そして現在。
それから、僕は彼女を
「ん、はぁ……。す、すまなかったの、司……」
舌を離し、多分に濡れた目を伏せ、いつも身を縮こまらせる花姫様。
そんな彼女へ、僕は一糸まとわぬカラダを
口を開いたら、言葉がまろびでてしまいそうだったからだ。
――すまないのは僕のほうだよ、と。
正直、『最後』までできないのはすごくつらいけれど、僕はわかってもいた。
これが、彼女にいたせるもっとも過激な行為だということが。
彼女は『女神』だ。
ニンゲンごときが穢していいはずもないし、本来なら、その
それなのに。
僕は彼女をここまで味わいつくしている。
なんて、
「――で、では、今度はそなたの番じゃな! まずは服を着る! 本日の『めにゅー』は玉子焼きとほうれん草のおひたしと、あとは……」
「はぁーい」
おかんモードに切りかえたらしい花姫様は、蒲団のまわりの整理を始める。
(この毎日がずうっと、続けばいいのに……)
うつらうつらしながらも僕は、彼女がいつの間にか手早く用意してくれたらしい
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