エンディングフェイズ:シーン11「影の中の少女」

GM:ハイドフールは膝から崩れ落ちる。そして空を見上げ、呟く。

ハイドフール:「あぁ、思い出した。そうだ…僕は……僕の研究成果…この目で見れないのが残念だ。せいぜい足掻け、失敗作」

 香凜を、舞香を見る「キミ達もアイツに…あの化け物に焼き尽くされるがいいさ…」

GM:そう言い残し彼は自身の影に溶けて消えていく。彼の視線の先には晶が立っていた。その背後には青く透き通る水晶のドームがいくつか立っている。

結塚晶:「みんな無事か…? こっちは全員保護完了だ」

舞香:「チッ……こっちも終わったわよ」

 悔しそうに舌打ちをしながら、晶に振り返る

羽衣:「わたしたちは大丈夫。晶ちゃんも平気?」

結塚晶:「私は大丈夫だ。何も…問題はない」香凜+舞香とは目を合わせられず

一行:「とにもかくにも、早くアレを破壊した方がよいでしょう」と装置を指す

昴:「そうだな。手っ取り早くやっちまうか」

白藤ミード:「まだ動いています。…皆様は下がっていてください」

GM:ミードはそういい一歩前に出る

舞香:「……そうね。じゃ、あとは任せるわ」

 晶の態度に渋い顔をしつつ、香凜ちゃんに交代しちゃおう

GM:装置は使用者を失ってか暴走を始めていた。光が無秩序に放たれ、根本からじわじわと黒い影が広がっていく。

白藤ミード:「私一人で問題ありません。彼の影響で覚醒した私ならあの影にも対処出来るはずです。…皆様は退避を。晶様、ご主人様と皆様をお願いします」

GM:ミードはそう言うと影の中の装置に飛び乗る。広がる影はより勢いを増し、立体化し暴れ始める。

結塚晶:「な、あいつ勝手な真似を…ッ! 私が言えた義理ではないが…いやそんな場合じゃない…!」

香凜:「ちょっと、アレまずいよね……!」

昴:「無茶すんなミードォ! お前だけで本当にどうにかできんのか!?」

羽衣:「ミードちゃん! やっぱり手伝うよ!」って言っても近付けなさそう……

GM:装置は自らの生み出した影にミードごとのみ込まれていく。ミードが影の力で抑えているのか、範囲が広がることはなさそうだ。彼女はキミ達の声に気がつく様子もなく必死に装置を縛り付け抑えている。

 晶は頭を掻きミードの元まで伸びる水晶の道を作り出す。

結塚晶:「行け! 羽衣! 道は私が創る!」

 《キングダム》建造物を創造

羽衣:「わかった!」止められなければそのまま駆け出しますよ

昴:「ちょ、待……おい!」羽衣ちゃんを止めようとして振り切られます

羽衣:振り切って走ります!

香凜:「っ……せん、ぱい!」

 咄嗟に手を伸ばすも、さっきの戦闘の負荷で倒れ込むかな

昴:「っ、ああもう!」そっち手助けに行きます

GM:影から伸びた触手が羽衣の行く手を阻む

羽衣:「お願いだから……邪魔、しないでっ!」

 光で影を消しながらミードちゃんのところへ!

GM:手が届くところまで来れます ミードはほとんど意識を失いかけていますね

羽衣:手は取れま……す? 掴んで引っ張るとか……?

GM:無理やり引っ剥がせば連れて帰れます

羽衣:なら多分そうする……!

GM:Go! では引き剥がし、元の道を戻れますね

羽衣:意識なさげなら背負ったりするのかなぁ 何とか戻ってきます

香凜:ミードを背負って駆ける羽衣に迫る影が、先端から結晶化して砕けていく。倒れている香凜が、二人に向けて手を伸ばして力を振り絞るよ

羽衣:「はぁ、はぁ……ありがとう、香凜ちゃん……!」

GM:では全員の元まで戻ってくることが出来ます 装置は自壊し、自身の生み出した影ごと一点に収束し音もなく消えてしまう。

 ミードは意識朦朧としていますね

一行:「大丈夫ですか、皆さん!」と皆に駆け寄ろう

昴:「どいつもこいつも無茶してからに……」

羽衣:「ミードちゃん、大丈夫……?」

白藤ミード:「…ん…ご主人…様」

GM:彼女は目を覚まし少しぼぉっとした後、羽衣に掴みかかる。

白藤ミード:「どうして私を助けたりなんかしたんですか! なんであんな…無茶を…」しゅんとする

羽衣:「だって! ……だって、あなたこそ無茶、しそうだったから……。放っておけないもの……」

GM:ではその言葉に一瞬ビクッと身を震わせ

白藤ミード:「…失礼、取り乱しました。ありがとう…ございます」

GM:と、気恥ずかしそうに目をそらす。

白藤ミード:「…妙な感覚です。落ち着かないと言うか、適切な表現が見つかりません」

GM:晶がそれを見て、うんうんと頷きながらミードのそばにしゃがみ込む。

結塚晶:「わかる、わかるぞ! 大口を叩いておいて逆に助けられいたたまれないんだろう? 私にも覚えがある」

GM:満面の笑みでウンウンと頷く晶。その顔面にミードの拳が炸裂し、完全に砕け散る。

昴:「あ……晶ぁぁぁーっ!!!」ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!

白藤ミード:「…失礼、手が滑りました」

羽衣:「晶ちゃん!? ちょっとミードちゃん……!」

白藤ミード:ぷいっとそっぽを向く

香凜:「ほんっとこの人は……」疲労もよそにでっかい溜息をつきますよ

一行:「とりあえず皆さん大丈夫そうですな」

結塚晶:「…いったぁい」香凜の石の中から

香凜:「しばらく出てこない方がいいんじゃないですか?」

結塚晶:「…えぇ??」

昴:「流石の俺でも腕ぐらいしか割ったことないのに……」

一行:「……まぁ今のは晶さんが悪いですからな?」

結塚晶:「…んん??」

昴:「それはあるな。空気よめ空気」

白藤ミード:「…私のせい…か?」

結塚晶:「…私のせい…か?」

白藤ミード:「私は…悪く…」ふらっと気を失う

羽衣:首傾げてうーんうーんしてましたが、「わっ……と!」ミードちゃんを支えますね

昴:「……しっかし最近このパターン多いな。その、なんだ、クソ真面目な展開からの天然ボケ」

香凜:「毎回そんなだったら身が持ちそうにない……」

昴:「お前の中身の一人だろ、しっかり監督してくれ」

香凜:「だって抵抗するから……」

GM:ではそろそろ事後処理班なども駆けつけてきますね 事後処理の後、ワーディングも解け学園祭は静かに終わっていきます…

一行:まぁ色んな意味で溜息をついて終わりかな

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