神罰隕石衝突編その2、新光皇暦2010年
そのときが来た。
新光皇暦2010,1,17
神聖プラント帝国ペイジ高原での交戦記録である。
隕石ディバイン・パニュッシュメントはこの場所に落下する。そして惑星ヘブンに壊滅的ダメージを与えるのだ。まず地形をえぐり、周囲の都市を爆風が破壊する、そして訪れる冬、カタクリズムにより文明はまたしてもリセットされる。だが偉大なるものたちには計画があった。皇帝にこの地で決戦させる。
アームヘッドにはある特性がある。銃弾が効かない。それはアームホーンの特性バリアによるものだ。それが強力であればあるほど大きな質量のものを反らすことができる。そしてその特性を持つアームヘッド達が沢山集まれば集まるほど大きなものを反らすことができる。隕石でさえも。
ここで決戦をするということはこの地に落ちる隕石を防ぐため大量のアームヘッドを敵味方問わず集めることにある。このときまでに生まれたアームヘッドはこの地に集まるために生まれたとさえ言えるのだった。ビジョンズという調和能力はこの方向へと運命を導き成功した。だが盲点が一つあった。
隕石はこの地に落ちなかった。もし別の場所に隕石が落ちるとしたら?他の場所に落ちる隕石を反らせないためこの地に誘導されているとしたら?運命を操っていたのがエクジコウだったとしたらどうなる?行き詰まりだ。
ペイジ高原!デカイアームヘッド40メートルはあるぞ!「俺の名はジャイアントウドー!ちび踏まれ死ね」幸太郎のフルフォースはジャイアントウドーの上空をとる。「どこいった?うげえーッ!」ジャイアントウドーを上空から切断!
テルミドール!リズ軍だ!「フルフォースはテルミドールを一瞬でアームキル。「マキータ、トイレに行くなら行け、俺が片付ける」「セイントメシアだやれー」新手!テルミドール、テルミドール、フォイボス、新型!二機もいる。「大丈夫だ問題ない」俺はサードを構えさせる。
「俺はロンリーアンドー!」セイントメシアが消えた!高速移動!セイントメシアが再び姿をあらわすと周りのアームヘッドはアームキルされていた。「大丈夫か?一人で頑張りすぎだろ…」「あ、葵...」「どうした!」「...何でもない!行くぞ!」「俺の名はトゥルーページ!」新手!
トゥルーページのテルミドールが発光、目潰しだ。セイントメシアの目も光った!光が晴れアームキルされ、パーツが崩れ四散するテルミドール。更に新手!ヴィルトゥースだ。大量の数!エクジコウは近い。「アッボ、ぐはあ」幸太郎の吐血!「大丈夫か!」セイントメシアが発光!戦意喪失し停止するヴィルトゥース!
ヴィルトゥースを倒し、エクジコウとミニオンが見えた。マーダーエンゼルと雪那も追いつく!遂に最終決戦だ。
チッチッチッチッチッ
チッチッチッチッチッチッ
ペイジ高原上空。運命のとき!黄金のアームヘッドが目の前にいた。黄金のアームヘッドに周りのアームヘッドが攻撃!だがそのレーザー攻撃が反射!「来たか...村井幸太郎にマキータ・テーリッツ」エクジコウの冷たい声!周りのアームヘッドには気にもとめない!「オレタチにやらせてくだせい」
トリニティミニオンは三体の調和を組み合わせ恐ろしい相乗効果を出す!「トライアングルトリニティだ!しねっ!...あれ?」ハーモニーキャンセラー、調和を封じる新兵装だ!ミニオンの一体をレーザーが貫通!撃墜!「おのれー」「よせ」エクジコウの静止をきかない!サードが更に撃墜!
「ホワイトノート」エクジコウが呟く。ミニオンの傷がエクジコウに移った。「雪那の調和!...」エクジコウの調和コピー!ミニオンのアームキル傷がエクジコウに移り、更に僚機のサードに、サードが撃墜!「もう、これは使えぬな…。おまえたちはこれを必死になって止めるだろうからな」
「エクジコウ様...」「愚かものめ、おまえたちは他の奴らに当たれ。私が彼らを神の元へ送ってやろう」「お任せします!」ミニオンが去る!「エクジコウだな?」「その通りだ。戦士の諸君。私が外なる神、この世界の創造主、エクジコウだ」エクジコウが手招きする。「ゴレン」「ほう」
「おまえは止めるようサイクルに言われた」「ふっ」エクジコウが笑う。「フハハハ、私を止めるだと、やってみろ!方法はただ一つ。私を滅ぼして見せろ!」エクジコウのアームヘッドが迫る!黄金のアームヘッドはこちらよりデカイ、まるで大人と子供だ!「もう遅いのだ...」エクジコウがつぶやいた。
「このアームヘッドはデウスエクスマキナ!運命の超越者だ!」消えた!僚機のサードが二機も爆発!「次はおまえたちだ」デウスエクスマキナが後方に!振り向く。更に消える!後ろ!「どうした?当ててみろよ。なあ私を止めてくれよ。怖いだろう」「待て、コピーが来る」「くっ」
「調和を封じられ、詰んだのはおまえたちだ。ふふ最後に教えてやろう。隕石はリズに落とす」「!?」「ここではないのだ、もう、誰も止めることはできぬ。さあここで最後に遊んでやる、来なさい」リズは同盟国でなかったのか?世界そのものを滅ぼすつもりか!デウスエクスマキナが右手を構える。
狙いは雪那だ!デウスエクスマキナの右手は射出され雪那のセイントメシアを狙う!チッチッ。あの手そのものがジャベリンなのだ!チッチッ。雪那がかわそうとする!チッチッ。間に合わない!チッチッ。イグニカも使えない。チッチッ。右手が迫る!チッチッチッ。デウスエクスマキナの右手が貫いた。
爆発が起きる。
「え?え?え?」なにがおきたのだ?思考がとまる。時間がゆっくり流れる。ブラッディフェザーがヒレーのブリュメールを貫いた時復讐を誓った。その相手が今死んだ。憎しみ?そんなものはもうない。俺はセイントメシアを貫いた右手をソードで破壊する。幸太郎が最後の力で止めていたのだ。
「あ、ああ…」「どういう気分なのだろうな」エクジコウが言った。「どういう気分だと!教えてやる!」俺はダークサードをデウスエクスマキナに突撃させる!
倒された。デウスエクスマキナの圧倒的パワーにより、勢いを失い落ちていくダークサード。だがまだ機体は戦える。しかし俺は現実を受け入れることができず呆然とする。カンザキのフロイラインが上空を飛びエクジコウに挑むのが見える。「...シア?」そう聞こえた。何かちからが抜けていく。
「大丈夫か?」誰かの声が聴こえる。「誰だ...俺はもう...」「頼むマキータ、俺をゴレンへと導いてくれ」サイクルだ。爆発音、「今しかない、シアにゴレンが気を取られているこの瞬間しかない」だがもう俺にはもう...。「しっかりしろ」え?「おまえはまだ大丈夫だ」「しかし」
ふとセイントメシアにヒレーが倒されたときのことを思い出す。あのときもなにもできなかった。いや、あのときはだ。俺は幸太郎成長させてもらった。幸太郎のところへすぐいくとしても足掻いてみるか?上を見た。デウスエクスマキナの頭上からさらに赤白のアームヘッドが降りてきた!
時は遡る!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます