第146話 50階層

 そういえば50階層を前にした昨夜は、2回程夢を見た。 いつものパターンだと ボスに戦いを挑み、失敗したその結末を見ているようなそういう夢である。


 1回目はあっけなかった ホスピアに肺に中央のボス 権限1を皆で凝視しているが 今日に気配がなかった。 そうしていると俺の頭に何かがというよりおそらく剣か何かがが刺さったようだ。る暫くふらふらと立ちすくんでいて意識がなくなりそうになるが、恐る恐る後ろを向くと皆が既に倒れていて俺に剣を刺した者の輪郭がほんのり見えて、俺はブラックアウトした。 そいつがぼやけていたわけではなく、俺の視界が霞んでいた為にはっきりと姿を捉える事ができなかった。

 そして 2回目の 雄星になった ボスの権限位置が わからなかったので 、一部の者に中央を見張らせ、それ以外のものは 入口付近を警戒した。ところが奴の姿は入口付近には見えなかった。が、しかし何かの気配を感じたので俺は上を見上げたが上から何かが降ってきて 、俺の体が上から来た奴に、よって袈裟懸けに斬られた。それが分かったのは、俺が最後に見たのが斬られて切断された胸より下の俺の体が見えたからである 。そうして俺は ブラックアウトした。


 そういう夢を見たのであった。

 予知夢と判断していて、それにより警戒しなくてはいけないのは上であると決めた。


 今回のボスは今までと状態が違っている筈だった。

 そしてボス部屋に入りボスと戦う前に皆に夢の内容を伝えたが、誰何も疑問に思わずに従っててくれた。今までも夢の中で戦っていて、 そして敗れた。そういう夢を見たと説明し、今回は上から落ちてくるとそう説明した。つまり皆剣や盾を構え上から落ちてくるボスに対処し、攻撃をする そういう話をしたが、何故か皆疑わない。


 そして武器を携え、ボス部屋の扉を開けて皆入る。 そして上に何かないか警戒をすると天井付近にボスの顕現が始まっている光を見る事ができた。


 そして顕現と同時に落下をはじめ、俺の所に落ちてきた。

 そいつはひょろっと細長い コボルトやゴブリンそういった者を大きくし強くしたそんな感じの見た目であった。


 もちろんゴブリンとは別物である。俺の前にミーコが飛び出し盾でそいつの一撃を俺の盾と合わせて受け止めたが俺は見事に吹き飛ぶ。

 しかし今まで喰らっていた塹撃を防ぐ事ができた。皆が剣を振るも当たらず、魔法で追撃を行った。そうすると奴はバク転を繰り返しながら部屋の奥の方に行きそこから何かを投げてきた。盾や剣で弾いたり魔法で弾いたりする。皆を魔法で攻撃するので奴は防戦一方に追い込まれていたが、中々倒しきれない。

 俺も 衝撃でミーコと一緒に吹き飛ばされていたが、 そのダメージから回復し奴を見ることができた。今思い出したかのようにホールを展開し、俺達のすぐ手前までのところに穴を開け、深さ 20 M位の土や岩をを奴の頭上に展開した。天井すれすれの所に土を出したが落下を始めたその瞬間に奴がテレポートしたようで 俺の目の前に飛んできたが、たまたま俺がそのタイミングで剣を真正面に構えたものだから、奴の体がそこに刺さった。要は串刺しになったのでそのまま蹴飛ばすと奴が剣からから抜け、穴に落ちるそんな状況だったが、なんとか穴の縁にしがみついたが、がその0.2秒後には土が落ちてきて奴の胸から上が引きちぎられて霧散し、奴は煙となって消えて行き、その場にドロップを残したのであった。

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