第132話 いきなりダンジョン

 今ダンジョンの封印を解いて貰っている。

 そろそろなので、攻撃魔法が行ける面々は展開して放つ準備をしている。

 モナは皆の護衛だ。


 扉が開くと夥しい数の魔物がいる気配がする。


 リーナのサラマンダーが初めに突入し無双していく。


 ステラ、アウラ、プリムラ、ソニア、ラーナ、ミュウもパーティに入れたのでパワーレベリングが可能だ。


 俺が先頭で入り、中を見ると以前見た転移石や到達階層の表示板とか馴染みのある物が見えた。

 それと夥しい数の魔石やドロップだ。

 手分けして回収し、俺は少し先をモナと見に行き、回収班の安全確保だ。回収は10分位で終わり、先に進む。この階層は俺とモナとで念の為戦った。


 時折ゴブリンやオーク等の大して強くない魔物をステラ、アウラ、プリムラ、ソニア、ラーナ、ミュウで組ませたユニットで戦わせ実戦経験を積ませている。


 急がないので、目標としては1日1階層程度を予定している。


 1階層は距離がかなり短く、簡単に終わったので2階層を進む事にした。

 順調に進み、今は階段が見えてきた所だった。


 ふと感じたのだが、そう言えば何故か一人多い。パーティ構成も見覚えの無い名が有ったのだ。


 聡太「なあ、パーティメンバーが一人多いが何故だ?しかも本来のパーティよりも実人数が多いんだよ。」


 そう指摘すると、急に存在が希薄になった者がいる。ローブを着た見覚えのあるシルエットが、視界の隅にかすかに入った。


 聡太「あんた何やってるの?知らんぞ!」


 皆、俺が話し掛けている方向を見て首を傾げていた。


 ステラ「あの聡太様?誰に話し掛けていらっしゃるのですか?」


 俺は無視し、ずがずがと近寄り脇をこちょこちょすると


 男「うひゃひゃひゃ!止めて!黙って来たのは悪かったから許して!」


 皆絶句した。

 一緒にいた筈だが、今までは俺以外の誰もその存在に気が付かず


 リリア「こ、国王陛下!?何をなさっておいでか分かりますか?貴方は仮にも一国の国王なのですよ!?分かっておいでですか?」


 リリアが国王に説教をし、国王が何故か俺を巻き添えに二人で正座だ


 国王「はははは。ま、まあ堅い事は無しでね?城は摂取に任せているから、赦して?」


 俺も釣られて土下座をしていた。


 リリア「聡太様に免じて今日だけですよ!」


 以外に甘々なリリアだった。


 なんだかんだと言っても数年前まで冒険者をしていて、かなり戦えた。まあ、魔法ありきだが。


 そうして二階をクリアし2階の入り口で今日の探索は、終わり、国王はこっそり執務室に送っていったのであった。


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