自然に…

私は純ちゃんとの出会いで色々と学んだ。














実家に帰ると、皆が私の変わりように驚くほど

目付きが柔らかくなっていて、落ち着いていた。














純ちゃんと純ちゃんとの生活が私を変えてくれていたんだと思うと感謝しかなかった。














1週間くらい経った頃、純ちゃんから手紙が届いた。














私が今も持っている2人で写っている

ハウステンボスで撮った写真が1枚入っていて

写真の裏に『給料日は25日。その日の夜に電話するから。』そう書かれていた。














純ちゃんらしくて思わず笑ってしまった。














純ちゃんは毎月25日か26日の夜電話をくれた。














毎回、話せる時間は20分くらいだった。














それでも、すぐ近くに純ちゃんを感じられ

私は毎月電話の前で待つようになった。













けれど、次第に電話がない月があるようになって

私達はいつの間にか自然消滅をしてしまった…














1度だけ熊本にも行った。














それでも若かった私達は自然にお互いを忘れ

新たに出会った人と恋愛した。














純ちゃんの次に付き合った人は長崎の人だった。














懐かしい九州弁に私はドキドキし、夢中になった。














長崎から長期の仕事で父の経営する宿に宿泊していたことから出会い、彼の仕事が終わるまで…そういう感覚で私は付き合うことにした。














結局、この長崎から仕事で来ていた「たかひろ」との付き合いは6年にも及んだ。













このたかひろとの出会いで私の知らなかった頃の父の事を知る「ちあき」さんと出会うことになった。














純ちゃんが私を変えてくれ、たかひろと出会い

私が今の私になる事が出来たような気がする。

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