ミドルフェイズ:シーン6「拭えない過去」
GM:学園祭前夜、香凜が布団に入った所ですね 晶がクリスタルの中から声をかけてくる
結塚晶:「香凜、ちょっといいか? 話しておきたいことがある」少し、不安そうに
香凜:「……なんですか、藪から棒に」寝ようとしてたのでちょっと不機嫌そうに
結塚晶:「その…ハイドフールのことなんだが」と言って少し口ごもる
「どうしても昔を思い出してしまってな。研究所に居た頃のことを…な」
香凜:話しにくそうにしてるのを見て少し考えてから
「……聞いた情報から出した、勝手な憶測なんですけれど。研究所を壊滅させたのって、センパイなんじゃないですか?」
真っ先にぶっこんで聞いていきますかね
結塚晶:少し黙った後…
「どうだったかな…。最後のことは覚えていないんだ。もしかしたらそう…かもしれないが。答えはその時のUGNの部隊のメンバーしか知らないだろう」
と、本当にわからない様子です
香凜:(話したいのは、そこじゃないんだ)とぼんやり考えながら、続きを促す
結塚晶:「…うん。要点を…と言うか。その…ハッキリ言おう。怖いんだ。…所謂トラウマだな。正直今の私では役に立てる自信が無い、おそらく迷惑をかけるだろう…すまないな」
絞り出すような声で
香凜:「……なにを、されたんですか?」少しだけ雰囲気を柔らかくして言うかな
結塚晶:「私が何か…というより。私と同じ姿の実験体達が…同じ顔で苦しんで泣き叫んでそして…」
GM:香凜の頭にイメージが少し、流れ込んでくる。少し幼い晶と同じ顔をした実験体達が、次々に処分されて行く光景が
香凜:その光景に、少し顔をしかめながら。
「どいつもこいつも、ひどい連中……。で、あいつを見るたびそれを思い出して、ヘタレてしまうと」
結塚晶:「ヘタレってお前…まぁその通りだ。また…詳しく話す機会もあるだろうが、私はいつもどおりに動けはしないだろう。先に謝っておこうと思ってな」
香凜:なるほどなぁ、と息を吐いて。
「……私の話は──知ってますよね。あいつが勝手に話しましたし。正直、今でもハッキリと思い出せますよ。あいつらの顔も、あの光景も。私と同じような年頃の子供たちが、死ぬギリギリまで痛めつけられて。心を殺しきるまで、兵士になるまで、殺し、殺され続けて。……私だって、運が良かっただけなんですよ。所詮は」
意外なほど、あっさりした口調で話すかな
結塚晶:「運が良かった…か。確かにな。今のこの身体は互いに不便だが…こういう時は、独りじゃなくて良かった。私は運が良かったと思える。…明日も早い。楽しみにしておけよ?」
GM:晶はそう言って…意識の奥に引っ込んでいく
香凜:「……心配して損した気分」少しむくれながら、でもどこか安心した表情になってから。
「文化祭かぁ……久しぶりだなぁ」そういって、まどろみの中に落ちていく
GM:では、おやすみプンプンした所でシーンを終了します
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます