7月26日 おうちキャンプ

 お : お家でも

 う : ウッキウキーの

 ち : 超日常

 きゃん : キャンプができる

 ぷ : プラスアルファで


 新型コロナウイルス感染予防のための外出自粛で、おうちのベランダなどでキャンプを楽しむ人が増えているそうです。ベランピングというそうです。テントを張ったり、置けるハンモック(高い)を使ったり、キャンプ飯を作ったり。我が家も、以前は毎年夏になるとキャンプをしていたので、紹介していたテレビ番組を見てウキウキ。でも、私がその時思い出したのは、キャンプではなく、子供のころのキャンプごっこでした。


 勉強机の椅子は回転する椅子で、下が円形だったので、ひっくり返すとハンドルの形。なので、椅子ハンドルをくるくる回して運転し、ドライブをしました。タオルケットはテントに変身。端をタンスの引き出しに挟んだり、ひもを張って上からかけたりと、いろいろ工夫をしてテントっぽくしていました。もう、これだけでワクワク。冬の寒い日、火のついていない風呂の焚口を焚火に見立てて「雪山賛歌」を歌い、


「うちら、街には住めんのんかねえ」


としみじみ語り合った幼き日。今みたいに、キッチンやテントなど、すべて形になって売っている時代ではなかったので、工夫して想像で補いながら遊んでいました。


 普段のおままごとでは、算数セットの数え棒が細かったので、そうめんに見立て、鍋焼きうどんの銀色のアルミ容器に入れて混ぜるとバシャバシャいい音をたてて料理できました。同じく算数セットのプラスチックのおはじきはご飯でしたね。


 歌謡曲の番組が毎日のようにあった時代。毎日歌手ごっこで、縁側がいい感じにステージになっていました。ここでピンクレディー(ペッパー警部からUFOまで完コピ)を踊り、手芸店でスパンコールや羽を買って、ピンクレディーの「ウォンテッド」と「渚のシンドバッド」の頭の飾りを作りました。私はミーだったので、黒でした。


 今はゲームがあればいろんな世界が至れり尽くせり。かなりの時間遊べてしまいますね。コスプレだって何でも売っています。想像や工夫をする必要がないので、逆に怖い気がします。


 新型コロナウイルスで、生活様式ががらりと変わる中、新しいことを考える力が必要とされています。客席のないレストランや、職場のない会社、常識とは違う斬新なものが成功しています。そんな、考える力は、これから生き残るのに必要な、人ならではの素晴らしい能力ではないかと思います。今の子供たちがそんな世の中に適応できるのか心配です。家庭はもちろんですが、これからの学校教育も変わる必要があるのではないでしょうか。


 余談ですが、幼い頃、夏の夜寝る時、蚊帳を張って、タオルケットを足までかけると、体に沿う感じがドレスを着ている気分で、すっかりお姫様になっていました。そんな私は今、妄想全開で小説を書いています。胸キュンラブストーリーなので、読者様の夢を壊さないよう、年齢はぼかしていたのですが、本日、このエッセイで、ばれてしまいました。永遠の26歳です。

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