第133話 ダンジョン二日目

 今はダンジョンの入り口に来ている。入口で人数を2度ほど確かめたが、パーティーメンバー全員のみがいる事が確認できた。

 前日のように入口の段階で 一人多いという事もない。

 そしてまずは皆で魔法を1階層の入り口に打ち込んでいく。

 次に律子のサラマンダーを 2階層の階段のところまで自動で行くように命令をしておいた。

 2階に着いたら その律子の気配を探って合流するように命令してある。

 そして俺達は2階層からのスタートである。

 まずは俺とモナでアタックする。

 暫く様子を見た後にだんだん新入りに戦闘に加わってもらう。

 低層階では彼女達の実践経験をいかに多く積ませるか、それを課題にしている。幸い約50年前にダンジョンを封印した時の状態と 変わっていないようで、おそらく19階層までは通常のダンジョンと変わりないと思われる。

 ところがいきなり20階層のボスが高ランクとなっており、牙を剥くという風に伝えられている。

 その為いかに20階層までに レベルの低いものがレベルを上げるパワーレベリング及び戦闘経験の少ないものの戦闘感の底上げこれを課題にしている。

 もちろん後衛職の者も剣での戦闘に参加してもらう。これは万が一乱戦になった場合に否応なしに近接戦闘に巻き込まれる、または魔法が使えない場所が万が一あった場合に剣が使えないと詰んでしまう。

 その為に少なくともオーク程度であれば剣でサクサク倒せれる、そういう戦闘力を皆が得る。それを目的とし2階層を進んでいく。


 そしてお昼になった。

 周辺の警戒を交互で行い、俺は収納から人数分の食料を出す。

 ところがである、美菜が一言言い。


 美菜「ねえ聡太。2人分足らないよ。出す量を間違えたんじゃないの?」


 俺は首をかしげつつ、数えた筈だなとは思ったが、勘違い、まあそんな事もあるだろうと思い、不足分を出した。

 そして休憩が終わりまさかと思い人数を数える。3度数えたがやはり2人多い。


 聡太「 おーい何で2人多いんだよ!?」


 俺はそう叫ぶ。

 隣同士 いや隣同士はダメだな、3人組に分かれをその中にパーティーメンバー以外がいないかどうか確かめてくれと指示した。

 パーティーになっているは筈のメンバーが本来のパーティー構成になぜか国王がいる。

 おそらくギルドマスターが手を回したのだと思う。

 なのでパーティーメンバー以外がいるというのでは探しきれない。どうもスキルで仲間と錯覚させるのを使っているっぽい。


 聡太「本来いる筈じゃない者がいないかみんな顔を確認してくれ! 念の為に無駄と思いうが、自己申告してくれないか!?今だったらそうだなあデコピンで許す。 いないか。いなければ発覚したらお尻にブスッと浣腸するぞ!」


 というがそれでも出てこない。困った。

 やはり犯人探し実行である。

 するとどういうわけか 3人組に分かれたはずなのにあぶれたものが出てきた。

 リーナが 一人になっていた。そして人数を数えると人数が今度は正しい。

 俺は気配を探る。隠密系で気配を消している者がいるのが分かった。

 俺は以前作っておいたハリセンを出し、 そして振り向き様に2度 振ると、バシッという音が2連続で聞こえた。 そして気配 を消し隠れていた者が露わになった。

 そこにいたのは やはり国王だった。

 そしてもう一人はまな板幼女である。いや幼女ではないロリコンチックなギルドマスターである。

 国王のがいつのまにかくっついていたのである。おそらく入り口で気配を遮断し、俺達がダンジョンに入って行ったのに便乗して、一緒にくっついてきたのであろう。

 俺は不思議でしょうがない。なんでこの2人はついてくるのだろうか!?

 正直この階層であればこの2人だけでも突破できるであろう力を持っている。

 俺は聞いた



 聡太「ねえ、なんで一緒にいるんだい?1人は国王、1人はギルドマスターだぞ。こんな所で呑気とは言わんが、にダンジョン攻略をしている暇はないだろ!?」


 そう聞くと20階層に行きたい理由があると言う。ただしその理由は教えてくれなかった 。

 国王は20階層行かねばならない理由があると言っている。

 それも極悪なダンジョンになってからの初アタックに参加する 、その必要があると頑に意見を曲げない。

 どうも俺達だけで行こうとしても今回のようにくっついてくると思われる。

 いざとなった時にこれをやられると援護できたりしなくなる。その為、俺は条件を付けた 。


 聡太「俺達のパーティーメンバーとして俺の指示に従って欲しい。これができなければ 金輪際一緒に同行するのを断らさせてもらう。いくらギルドマスターと国王といえどもこのダンジョン内については、1パーティー員として扱う。それで良ければ 一緒にダンジョン探索を行いたいと思うがいかがだろうか?」


 俺が言うと二人の顔がパッと明るくなる


 国王「 わかったこうた君の言うこ事にに従うよ。確かに私は国王であるがここでは 一人の男として ダンジョンアタックに参加したい。 攻略した後に理由話すが今はまだ聞かないでいて欲しい。これだけは譲れ ないがそれは良かっただろうか !?」


 聡太「わかった。先の条件を飲んでくれるんであれば、こちらからも無理に今は聞かない よ。所で二人の戦闘スタイル教えて貰ってもいいかな? 流石にそれが分からないと辛い。今はいいが特に20階層のボスで 対応が難しくなる可能性があるんだ」


 そうして二人の 戦闘スタイルを教えて貰ったが、やはり国王は後衛職である。

 そしてのギルドマスターは小柄にもかからず前衛で、それも素手で戦うと言う時折手手甲に長い金属の爪の着いた防具兼武器を装着そている。それで切り裂くスタンスを取っていると言う。

 そして新たな臨時メンバーを正式にパーティーメンバーとして認め、ダンジョンを突き進んで行くのであった。

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