【花姫視点】この気持ちの、名前。
司と『でぃーぷきす』を交わすようになって、数日が経った。
「さ、花姫様……」
差しだされた手を、少し緊張しながらもとる。
これはやはり、とんでもなくいけないことをしているのではないか――だって、おかしな気持ちになるのじゃ。
でも、なぜだか拒むことはできなかった。
いつもの余裕は薄らぎ、わらわを抱きすくめ、まるで中を貪るように舌を
この麗しい
満たして満たして、満たしつくしたい。
そこまでで、はっ、と我に返る。
――わらわは今、なにを考えた……? これは、もしかして……。
いや、まさか。わらわの知っている『あの感情』は、ここまで。
「んう、ぅ!」
そのとき、司にわらわの舌を強く吸われた。なんだか痺れるみたいにぞくぞくが止まらない。
息を乱した司が、射抜くような瞳でわらわを
「……、
そしてまた、始まる行為。
よくわからないけれど、涙が出る。
こわいくらい、きもちいい――。
彼の熱に、溺れていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。