第124話 屋敷ゲット
屋敷に向かっているが名前を聞いていなかった二人が誰さんかをステラにこっそり教えて貰った。
ラーナとミュウだ。
しれっと名前を押さえてから二人に服の事を聞く。
今は収納にあった服から適当に着させている。リリア達が手直しをしてくれているのでそんなに違和感はないがちゃんとした服を買ってあげたい。
ステラ、アウラ、プリムラ、ソニアとラーナ、ミュウ、律子達の服もだ。
逃避行が始まってから冒険者用の服のみでやっていたが、ちゃんとした服をと言うか普段着を皆に揃えたいなと思う心の余裕が出てきた。
特に奴隷開放した面々はほぼ持っていない。屋敷を見に行った後に買いに行く提案をし奴隷開放した面々は泣いていて喜んでいた。イベント続きで身なりを何とかする余裕もなかったからようやくだ。
急ぎ使者の方にサイラーを呼んで来て貰って来ていて、屋敷で合流する手筈となった。
まず頂ける屋敷がどんなものかは分からないが、そこを拠点に来たるべく変異に備え、国と連携しクラークにいるクラスメイトをどうにかしたい。俺の知り限る既に二人死んでいて、一人は俺が殺っている。
そうこうしていると一際大きな立派な屋敷が見えてきた。
既にサイラーが待ち受けていて挨拶を交わす。
エミリーが特に驚いていて
エミリー「サイラー様がいらっしゃるので頂けるのはこのお屋敷ですよね!?確か男爵から没収したという事ですが、その割に大きいですね。侯爵以上の方のお屋敷かと思いました」
サイラー「トニーさん?それとも聡太さんで良いのかな?お屋敷を貰えるって言う話ですがまさかここですか?確か侯爵が建てている筈ですが男爵では普通ありえない大きさですよ!」
聡太「聡太で良いですよ。最早偽名で過ごす段階ではないので。やっぱり大きいのですか!爵位はよく分からないのですが、男爵より侯爵のほうが上なのは何となく分かりましたが、屋敷貰えるので、サイラーさんの店に回す資金が2億程あるので、その範囲の店を探しておいて下さいね」
サイラー「えええ!精々1千万程度ご都合して貰えればと思っていましたが、まさかそんなにですか!」
聡太「勿論ただじゃないですよ。出世払いで♡。俺達の商品の販売売上の4割持っていってください。その中から貯めていけば良いですよ」
サイラー「ちょっと待ってください!貰い過ぎですよ」
聡太「うん、いいんだ。城で預かって貰っている経済的な理由で奴隷になった者達は基本開放しますが、俺達はこれから変異に備えなければならないので、恐らく解放奴隷達の面倒を見る事ができなくなります。そこで 彼らが社会に出る為の支援をお願いしたいんです。もちろん屋敷のメイドや執事も必要ですので、俺達の元に残留したい者達は希望を取った上で雇い入れるつもりですが、それをするにしても教育する事が必要になります。しかし我々には今その時間的な余裕がないんです。先日話していた事ですがそれらを押し付ける形になってしまうので、その分の対価だと思ってもらえれば嬉しいです。信頼できる人に預けたいので是非お願いしたいんです。引き受けて貰えませんか?勿論資金が割に合わなかったり足りなければ出しますよ!」
サイラー「私が 私腹を肥やす のに 嘘を言って余分にお金を取るかもわかりませんよそれでもいいんですか?」
聡太「 そうなったらその時はその時でし、す私の人を見る目がなかったという事になります。私は全面的にサイラーさんを信用してます。だから 、だからなんですよ。是非お願いしたいんです!」
サイラー「なぜそこまで信頼されるのですか?まだ行動を共にして数日ですよ?」
聡太「うーん捕らえられていた奴隷に対する配慮ですよ。救出直後俺達があまり面倒を見れなかった時に清潔な服にいつの間にか着替えていたり、盗賊との戦闘時も守ってやってくれたり、王都街へ入ってからも各所に働き掛けをしてくれていますよね?頼んでもいないのに彼女達の為に動いてくれている。それが理由ですよ。こんな事くらいしか出来ないけど、切実に後顧の憂いを気にせずに済むの為の存在が貴方なのですよ!」
ソニア「このお兄ちゃん大丈夫だよ。お人好しだから聡太を裏切らないよ!友達を裏切れないよ。ね!。それよりいつまでこんな所で突っ立ってるの!?早くお家を見ましょう!」
久し振りにソニアの登場である。外に出ると俺の視界に入らないようにコソコソしていたり、後ろをこっそり歩いているが珍しく前面に出てきた。そしてその天真爛漫な一言で俺達は我に返り屋敷に入る。
3階建ての白い屋敷で所々青い装飾がされている。
精々住宅展示場にある二世帯住宅位を想定していたが、邸宅じゃなく貴族の大豪邸とは予想外だった。
庭にはプールや噴水まであでのある。驚きだ。
建物正面に玄関があり、左右対称の作りでチーチ状の建築だ。
土地は恐らく500坪はある。
庭の管理も大変そうだ。
建物の設計を設計士におそらく丸投げしたのだろう。センスが良かった。
因みにほぼ工事が終わっているというのは、門に表札の様な物を取り付けるだけだったので完成して今から引き渡すというのであった。そして使者の方に続いて俺が第一歩を踏み入れるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます