第154話 ダンジョン再開

 俺達はダンジョン攻略のペースを上げる事にした。


 色々考える事があるが、問題の一つは、まだユリシーズは筋力が足りず、メイド達に頼んでトレーニングさせる事だ。


 ギルドに護衛を迎えに行こうとしたら、屋敷の敷地の入り口に既に来ていた。


 どうやら俺の事は有名で、大木のある屋敷の為分かったと。元々大木目指して屋敷に来る事にすれば良かったのだ。


 彼女達に一旦執務室に来て貰い、最終打ち合わせをしていた。宿屋暮らしというので、暫く屋敷で寝泊まりする事を提案し、美菜達やユリシーズ達を引き合わせた。


 やはりユリシーズをえらく気に入り、報酬は要らないとまで言い出した程だ。


 今日はダンジョンアタックと言うと、ユリシーズが拗ねると思ったら、ペースを上げるように言われて驚いた。


 そしてパーティ名「白き花乙女」に、屋敷とユリシーズを託し、俺達はダンジョンに、向かった。


 毎度ダンジョン入り口に集合にしているので、護衛の騎士団が仰々しく、周辺にいるのが騒がしく何だが、ペースを上げ。今日は2階層分を攻略と伝えてダンジョンアタックになった。


 バラムとリーリンに説明し、51階層を進む。

 既に皆のレベルがかなり上がっていて、出てくる魔物がミノタウロスやオーガを中心たが、蹴散らせていく。


 やはり罠すらなくサクサク進む。

 何故か途中の階層から内容が緩いのだ。


 考察するとダンジョンの改編を中層から開始して、何かの理由で途中で中段している。


 俺は多分このダンジョンを奪ったダンジョンマスターが死亡したとみている。

 今は所有者のいないダンジョンとなっていると見ている。

 たが、病気か魔物に襲われた、又は本来だと考えられないが、最後にダンジョン入った者の一員で、自らが改編をしたダンジョンで死んだかもだ。それだと説道がつくのだ。


 死体に最初に触れた物に権利が移るからだ。ダンジョンマスターの最低限のスキルを取得した筈で、普通は申告するからだ。


 そうして午前中に51階層を、昼から52階層をクリアーした。


 昼はダンジョン入り口にて、調理人が城から来ており、食材をその場で調理し、食事を頂く感じになっていた。


 街では既に何階層のダンジョンかの賭けが行われていて、100階層が一番人気で、次が77階層だったりする。


 屋敷に帰るとユリシーズが出迎えてくれた。

 急激に筋力が付いてきているそうだ。昼寝をした後普通に歩けれたようだ。

 まだ走れないが、日常生活に支障がないくらいにだ。人間の体が本来持っている回復力を遥かに越えているから、恐らく世界樹の加護なのだろう。筋肉は睡眠中につくのだ。


 食事をするのもちゃんと出来た。

 メイドに聞いたがトイレが大変で、用の足しかたが分からず、最初は漏らしていたと。しかし、色々教えてくれ、生理とかも教えてくれたと。



 とてもじゃないが、社会生活の知識が無さすぎていて、暫く周りから知識を吸収する事になり、護衛から護身術を教えらるとなったりした。


 そして夜は俺のベッドに入ってきて添い寝を求められ、俺は悶々と寝れなかったりしたのであった。

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