決断。

元カレが目覚めるまでベットに居た私達は

お昼過ぎから行動を開始した。











 


元カレは職を求めて職安へ募集を見に行き

私はホテルの近くを散策しながらスーパーやお店などを調べて回った。













商店街っぽい小道に入ると安そうな向かしながらのスーパーを発見し、私は惣菜とお握りを買った。













帰りがけにパトカーに少し並走されたが

堂々としていたからかパトカーは走り去ってくれホッとしながらホテルへ戻った。













私が部屋に戻ると直ぐに元カレが帰ってきた。













私「おつかれ!今日のご飯仕入れてきたよ。

仕事は?ありそうだった?」












元カ「おつかれ!

んー、明日また行ってみるけど

日雇いみたいなのとか寮がある仕事はなさそうだった」













私「そっか、じゃぁ明日は私も行ってさがしてみるね(笑)」













元カ「いや、もえには働かせられない。

もう少し待って。」












 

私「わかった。」













この時の元カレの言葉を私は信じた。













そして、惣菜を食べながら今日の私の成果を話した。














パトカーのことも話したのかも知れない…













正直、覚えてられないくらい私はおままごとのような家族ゴッコに浮かれていた。













朝になり、元カレはまたこの日も職安へ向かった。












 

私は部屋でいつまでビジネスホテル暮らしが出きるのか計算してみた。













後…4日が限界だった。










貯金額的には1ヶ月近くはいけるけれど、仕事が決まると必要な物が出てくる。

ご飯も今みたいに1食という訳にはいかない。

お給料が貰える最低1ヶ月は何とかなるくらいのお金は残しておきたい…













そう考えると、明日には仕事を決めないと…













そんな事ばかり考えていると元カレが帰ってきた。














私「あれ?早くない?(笑)

もしかしていい仕事があったの?」






    







元カ「いや、なかったんだけど…帰ってきたらさ今日も泊まるのか?って聞かれて…で、とりあえず明日までの入金して欲しいって…」













私「何で?お金がないって思われてるのかな?

わかった。払ってくるけど明日にはチェックアウトしよう。で、明日は職安も休みでしょ?

だから明日はもう少し安い所を探してみようよ」












私がこう話してる最中、なんとなくだけど元カレの様子がおかしかった気がする…













けれど、家族ゴッコに浮かれてた私は突っ込むことはせず、フロントに支払いをしに行った。











 

私「すみません、明日チェックアウトする予定なんですが、連れが支払いをして欲しいと言われたとかで…計算して頂けますか?」













フ「はい?あ、えっと…少々お待ち下さいませ」













私は会話したことなかったけれど

フロントの男性もなんとなく変だった…













フ「申し訳ございません、こちらの不手際で…お支払はお帰りの際にお願いします…本当に申し訳ございません、」













なんだか私の勘が変だといいはじめていた…











あれだけ意欲的だった彼がお昼過ぎに何の成果もなしで帰ってきたことといい、支払って欲しいと言いながらチェックアウトの時でいいと言だしたホテル側といい…何かがおかしいと私の勘が働きかけていた…













ただ、この時、私は何かおかしいと思いながらも突き詰めようとはせず、何に引っ掛かっているのか探ろうともしなかった。













これが恐らく私の決断だったんだと

今なら思える。

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