後押し
彦さんとちゃんと向き合ってみると
とても気さくで話していて楽しくて、そして何より一緒にいて落ち着ける人だった。
ただ1つ、人の心に疎いというか
自分の気持ちを全面に出すことが苦手で
目が笑わない人だった。
彦さんと真面目に向き合うようになって2ヵ月くらいで私は彦さんの事を父に話した。
父は「お前にはジュンの方が合ってる気がするが結婚相手と考えれば上出来だ。」と言ってくれた。
次に母に合わせてみた。
母は私の予想通り一目で彦さんを気に入ってくれた。
けれど、この頃の彦さんには結婚願望はなかった。
彦「この間、近所の人達に結婚の事を聞かれてさ
親父が心配してるとか言うから、欲しければオヤジが貰えって言ったんだ(笑)」
彦「人の顔を見れば嫁だの結婚だのうるさいよ」
そんな事を良く話していた。
私も不思議と結婚は考えてはいたけど
それは彦さんと…という感じではなかった。
『27歳までには子供が欲しい』
そんな思いの方が強かったような気がする。
そんな私達を結婚へと後押ししてくれたのは
彦さんのご両親と2人の子供達だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます