第134話 国王バラムとリーリン
ダンジョン3日目の攻略になる。
城にいる家臣に国王自らダンジョン攻略に乗り出した旨を報告してもらっている。
大々的にアピールする事となり、この50年来の悲願達成に向けて大きく動いたと、そして仲間にダンジョンマスターがいるといつの間にか広がっていて驚いた。
国王の名はバラムと言った。本名かどうかは分からないが、少なくとも俺のパーティーに登録されている名がそうで、ダンジョン内で国王とか言うのは正直うざい。
ギルドマスターも同じだ。聞いたような気がするが、リーリンだ。
そして3階からスタートだ。
念の為、俺を含め皆が魔物を単独で倒してどんな動きをするのか、確認していった。
今のフロアーは正直物足りなくなってきている。
そこで19階層までペースアップすると決めた。
但し、途中で厳しくなったと判断したらペースを落とすと。
それと5日進むと1日は休日にすると。
皆の得意不得意をある程度理解したかったが、パワーレベリング、それも封印解除後の最初の一撃でかなり上がっていて、この階層では赤子の手を捻る位の力の差だった。
そうして日に4フロア程行けるのだが、今は攻略4日目で10階層に来た。
そしてボス部屋だ。
順番は基本的に一斉に入るのだが、まず俺が先頭で殿がモナだ。万が一を考えてであったが、が全員入りるまで扉は閉まらなかった。
出てきたのはミノタウロスだ。
それも小型ので俺の出る幕はない。
あっさりと終わってしまった。
バラムとリーリンに聞くと19階層までは油断を誘う為に弱い者しか出てこない筈という。何度も言われているが、20階層はなんぞや?と思うが、俺の必殺技で潰すつもりだ。
そして今日は13階層で終わった。
今日は俺達の屋敷で全員が食事だ。
バラムもしっかりいる。俺は使用人達には身分を伏せて、ただの仲間としか言っていない。
その為誰も畏まらない。それでついつい心地良く夕食を食べて帰る事となる。2人は地元の人間で住む所が元々あると、だから食後に帰ると話しても誰も気にも留めない。
そして翌日は何事も無くボス部屋前に来た。俺は明日攻略をするとし、屋敷に戻る。
屋敷には臨時の調理人や庭師もいつの間にかいた。バラムが手配していて、屋敷の運用やサイラーの店が起動に乗るまでお節介を焼いていたのだ。
そのお陰でベテランの数が多く、新人や未経験者の教育の時間を取れていて、本来の使用人達の技量が日に日に上がっていっているのがわかる。
このダンジョンの本質は明日のボス部屋からスタートだ。
状況次第で一部のメンバーをこの先連れて行かないと決断する必要に迫られるかもだ。
色々と居室で悩んでいると美菜がお茶を持ってきてくれて、俺の肩などをマッサージしてくれていた。力んでいるのか変な凝り方だ。
そうして今日は就寝となり明日に備えるのであった。
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