【03話の3】 古代の遺物は、『オーパーツ』とキメラ?

 

 のんびりとディーゼルバイクを転がしながら道を南に……

 お腹がなりますね、そろそろお昼にしなくては。

 

 道端に小さい広場みたいな場所を見つけました。

 どうやら馬車などの休憩場所として、整備されていたようですね、薪の痕が幾つかあります。

 料理するのは面倒ですね、とりあえずデリバリー商品なら可能ですから、お弁当でも出しますか?

 

 一応、女性ですのでカロリーは気にしなくては……そういえば美しい容姿は維持されるわけで、何を食べてもスタイルは変わらないのでした……

 うーん、素晴らしい。

 

 日用消耗品は700円以下、頑張ったかいがあります。

 某ファミレスのデリバリーに、ヒレカツ卵とじ丼というものがありました、税込み700円、これいいですね。

 お茶も取り出して、ピクニックですかね。

 

 食事をしながら考えることがあります。

 この世界は荒ぶる世界、人は粗暴で闘争的、その上に野生動物もかなり狂暴と聞く。

 

 森である以上、狼はわんさかいるはず、この世界の狼ですから、フェンリルあたりがいてもおかしくないはず……

 でも出会わない、そこそこ何か危ないものが近くにいるのは、なんとなくわかるのですが、出会わない……

 私のような赤ずきんちゃんは、狼さんの大好物ではないのでしょうかね?

 

 聖天様の説明によると、邪神以外にもギリシャ神話や北欧神話あたりの怪物、化け物も山ほどいるらしい。

 とにかく化け物が出てこない、竜もいるとは聞いているが、それ以外にもニンフやトライアドもいるらしい。

 トライアドはかなり向こうに見えている、普通の木のように見えるが、おびえて固まっているようなのです。

 私ってそんなに怖いの?

 

 その昔、この地には高度な科学文明が存在、その悪魔的な人体実験の果てに、キメラが作り出されたという……

 だから『名をはばかる方』に見捨てられた?

 

 古代の遺物は、『オーパーツ』と呼ばれているようで、実働するものはほとんどなく、相当に貴重品。

 たまに蒸気エンジンが掘り出され、馬車などにつけられている、こんなものは王侯貴族の所有物らしい。

 

 ディーゼルバイクを乗り回しても、なんとか納得させることができそうです。

 

 ……盗難防止の鍵でもつけておきますかね……

 このディーゼルバイク、私は毎日乗るつもりですからね。

 馴染んだものは大切にしなくてはね。

 いくら無限にとりだせても、私的には勿体ないと思えるので……庶民ですね。

 

 フェンリルさんには会ってみたいですが、かなり向こうにいるようなのです……

 危険に首を突っ込むのは、愚か者のすることですね……

 さて、ご飯も食べたし、行きましょうか……どこへ行く、道に聞いてください。

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