒をやめられない理由は、アルトといると安心するから。


「なるほど……もうなんというか、なるほど、としか」

「『ヴィー』のことだけは面白いくらいツイてないんだな、アルトは」

「うーん、いや? ただ意気地なしなだけだ」


 男性らが深いため息をつく。

 話の流れからして、私は……なにか大切なことを見落としているのだろうか。


「ビアンカさん、ご自身で今の問答を振り返り、何か変に感じませんか?」


 それはもう違和感だらけだ。


「……今の私の回答はすべて何かしら事実と異なっている、ということでしょうか」


 男性の一人は私に優しく目配せをし軽く頷いて見せた。そして苦笑しながら副所長室を軽く叩いた。


「アルトーどうせ聞こえてんだろ。早く解錠してここ開けてやれよ。お前のヴィーさんがわざわざ来てくださったんだぞ」


「あとはご自身で確認を……『アルトのヴィー』さん。俺たちはビアンカさんのことは存じ上げなかったのですが、アルトのヴィーの話なら耳にたこができるほど聞いているんです。この前の酒席ではすぐにあなたとヴィーが同じ人であることがつながらなかったので、アルトについて変なことを吹き込んでしまいすみません。それについても、ご自身で訊いてあげてください」



 じゃあ、と言い二人が魔方陣で下に降りたところで、大きな副所長官室の扉がすー、と開いた。





「……アルト……」


「…………ビアンカ……どうぞ、入って」


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