第130話 使用人について
時は変わり今は朝だ。
俺は頭を撫でられていて目が覚めた。
聡太「おはよう。奥様」
律子「おはようダーリン!」
そっとキスを交わす。俺の予測に反し律子との夜だった。
俺は思わずガバッと抱きしめた。
律子「ど、どどうしたのよ!?大丈夫?」
聡太「お前が好きだ。この先頑張って生き抜こうな!一緒に年老いて行こうな!」
律子「変な事を言うのね。もう馬鹿なんだから。おいで」
そうやって膝枕をしてくれる。
少し微睡んでいるとそろそろ朝食の時間だ。
俺ははっとなり慌ててお湯を作りに急いで部屋を出ようとしたら
律子「流石に家主でもストリートキングは駄目よ。ちゃんと着なさいよもう。慌てんぼうね!」
俺は真っ裸のまま部屋の外に出掛かって慌てて服を着る。
一応風呂は入れないが、洗い物に困らないお湯はある筈だが、日課になるので屋敷にいる間はしっかりやらねばだ。
お湯を沸かしてから今度は律子を抱っこして食堂に向かった。初夜の後ミーコは動くことが出来て、沙友理はしんどいから念の為大人しくしていますレベル、リリアもエミリーも少しだるいと言う感じだが、律子は歩けない程だった。
何故だろうか?
ただ、翌日にはケロッとしている。
食後に今日の行動予定だが、5人組はギルドの講習だ。
ユキリン達とユリア達は寝室のアクセサリーなどを買いに行くそうだ。反対側の執務室は居室と同じ大きさなのでフレディーの部屋になり、ビグザも部屋がある。ただ、寝室はそれとは別にある。
俺は屋敷の点検と地下室をどうするかの検討だ。
後3日はおとなしくしている。それと各方面の食堂で食料の買い出しと、予備の服の買い出しだ。収納に入れておけば何かと便利だ。高くなくても良い。
それと仕立て屋を呼んでいる。使用人のスーツとメイド服のと、俺達のお呼ばれ用の服だ。国王からちょこちょこ呼ばれそうなのと、大勢の前に出る時の私服つまりタキシードやドレスを必要とするとサイラーに言われたからだ。いつまでも脳筋で冒険者の出で立ちでは駄目だからだ。
俺の採寸は昼一番にしてもらって執務室で打ち合わせだ。
色々問題も出てきているようで、俺がこうやって屋敷の運用に関わるのは異例だという。大概金だけ渡してお任せと。
俺は皆が快適に過ごす為の努力をしたいだけなのだが。
使用人の部屋数が少ないと。地下室も使用人の部屋に使う事が多いと言うので改装して居室にする事となった。屋敷の大きさと使用人の人数が合わないらしい。奴隷から開放した者は目下教育中という。すぐに業務で使えない者はサイラーに預けて教育をお願いしている。裁縫やらなんやら。
それと庭師もいなくどうしようとなったが、そちら方面で器用な者がいたので、修行に出したりしているからだ。
半年は帰ってこない。俺は人数不足から臨時に雇う事を決めて、それはお任せした。
特に大きな問題はなく、寧ろお湯が豊富に使え、小さい方の風呂と大きい方も時間を決めて使用人にも開放しているので驚かれている。俺とビグザ、ユキリン達が各々入る時間以外は自由に使わせ、男と女を日替わりで入れ替えれて使わせている。これもあり得ない事らしい。
そして言いにくそうに相談されたのが、使用人の恋愛についてだ。
俺がキョトンとしていると使用人通しの恋愛を御法度としている所が多いという。
俺は一生に付し、誰が誰と交際しようが自由だと。ただ、勤務時間内中に屋敷内で致すのは流石に駄目だと。ただ、勤務終了後のプライベート時間で居室で一緒に過ごすのは自由だと。俺は離れも有るので結婚する使用人が居たらその時は住処を考えようとなった。
そうしてあたふたとした屋敷の立ち上げや俺達の生活基盤の整備の一日が終わるのであった。
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