第6話 俺にも春が
...状況を整理しよう。
俺は昨日下駄箱に入っていた手紙を読んだ。
その翌日学校へ行く途中で同じクラスの美少女とぶつかった。
そして今手紙の場所に来てみればそのぶつかった美少女がいるではないか。
――結論。俺、絶賛棒立ち中である。
「...来てくれたんだね。柳沢君。いや、ユウ君。」
へ?この子今俺のことユウ君って?
「えっと...あ、は、あい」
テンパりすぎてちょっと最後変になっちゃったじゃん。
というかよく見るとこの子小柄なのに出るところは出てかなりタイプじゃないですかーやだー。
と変なことを考えてるのがばれたのか彼女は少し身構えた様子で
「きき、今日ここにユウ君を呼んだのは、伝えたいことがあるからなのっ!」
「う、うん。手紙にもそう書いてあったからね。」
「伝えたいことっていうのはね、その...」
「その?」
お?これはもしや本当に晃德が行っていたように...。
何やらもじもじした様子から一変、覚悟を決めた様子で彼女は、
「私はあなたのことが好きっ!大好きっ!だから私と付き合ってくださいっ!」
き、キタァー!人生初の愛の告白!
しかもこんな美少女から!人生捨てたものじゃないな!
もちろん俺は、
「は、はい!喜んで!」
かくしてど平凡な俺――柳沢優一は目の前の美少女――薄野有希乃と付き合うことになったのだ。
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